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習近平が5年ぶり欧州訪問も「地政学的な緊張」は増すばかり
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習近平が5年ぶり欧州訪問も「地政学的な緊張」は増すばかり
<中国と欧州の関係悪化の最大の要因は、ロシアのウクライナ侵攻。欧米の企業がロシア市場から手を引く... <中国と欧州の関係悪化の最大の要因は、ロシアのウクライナ侵攻。欧米の企業がロシア市場から手を引くなかで、中国は穴を埋めるように取引。欧州諸国の中国に対する姿勢も様変わりだ> 中国の習近平(シー・チンピン)国家主席が5月5~10日にかけて、フランス、セルビア、ハンガリーの欧州3カ国を歴訪している。コロナ前の2019年3月以来の欧州訪問だが、この5年間に世界は大きく変わり、ヨーロッパ諸国の中国に対する姿勢も様変わりした。 習が前回のヨーロッパ訪問で達成した最も際立った成果は、イタリアがG7諸国で初めて中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」に参加したことだった。しかし、イタリアは昨年12月、触れ込みどおりの経済的な恩恵が得られていないことを理由に、一帯一路から離脱した。 地政学的・経済的対立の激化に伴い、ヨーロッパ諸国の対中感情は悪化している。中国とEUは20年12月、包括的投資協定の締結で大筋合