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美術史から読み解く「ハゲの歴史」 ハゲ頭に悪印象を与えたものとは? | 「ハゲ頭は恥ずべき」と現代人は思い込まされている!
現代における「ハゲ」はなぜか、嘲笑の的になることが少なくない。だが時代を遡れば、髪の有無は今ほど... 現代における「ハゲ」はなぜか、嘲笑の的になることが少なくない。だが時代を遡れば、髪の有無は今ほど重要ではなく普通のことで、むしろ無いことも魅力のひとつとされた時代もあったという。「ハゲ」に不名誉な印象を与えたものの正体は何なのだろうか。 ハゲはまったく普通のことだ。実際、世の男性の50%がハゲている。そしてまた、身体的には些細なことに過ぎない(ハゲの男性は髪のある男性より早死になわけではない)。 ではなぜ、英国のヘンリー王子は自身の回想録『スペア』で兄のハゲた髪を「要注意だ」と言及したのだろうか。 ハゲに特別な関心を持つ社会心理学者として、かつては事情が異なっていたことを私は知っている。美術史におけるハゲ頭の男性の存在が、それを示している。 歴史的に、ハゲは日常生活の一部として中立的に扱われてきた。2019年、エジプト学者のサマル・カマルは、紀元前およそ2613年から525年の古代エジプト
2023/03/23 リンク