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なぜ哲学は多くの人が挫折する学問なのか?
入門書も、その哲学者の全体像を解説するタイプと、ある時期やある作品について集中的に解説するタイプ... 入門書も、その哲学者の全体像を解説するタイプと、ある時期やある作品について集中的に解説するタイプがあります。たとえばウィトゲンシュタインという現代の哲学者には、一般に前期思想と後期思想があると言われています。前期や前期の著作『論理哲学論考』の解説がメインの入門書もあるでしょうし、後期『哲学探究』の解説がメインの入門書もあるでしょう。そのあたりも含めて、複数冊読んでみることをおすすめします。 それと同時に、哲学者本人の著作も手元に置くことが大切です。全部読まなくてもいいので、入門書で特におもしろいと感じた箇所を、あらためて本人の著作のほうでも確認してみるという感じで開いてみてください。哲学書は何度も読むものですから、最初から最後までの通読にこだわらず、拾い読みを何回もすればよいのです。 この2つのステップを行ったり来たりして楽しみながら学んでいけば、いつの間にか哲学についての知識は深まってい