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成功体験のある人間ほど失敗するのはなぜか?【中野剛志×適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)
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なぜいま小林秀雄を読むべきなのか? 新刊『小林秀雄の政治学』(文春新書)を上梓した評論家・中野剛... なぜいま小林秀雄を読むべきなのか? 新刊『小林秀雄の政治学』(文春新書)を上梓した評論家・中野剛志氏と、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?』(講談社+α新書)の著書もあり、小林を通して問題意識を共有する作家・適菜収氏との対談第4回(最終回)。われわれは新型コロナ禍において「未知の事態にどう処すべきなのか?」を問われているのである。小林秀雄にとって、それは「総力戦」という新しい現象だったが、人間は同じようなパターンで間違いを繰り返す。ふたりの対談から見えてくるのは、「人間の業」を理解するための「考えるヒント」である。 新型コロナ感染症者の激増に伴い、東京・京都・沖縄へのまん延防止措置適用を発表する菅義偉首相(2021年4月9日)。 ■二宮尊徳の「本の読み方」 中野:小林秀雄が二宮尊徳の話をするところがある。尊徳によると、書物を読むだけでは、言葉はつららみたいに固定的になっていて、その