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アリ・アスターの検索結果1 - 40 件 / 164件

  • この本がスゴい!2021

    「後で読む」は、あとで読まない。 「後で読む」は、あとで読まない。 「試験が終わったら」「今度の連休に」「年末年始は」と言い訳して、結局読まなかった。「定年になったら読書三昧」も嘘になるだろう。そもそも、コロナ禍で増えた一人の時間、読書に充てたか?(反語) だから「いま」読む。 たとえ一頁でも一行でも、目の前の一冊に向き合う。いま元気でも、一週間後には、読めなくなるかもしれないから。 今年は、死を意識した一年でもあった。「やりたいこと」を先延ばしにしてるうちに、感染して望みが断たれる可能性が爆上がりした。 時の経つのは早い。人生が長いほど、一年は短くなる。体感時間は加速する一方、人生の可処分時間は、短くなる。 だから「いま」読む。 積読を自嘲したりマウント取るのもヤメだ。いま読まない理由を並べ立てて開き直る不毛も捨てよう。そして、ずっと取っておいた、とっておきの本を、いま読む。 そんなつも

      この本がスゴい!2021
    • この本がスゴい!2023

      「あとで読む」と思った本が、後で読まれた試しがない。 今度の週末・連休にと、積まれた本は崩されない。次の盆休み・年末年始に繰り越され、山脈を成し床が消える。 読書を食事になぞらえて、「血肉化」と表現するならば、私がやっていることは、メニューを眺めて片っ端から注文しているくせに、いんすた映えを気にしながら撮るくせに、まともに咀嚼して嚥下して消化してない状態だ。 そのくせ、「積読も読書のうち」と開き直ったり、溜まった本こそ私の証などと屁理屈こね回す。読まない本に「負債」のような後ろめたさを感じつつ、新刊本を探しだす。新しい本はそれだけで価値があると盲信し、かくして積読リストは延びてゆく。 もう一つ、恐ろしい予感がある。感受性の劣化だ。 あれほど楽しみに「取っておいた」本が、まるで面白くなくなっている。いや、その本の「面白さ」が何であるかは理解できる。だが、それを面白いと感じなくなっているのだ。

        この本がスゴい!2023
      • 「向こうで映画見るけどあなたもどう?」元カルト信者の私が『ミッドサマー』に覚えた既視感 | 文春オンライン

        海外メディアのすさまじいレビューにより、日本公開前から注目を集めていたアリ・アスター監督、フローレンス・ピュー主演の映画『ミッドサマー』。不幸な事故によって家族を亡くした主人公、ダニーは彼氏のクリスチャンとクリスチャンの友人たちと共にスウェーデンの辺境のカルト村「ホルガ村」で行われる夏至祭の中で恐ろしい体験をするというフェスティバルスリラーです。 元カルト信者としての感想に大きな反響が 2月に日本で公開された後、同作を見にさっそく劇場へ足を運びました。同作が気になったのは、話題の映画であるからだけではなく、私自身、元カルト信者だからです。見終わった後、元カルト信者としての感想をツイートしたところ、大きな反響がありました。 元カルト信者として見たミッドサマーですが○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

          「向こうで映画見るけどあなたもどう?」元カルト信者の私が『ミッドサマー』に覚えた既視感 | 文春オンライン
        • 『チェンソーマン』藤本タツキ先生が影響受けた、オススメしている作品【映画編】 - 社会の独房から

          『チェンソーマン』2部など、今もっとも勢いのある漫画家といえば藤本タツキ先生で異論はないと思う。 その藤本タツキ先生は単行本のコメントに「悪魔のいけにえ大好き!」「ヘレディタリー大好き!」「貞子VS伽倻子大好き!」など毎回好きな映画をオススメするのが恒例になっていたり、読み切り漫画である『ルックバック』では参考にしただろう『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を作中でわざわざ出したりして、リスペクトを隠そうともしない。 そんな映画好きが滲み出ている藤本タツキ先生が単行本やジャンプの巻末コメント、各種インタビュー、対談、妹(!?)であるながやまこはるちゃん(@nagayama_koharu)のツイッターで影響受けたと豪語していたり、オススメしている映画をまとめたので、作品紹介と合わせてどの配信サービスで見れるのかを書いていく。 なお、日本のアニメ映画はアニメ編で紹介している。 ww

            『チェンソーマン』藤本タツキ先生が影響受けた、オススメしている作品【映画編】 - 社会の独房から
          • みんなのトラウマ製造機 アリ・アスター監督の眼差しに映る冬の日本、写真と手記で綴る写真日記

            「ミッドサマー」「ヘレディタリー/継承」のたった2作で“鬼才”の名を欲しいままにしたアリ・アスター監督。日本にも根強いファンがいるアリ・アスター監督作品の特徴といえば、伝承や儀式、宗教からインスピレーションを得たストーリーや、幾何学的で奥行きのない浅い空間演出によって生み出されるなんとも言えない不気味さや緊張感、不穏さが挙げられる。 独自の世界観で世界中が注目するアリ・アスター監督が、2月16日から全国上映される最新作「ボーはおそれている」の公開に先立ち3年ぶりに来日。今回、FASHIONSNAPでは「写真を撮るのが好き」と話す彼のクリエイティビティの深淵を覗くべく、日本滞在中に写真と日記を綴ることを依頼した。新作について「僕の内臓を泳ぎ回るかのような体験を楽しんでほしい」という(いつも通り)強烈なコメントを残した彼の目に映る、冬の日本とその覚書。アリ・アスター監督の頭の中を覗いたら、新作

              みんなのトラウマ製造機 アリ・アスター監督の眼差しに映る冬の日本、写真と手記で綴る写真日記
            • 映画ファンが「正直、オススメできない…」と躊躇する!?高評価が集まる「胸糞映画」10選 | FILMAGA(フィルマガ)

              過激すぎるバイオレンス描写が圧巻のエンターテイメント『ハングズマン・ノット』、韓国で実際に起きた凶悪犯罪事件を題材に描かれたクライム・サスペンス『チェイサー』など、本記事では「正直オススメできない胸糞映画」を10本厳選してご紹介! 主人公が追い詰められた結果突飛な行動に出たり、残酷な結末を迎える映画、最終的に誰も救われない内容の後味の悪い映画って、人にはオススメしづらいけど、どうなるのか気になってついつい最後まで見てしまう……という方は意外に多いのではないでしょうか? そこで今回は、「正直オススメできない胸糞映画」を10本厳選してご紹介。本記事でご紹介する胸糞映画は過激な内容を含んだ作品が多いため、鑑賞の際はご注意を! 『死刑にいたる病』(2022) 理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元にある日届いた1通の手紙。それは世間を震撼させた稀代の連続殺人事件の

                映画ファンが「正直、オススメできない…」と躊躇する!?高評価が集まる「胸糞映画」10選 | FILMAGA(フィルマガ)
              • ニコラス・ケイジが「質問ある?」スレに降臨して「何度見ても飽きない映画は千と千尋の神隠し」などさまざまな質問に回答

                2022年4月10日、俳優のニコラス・ケイジ氏が英語圏最大のソーシャルブックマークサイト・Redditの「Ask Me Anything(何でも聞いて)」板に登場したので、Redditユーザーの質問に対するニコラス・ケイジ氏の回答をまとめてみました。 Hello, I’m Nicolas Cage and welcome to Ask Me Anything : movies https://www.reddit.com/r/movies/comments/tzxev3/hello_im_nicolas_cage_and_welcome_to_ask_me/ Redditユーザーとニコラス・ケイジ氏が繰り広げた一問一答は以下。 Q: 公共の場で知らない人に言われたら一番イヤな映画のセリフは? ニコラス・ケイジ氏の回答(以下、A): どんなセリフでも問題ありません。映画を覚えていてくれてうれ

                  ニコラス・ケイジが「質問ある?」スレに降臨して「何度見ても飽きない映画は千と千尋の神隠し」などさまざまな質問に回答
                • 監督38名が選んだお気に入り映画・ドラマ、最多票は「落下の解剖学」

                  山崎貴の「ゴジラ-1.0」を、「ゼイ・クローン・タイローン ~俺たちクローン?」のユエル・テイラーは「実写の大作映画という意味では『トップガン』以来もっとも楽しめた作品かもしれない。『ジョーズ』を思わせる小型船のシーンはすでにクラシック作品の域」と称賛。ドラマ「シュリンキング:悩めるセラピスト」のジェームズ・ポンソルトも「長男と一緒に観に行ったんだけど、最後には観客みんなで応援しちゃったよ」と振り返る。 また「ブラインドスポッティング」「ラーヤと龍の王国」のカルロス・ロペス・エストラーダは「すずめの戸締まり」について「新海誠と、彼が作り出す信じられないほど美しい映像詩をたたえたい」とコメント。井上雄彦の「THE FIRST SLAM DUNK」を「2023年最高のスポーツムービー」と絶賛している。 なお「天井桟敷の人々」や「素晴らしき哉、人生!」、ウィリアム・A・ウェルマンの監督作など、過

                    監督38名が選んだお気に入り映画・ドラマ、最多票は「落下の解剖学」
                  • 『すずめの戸締まり』北米初登場7位で大絶賛に 波紋を呼ぶアリ・アスター監督の新作も

                    「日本VSホラー」。4月14日~16日の北米週末興行収入ランキングを一言で言うのなら、そういう言葉がふさわしいのかもしれない。先週に続き、第1位は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。3日間で8700万ドルを記録し、アニメーション映画の2週目の興行成績として、再び『アナと雪の女王2』(2019年)を抜いて史上最高の数字となった。 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のすさまじさは、どんな大作映画であれ、だいたいは2週目の下落率が大きくなる傾向の中、前週比-40.6%という粘りを見せた点にある。特にスーパーヒーロー映画やホラー映画の場合、2週目の下落率は-60%以上となることもザラで、これは公開初週に映画館を訪れる熱心なファンが興行を支えていることを意味する。これに対して「-40.6%」という数字は、いかに本作が新しい観客を招き入れているかの証左と言えるだろう。 『ザ・スーパーマ

                      『すずめの戸締まり』北米初登場7位で大絶賛に 波紋を呼ぶアリ・アスター監督の新作も
                    • 【ネタバレ注意】『ミッドサマー/ミッドソマー』考察、解説ᛞᚱ|漁火

                      はじめまして。 ミッドソマー好きな余り、ノートでアカウント作って、初めてちゃんとまとめた考察を投稿するほどのミッドソマーオタク、漁火です。 ミッドソマー観た人向けのネタバレ満載考察です。 伏線&ディティールや、運用されたルーン文字、北欧神話にまつわる話、北欧文化......などについて解説します!順番ばらばら。 過激・残酷描写シーンの画像も一応入れてあるので注意! では、大丈夫な人はどうぞご覧ください。 冒頭の絵 開幕で最大級のネタバレをしてくるという。でもまあ、ちらっと見ただけじゃわかんないもんな! この絵で注目したいのは、ペレを笛吹き男として描いてるところ。笛吹き男のおとぎ話は、子供たちが笛吹き男の後に付いてって二度と戻れなくなった話。おとぎ話では子供達が、ミッドソマーではダニー達が、ということだ。 ちなみにここのBGM名は「Prophesy」、つまり予言。BGMにまでサプライス要素(

                        【ネタバレ注意】『ミッドサマー/ミッドソマー』考察、解説ᛞᚱ|漁火
                      • 恐怖のわくわく動物映画『NOPE/ノープ』感想&レビュー - 沼の見える街

                        まさかのわくわく動物ムービー! ジョーダン・ピール監督の最新作『NOPE/ノープ』、今年ベスト級に好きな映画であると同時に、ここまで動物フィーチャーな作品に仕上がっているとは…と動物クラスタとしては嬉しい驚きがあった。ピールの過去作『ゲット・アウト』『アス』と同様、ホラーの形式をとったエンタメでありながら、やはり人種差別や格差や搾取の問題が背景にある作品なんだけど、それを動物のモチーフと密接に絡めてくる手腕が今回は特に見事だった。 『NOPE』は奇妙な感じに章が区切られている作品で、各チャプターには、「ゴースト」「ラッキー」「クローバー」「ゴーディ」そして「ジーン ジャケット(Gジャン)」というタイトルがつけられている。これらは全て本作における「動物」の名前だというのも、『NOPE』の動物フィーチャーっぷりを表している。 まぁ実は『ゲット・アウト』の鹿(クライマックスの超展開が忘れられない

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                        • ポン・ジュノ監督が選ぶ「お気に入りの映画」35作品 : 映画ニュース - 映画.com

                          黒沢清監督、役所広司主演の「CURE」にも言及(C)KADOKAWA 1997 第92回アカデミー賞で作品賞をはじめ4冠に輝いた「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督は、マーティン・スコセッシ監督やクエンティン・タランティーノ監督をはじめ、キム・ギヨン監督、今村昌平監督、木下惠介監督ら優れた映画監督たちの大ファンであることを公言している。このほど、米IndieWireが、ポン監督が過去に「お気に入りの映画」としてあげた35作品を紹介した。 ポン監督は、アジア人やアジア系アメリカ人に対するヘイトクライムの増加に伴い、#StopAsianHate運動が全国的な話題となった今年、フィルムメーカーたちに時代に合ったアートを作ることを呼びかけた。4月には、米ダッジ映画芸術大学のマスタークラスで「クリエイターやフィルムメーカーは、問題を扱うことでもっと大胆になれる」と言い、スパイク・リー監督の

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                          • ルーン文字の遍歴 1 | 研究社 WEB マガジン Lingua リンガ

                            ルーン文字という言葉を聞いた時、私たちは何を思い浮かべるでしょうか。なんだかよくわからないけれども、何かしら念の込められた魔法の文字、というような印象でしょうか。実を言えば、私はそうでした。そうでした、と言っては不正確かもしれませんが、長らくそのように思っていました。 私が初めてルーン文字なる不可思議な文字の存在を意識したのは、中学校の頃だったと思います。ちょうど、ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーとかいったファミコン用の RPG ゲームが登場する時代でした。中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界です。それらに代表されるゲームでは、しばしばルーン文字が、いやルーン文字と名付けられた文字列が使われていました。今思うと、クリエイターたちが見様見真似でゲームの世界に放り込んだ適当な作りの文字体系であったのかもしれませんが、私は、剣と魔法とルーン文字はセットだと思うようになっていました。 それに

                              ルーン文字の遍歴 1 | 研究社 WEB マガジン Lingua リンガ
                            • 【感想・考察】『ミッドサマー』で描かれる"フェスティバル・スリラー"を読み解く - 週刊はてなブログ

                              アリ・アスター監督の映画『ミッドサマー』。 www.youtube.com スウェーデンの奥地で開かれる"90年に一度の祝祭"を舞台に描かれる、前代未聞の"フェスティバル・スリラー"*1である『ミッドサマー』は、2021年2月21日の日本での初公開から話題を呼び、現在はNetflixなどのサブスクリプションサービスで配信が行われています。 そんな『ミッドサマー』に関する、はてなブロガーたちの感想や考察をまとめました。 以降で紹介する感想・考察には「ネタバレ」的記述、及びショッキングな内容が多く含まれます。ご注意ください。 「テンプレ」なのに「逆の方向を行く」 「俺もホルガ村に片足突っ込み始めているのでは」 『ミッドサマー』と『新世紀エヴァンゲリオン』 「喪失からの再生(のようなもの)、依存と自立とその先」 「役割」という視点 「ハッピーミッドサマー」 美しい悪夢 『ミッドサマー』と『コンビ

                                【感想・考察】『ミッドサマー』で描かれる"フェスティバル・スリラー"を読み解く - 週刊はてなブログ
                              • 「ミッドサマー」で起きたこと。あるいはダニーの笑顔について。|まつきりん

                                アリ・アスター監督の最新作「ミッドサマー」を見た。結論から言うと全然怖くはなかったし、特にグロテスクでもなかったし、エッチなシーンには謎のぼかしが入っていたのでエロティックな感じもしなかった。綺麗な映像と生々しくも気まずい人間関係が延々と続く、そういう類の映画である。その意味では、「フレンチアルプスで起きたこと」とか、そっちの方に近い作品であるかもしれない。 さて、本作の最も素朴な読解は家父長制社会と母権制社会の対立、あるいは自主自立という「男性原理」と、共感共振という「女性原理」の対立として読むというものだろう。実際、この映画の9割程度はこの読み方で理解することができるだろうし、そうしたレビューも多く見る。しかし、そのような素朴な読解は「ミッドサマー」という作品のもっとも根本的な問題を見逃しているように思える。本作を現代社会の冷たさに苦しんでいるダニーが、ホルガというコミューンによって救

                                  「ミッドサマー」で起きたこと。あるいはダニーの笑顔について。|まつきりん
                                • 映画ミッドサマーを途中退席した奴による退席理由の吐き出し(ネタバレ有)|DJ_em(dIff)

                                  サムネイル出典:Pixabay(CC 0) ※2020/2/25:誤字脱字やてにをはを緩めに見直しました。一部追記もしています。 こんにちは、DJ emです。ほんとは今パラサイトやワンハリの感想めちゃくちゃ書いててアップしたかったんだけど、かなり食らっててこっちを先に出すはめに……。 アリ・アスター監督の映画「ミッドサマー」見てきました。 で、途中退席しました。 みなさんはご覧になりましたか? 正直あれを見ない人生過ごしたかった。 このコンテンツは、映画ミッドサマーを観て途中退席したチキン野郎による、Twitterで吐き出した「あの映画が物凄くいやな理由」の羅列と補足です。相当長い。 Twitterのみにミッドサマーに関する物事を放流していると、結構な期間自分のトラウマとか「こういうの嫌い」を吐き続けかねないので、noteに格納しておこうというセルフセラピーです。私早くパラサイトとかワンハ

                                    映画ミッドサマーを途中退席した奴による退席理由の吐き出し(ネタバレ有)|DJ_em(dIff)
                                  • 神が死んだことはわかってる、でも冒涜はする~無神論者のためのポストモダンホラー『ミッドサマー』(ネタバレ) - Commentarius Saevus

                                    アリ・アスターの新作『ミッドサマー』を見てきた。 www.youtube.com ヒロインであるダニー(フローレンス・ピュー)はもともと精神的な不安を抱えていたが、妹が両親を無理矢理道連れにして自殺して以来、不眠やパニックアタックに悩まされるようになっていた。そんな中、あまり関係良好とはいえない恋人で文化人類学の博士課程院生であるクリスチャン(ジャック・レイナー)が、友人であるペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)の故郷であるスウェーデンのホルガ村に伝統的な夏至祭を見に行くことを知る。ダニーもこの夏至祭体験に参加することにするが、ホルガ村のお祭りにはいろいろ謎があり… 一応お話としては、誠実とはいえない恋人から離れられず、悩んでいる若い女性が、ふさわしくない相手とのお付き合いを捨ててある種の「解放」を得る、というものである。この「解放」過程が宗教に入ること、というのは『アナと雪の女王2』だし、

                                      神が死んだことはわかってる、でも冒涜はする~無神論者のためのポストモダンホラー『ミッドサマー』(ネタバレ) - Commentarius Saevus
                                    • 『ミッドサマー』はなぜこんなに怖いのか?幸せな村人たちの狂気 | Fika

                                      ※本記事は一部映画本編の内容に関する記述を含みます。あらかじめご了承下さい。 夏至前後に「白夜」が訪れる北欧。スウェーデンではシーズンになると、各地で伝統的な「夏至祭」が開催される。クリスマスのように家族が集まり、ニシンやベリーを食べて過ごし、ポールを建てて、手に手をつないで、その周りをダンスする人々。平和で和やかな光景だ。 でも、ちょっと待ってほしい。そのポールをよく見ると、かたちが男性器のシンボルになっているのだ。そう、日本でも各地で見られるように、農民が五穀豊穣を祝うため男性器を崇めるという、伝統文化に根ざした祭りが、スウェーデンにも存在するのである。何も知らずに初めて夏至祭に参加して、その事実に気づくと内心ギョッとしてしまう人もいるのではないだろうか。 『ミッドサマー』予告編 このような古くからの風習をエンターテインメントとしてエスカレートさせ、恐怖映画にしてしまったのが、本作『ミ

                                        『ミッドサマー』はなぜこんなに怖いのか?幸せな村人たちの狂気 | Fika
                                      • ミッドサマー/アリ・アスター監督の手のひらで踊ろう! (元「ホルガ村は『ヤバい』のか)|ヤミジリ|note

                                        (※3/2:想定をはるかに上回る反響をいただき、びっくり&感謝です。皆さまからの反響やご意見を踏まえ、全面的に内容を修正/補足いたしました。もはや私個人のnoteというよりは皆さまと加筆修正していったような形です。監督の手のひらで踊らされてる感半端ないですが、この際気の済むまで踊ってやろうと思います。反響はありがたく受け止め、その意味で最初の主張も修正しつつ残していますが、それ以外は自分の意見にこだわらずあらゆる観点を集約する場所とします。疑問が残っている点も書いておきますので、是非ご意見ください。つたない文章を読み、ご意見くださった皆さまに感謝申し上げます。) 映画好き界隈で2月21日の公開直後から話題になっていた「ミッドサマー」を観に行ってきました。なるほど確かに面白かったのですが、色々な反応を見ていて この映画、「ヤバすぎ!」みたいなポップな消費をすると危険なのでは? と思いはじめま

                                          ミッドサマー/アリ・アスター監督の手のひらで踊ろう! (元「ホルガ村は『ヤバい』のか)|ヤミジリ|note
                                        • Amazonプライム会員が無料で観られる私の好きな映画10本+有料5本 - チェコ好きの日記

                                          リモートワーク生活が始まっており、今週の私の外出はといえば「近所のスーパー」「近所のタイ古式マッサージ」「税務署」の3箇所のみとなっている。税務署は確定申告ね。ひとり暮らしだし喋る相手もいなくて寂しいかなと思ったけど、私は元来、超根暗のオタク。人との関わりが不必要とは言わないが、Slackなどでチャットできる環境があれば全然人恋しいとは感じないのであった。通勤時間を映画鑑賞や読書や料理の時間とすることで、めちゃめちゃQOLが上がっている感がある。とはいえ、オフィスワークも全然嫌いではないんですけどね。あと自宅の椅子が安物なので、長時間のデスクワークはちょいと腰がしんどいね。 それはそれとして、しばらく外出を控える人も少なくないと思うので、先日のツイート内容をまとめておく。Amazonプライム会員なら無料で観られる映画10本に加えて、有料だけどAmazonで観られる私の好きな映画を5本追加し

                                            Amazonプライム会員が無料で観られる私の好きな映画10本+有料5本 - チェコ好きの日記
                                          • 突然、全員の夢にニコラス・ケイジが出てくるように…アリ・アスター製作のホラーコメディーが面白すぎ:第48回トロント国際映画祭|シネマトゥデイ

                                            映画『ドリーム・シナリオ(原題)』でのニコラス・ケイジ - Courtesy of TIFF ニコラス・ケイジが主演、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督がプロデューサーを務めたホラーコメディー映画『ドリーム・シナリオ(原題) / Dream Scenario』のワールドプレミアが、第48回トロント国際映画祭で行われた。ニコラスはある日突然、世間の人々の夢に現れるようになり、スターダムにのし上がるさえない大学教授ポール・マシューズ役を務めている。 【画像】ラブラブ!ニコラス・ケイジ&リコ・シバタ夫妻 監督・脚本を務めたノルウェー出身のクリストファー・ボルグリ(『シック・オブ・マイセルフ』)とニコラスのダークなコメディーの才がさえわたった本作。ボルグリ監督のシュールなテンポとニコラスの哀しげな存在感が絶妙に作用し、突然人々の夢に現れ、特に何をするわけでもなく“そこにいるだけ”のポールの姿はこ

                                              突然、全員の夢にニコラス・ケイジが出てくるように…アリ・アスター製作のホラーコメディーが面白すぎ:第48回トロント国際映画祭|シネマトゥデイ
                                            • 映画『ミッドサマー』ネタバレ・あらすじ・感想。フェスティバル・スリラー誕生。アリ・アスター監督の“感性”こそが恐ろしい。

                                              映画『ミッドサマー』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『ミッドサマー』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。 YouTubeで予告映像もご覧ください。

                                                映画『ミッドサマー』ネタバレ・あらすじ・感想。フェスティバル・スリラー誕生。アリ・アスター監督の“感性”こそが恐ろしい。
                                              • ポン・ジュノ監督が選ぶ2020年代に注目すべき監督20人 日本からは「寝ても覚めても」監督が選出 : 映画ニュース - 映画.com

                                                ポン・ジュノ監督[映画.com ニュース]第92回アカデミー賞で作品賞をはじめ4冠に輝いた「パラサイト 半地下の家族」を手がけたポン・ジュノ監督が、英国映画協会(BFI)発行のサイト&サウンド誌のゲストエディターを務め、2020年代に注目すべき監督20人を発表した。日本からは、「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」の濱口竜介監督が選出されている。 ポン監督は、「ここで映画の将来を語りたいのではなく、ただ、(それが2~3本であっても)彼らがすでに製作した映画について語りたいのです。しかし、それは結果的に映画の将来に関わっていると言えるでしょう。なぜなら、私たちはウォン・カーウァイ監督の『欲望の翼』(1990)を見たとき、すでに『花様年華』(2000)を思い描いていたし、コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』(1984)を見たときに『ノーカントリー』(2007)を予感していたはずだから。いずれも、

                                                  ポン・ジュノ監督が選ぶ2020年代に注目すべき監督20人 日本からは「寝ても覚めても」監督が選出 : 映画ニュース - 映画.com
                                                • 『パラサイト 半地下の家族』滑稽さを笑えない―現代の格差に寄生した傑作|CINEMORE(シネモア)

                                                  ※本記事は核心的なネタバレには抵触していませんが、映画の内容には踏み込んでいますので、映画鑑賞後にお楽しみいただくことをお勧めします。 『パラサイト 半地下の家族』あらすじ 全員失業中、“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。長男ギウは、“高台の豪邸”で暮らす裕福なパク氏の家へ家庭教師の面接を受けに行く。そして兄に続き、妹ギジョンも豪邸に足を踏み入れるが…。この相反する2つの家族の出会いは、次第に想像を遥かに超える物語へと加速していく——。 Index 「社会性」と「娯楽性」のかけ合わせが絶妙 万人の“興味”を喚起させるデザイナー的思考 経済的「格差」を、高低差と「上る/下る」で表現 寄生が浮き彫りにする真理――人間の本質は変わらない 「格差」を覆す答えは、どこにあるのか 「社会性」と「娯楽性」のかけ合わせが絶妙 笑いが引きつり、狂おしいほどの憐憫といたたまれなさに包まれる。 132分の間、

                                                    『パラサイト 半地下の家族』滑稽さを笑えない―現代の格差に寄生した傑作|CINEMORE(シネモア)
                                                  • 「179分ずっと嫌な気持ち」「頭のおかしい傑作」...『ミッドサマー』監督の最新作『#ボーはおそれている』にきがへんになりそう

                                                    映画『ボーはおそれている』公式アカウント @BEAU_movie 『#ヘレディタリー /継承』『#ミッドサマー』の #アリ・アスター 監督✕『#ジョーカー』ホアキン・フェニックス 最狂コンビから、貴方の精神に挑戦状。怪死した母の元へ向かう帰省が、人生を狂わせる旅へ変貌する帰省スリラー 映画『#ボーはおそれている』 2024年2月16日(金)全国公開 #A24 happinet-phantom.com/beau/ 映画『ボーはおそれている』公式アカウント @BEAU_movie 『#ミッドサマー』#アリ・アスター✕ 『#ジョーカー』#ホアキン・フェニックス 映画『#ボーはおそれている』新予告解禁 怪死した母の元へ駆けつける帰省が壮大な旅に変貌するオデッセイ・スリラー。 世界最狂の帰省の果ては、祝福か、絶望か? 𝟐𝟘𝟐𝟺.𝟚.𝟙𝟞 pic.twitter.com/rTxIWgAW

                                                      「179分ずっと嫌な気持ち」「頭のおかしい傑作」...『ミッドサマー』監督の最新作『#ボーはおそれている』にきがへんになりそう
                                                    • 読んでいてこんなに辛い “バンドマン向け” 引越し業者のチラシがあろうか「理由の一部がめっちゃ不穏」

                                                      すだ(ナードマグネット) @pickon103 ナードマグネットというバンドで歌とギターを担当しております。アリ・アスター監督と同い年です。インスタ☞ https://t.co/wzgGkfEmUU https://t.co/0CJ6kekgB1

                                                        読んでいてこんなに辛い “バンドマン向け” 引越し業者のチラシがあろうか「理由の一部がめっちゃ不穏」
                                                      • 『ミッドサマー』は 日本映画の名作から生み出されている!?

                                                        映画を観ることで、今までにない体験をしたり、味わったことのない感情になったりすることがあります。新感覚を生み出すそれらの映画たちは、どのような発想やインスピレーションを得て、生み出されているのでしょうか。 初の長編ホラー映画『ヘレディタリー/継承』(2018年)で、映画界へ鮮烈にデビューしたアリ・アスター監督は、観た人を新しい恐怖体験へ導き、一躍有名になりました。前作の暗い雰囲気とうって変わり、終始明るい世界で進む物語を描いた最新作『ミッドサマー』(2020年2月21日公開)では、白夜の季節にあるスウェーデンを舞台に、そこで花や緑に囲まれて歌い踊る人々を描きました。今作でも観客はまた、予想外の恐怖に襲われ、忘れられない映画体験をすることになります。 そんな作品を世に次々と放つアスター監督は、世界中の映画に影響を受けているそうです。その中でも日本の名作映画は作品をつくる際、いつも脳裏にあると

                                                          『ミッドサマー』は 日本映画の名作から生み出されている!?
                                                        • 映画「ミッドサマー」の日本限定のアートポスターが「素敵」「最高」と好評

                                                          『ミッドサマー』公式🌻💐☀️ @midsommarjp #祝祭がはじまる 『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督最新作 5人の大学生たちが訪れたスウェーデンの奥地で、90年に一度の祝祭が始まる 白夜の太陽の下、花は咲き乱れ、人々は陽気に歌い踊る・・・しかし、全ては悪夢の始まりだった。明るいことが、こんなにおそろしい― 恐怖の歴史を覆す #フェスティバルスリラー phantom-film.com/midsommar/ 『ミッドサマー』公式🌻💐☀️ @midsommarjp 🌺🌸🐻🌼🌺🌼 #ミッドサマー こんにちは 🌺🌸🌺🌼 🌺🌼 本作の日本限定のアートポスター2種類が完成いたしました。 こちらは画家のヒグチユウコさんによるものです。 pic.twitter.com/q4M7RpyEnI 2020-01-29 08:18:35

                                                            映画「ミッドサマー」の日本限定のアートポスターが「素敵」「最高」と好評
                                                          • 『ミッドサマー』/ようこそ、ここは「メンヘラ」のいない村|パプリカ

                                                            ※以下の文章はネタバレに全く配慮しておりません。どうぞ映画本編をご覧になってからお読みください。 「ねえ、わたしまた彼に電話しちゃった、彼に嫌われたと思う?またお姉ちゃんのことで不安になっちゃって。重い女だと思われちゃったよね、嫌われちゃったよね。」 『ミッドサマー』の主人公ダニが女友達と電話で話している会話だ。ダニはどうやら精神的に不安定で希死念慮の強い姉を持ち、彼女のことが心配なあまり姉が不穏な状態になると共振するように自らも不安定になるようなのだ。それに対し腐れ縁の恋人クリスチャンは表面上彼女の話を聞いてやる。しかし彼の友人たちは彼女を厄介な困りものとして扱い、クリスチャンもそれを否定しない。個として独立できず、人にもたれかかる面倒な女、姉もどうせ自殺なんてする気もなくてただ人の関心を買いたいだけだ。日本の差別的ジャーゴンでいうところの「メンヘラ」だ。 この「メンヘラ」という言葉は現

                                                              『ミッドサマー』/ようこそ、ここは「メンヘラ」のいない村|パプリカ
                                                            • 映画『ミッドサマー』 絶賛公開中

                                                              明るいことが、おそろしい 太陽と花々に満たされた祝祭の果ては、究極の恐怖と、未体験の解放感 長編デビュー作 『ヘレディタリー/継承 』が世界中で絶賛され、いまハリウッドの製作陣が”最も組みたいクリエイター”として注目しているアリ・アスター監督の最新作。恐怖の歴史を覆す、暗闇とは真逆の明るい祝祭を舞台に、天才的な発想と演出、全シーンが伏線となる緻密な脚本、観る者を魅惑する極彩色の映像美が一体となり、永遠に忘れられない結末に到達する。前代未聞の”フェスティバル・スリラー”がついに日本上陸! 家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不

                                                                映画『ミッドサマー』 絶賛公開中
                                                              • 『ミッドサマー』の監督アリ・アスターがエンディングを解説!

                                                                この記事には映画『ミッドサマー』の完全なるネタバレが含まれる。 批評家に絶賛された2018年の『へレディタリー/継承』に続けてアリ・アスター監督が手がけた新作『ミッドサマー』は、『ウィッカ―マン』をはじめとしたフォークホラー映画へのオマージュであり、死に彩られた童話であり、復讐願望を満たすファンタジーでもある。『ミッドサマー』はスウェーデンの奥の、奥の、さらに奥地にある架空の村を舞台にしており、主人公であるアメリカ人の若者たちはその村で90年に一度開かれるお祭り“ホルガ”に招待される。一風変わったゲーム、エキゾティックな食べ物、奇妙な伝統……、村人に促されるままにすべて体験していく若者たちは、やがて何かがおかしいことに気がつく。 不健全な恋愛関係 『ミッドサマー』の冒頭で主人公のダニ(フローレンス・ピュー)は考えうるかぎり最悪の悲劇を経験する――自殺願望があり、昔から危険なサインを発してい

                                                                  『ミッドサマー』の監督アリ・アスターがエンディングを解説!
                                                                • 「ボーはおそれている」人を不安にさせる天才アリ・アスターの内面世界に迫る対談2本立て / アイナ・ジ・エンド&「映像研には手を出すな!」大童澄瞳が登場 (2/2) - 映画ナタリー 特集・インタビュー

                                                                  ナタリー 映画 特集・インタビュー 「ボーはおそれている」人を不安にさせる天才アリ・アスターの内面世界に迫る対談2本立て / アイナ・ジ・エンド&「映像研には手を出すな!」大童澄瞳が登場 映画「ボーはおそれている」 PR 2024年2月6日 マンガ「映像研には手を出すな!」で知られる大童澄瞳が、「ボーはおそれている」を引っさげ来日したアリ・アスターと対談。「私にとっては、この映画に映っているのはすべて『普通』のこと」と語る大童が、世にも奇妙な「ボーはおそれている」を作り上げた監督の内面世界に迫る。大童が映画にインスパイアされて描き下ろしたイラストもお見逃しなく。 「この映画に映っているのはすべて“普通”のこと」 大童澄瞳 私は「映像研には手を出すな!」というマンガを描いているのですが、高校生たちが絵を描きながらだんだん妄想の世界に突入していく描写があるんです。そこが「ボーはおそれている」に

                                                                    「ボーはおそれている」人を不安にさせる天才アリ・アスターの内面世界に迫る対談2本立て / アイナ・ジ・エンド&「映像研には手を出すな!」大童澄瞳が登場 (2/2) - 映画ナタリー 特集・インタビュー
                                                                  • エンタメの恐怖はニセモノなのか『恐怖の正体』(春日武彦著、中公新書)

                                                                    ネットで肝試しするなら「蓮コラ」画像が手軽だ。ちょっと検索するだけで簡単にゾワゾワできる。「集合体恐怖症(トライフォビア Trypophobia)」で検索するのもあり。生理的にダメな、見てはいけないものを見ている感覚を味わえる。 あるいは、youtubeで「フライングスーツ flyingsuits」を検索してもいい。ムササビみたいな恰好をして滑空する映像を「一人称で」見ることができる。スカイダイビングとは異なり、切り立った崖から飛び降りるのがスタートだ。だから映像は、飛び降り自殺する人が見ている(見ていた)視点と重なる。 Wingsuit Flight - straight & steep line より 高所恐怖症なら、「Raw Run」で検索しよう。スケボーで長い坂道を延々と滑り降りる映像なのだが、背筋ゾゾゾとなるのを請け合う。乗ってる人はほぼ丸腰で、ヘルメットもしていないのもある。公

                                                                      エンタメの恐怖はニセモノなのか『恐怖の正体』(春日武彦著、中公新書)
                                                                    • 映画『ボーはおそれている』公式サイト|絶賛上映中

                                                                      長編監督3作目にして約3時間の自己最長映画を生み出したアリ・アスター。今回はオスカー俳優ホアキン・フェニックス主演のフロイト的でピカレスクな旅を描いたブラックコメディである。過去2作とは異なりホラー的な要素は薄いかもしれないが、主人公ボーがワイルドかつサイケデリックな旅路で直面する数々の出来事は恐怖(ホラー)でしかない。最愛の母親との再会も含めて。アリ・アスターのキャリア史上最も野心的な、壮大な悪夢の悲喜劇オデッセイ。シュールで不条理な地獄ロードを突き進むボーの姿にあなたはなにを見るか? それでは旅のお供に、恒例の徹底解析をお楽しみください。 小林真里(映画評論家/映画監督) 4部構成 本作は全4部で構成されており、最初の3つのセクションはボーがなにかに衝突し気絶して終わる。上映開始から40分、アパートから逃げ出した裸のボーは車に轢かれ気を失う(ファーストセクション終了)。目覚めると、そこ

                                                                        映画『ボーはおそれている』公式サイト|絶賛上映中
                                                                      • 映画監督の2010年代ベスト10※カイエ・デュ・シネマより|CHE BUNBUN

                                                                        こんにちは、チェ・ブンブンです。 ブンブンが定期的に購読している雑誌にカイエ・デュ・シネマがあります。カイエ・デュ・シネマはフランス老舗の映画雑誌でエリック・ロメール、ジャック・リヴェット、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーといった巨匠を次々と輩出したことでも有名だ。 本誌の特徴として、他の雑誌では読めない世界が広がっているところにあります。基本的に捻くれているので、映画のベストテンに『24』や『ツイン・ピークス The Return』といったテレビシリーズを選んできたり、M.ナイト.シャマランの『レディ・イン・ザ・ウォーター』やブライアン・デ・パルマの『ミッション・トゥ・マーズ 』といった世間では評判が悪い作品をベストに選んできたりします。 そして、Google翻訳に絶対訳させてあげないぞと言わんばかりの高度で詩的な文章で独自の映画論を展開してきます。 こうも尖っていて

                                                                          映画監督の2010年代ベスト10※カイエ・デュ・シネマより|CHE BUNBUN
                                                                        • モンキー的2019年映画ベスト10ランキング - モンキー的映画のススメ

                                                                          モンキー的2019年映画ベスト10ランキング はじめに いつも読んでいただきありがとうございます。 管理人のモンキーです。 この記事を持ちまして、当ブログ「モンキー的映画のススメ」は丸5年を迎える形となりました。 これもいつも足を運んでくださる方あっての継続であり、また鑑賞した映画への思いをぶちまけたい症候群がいまだ完治しないための5年です(なんだそりゃw)。 これからも思ったことを正直に、そして情熱かつ冷静に感想を述べていきたいと思います。 さて今年も最後ということで恒例の年間ベストを決めました。 満足度の高かった作品、劇場や自宅での鑑賞回数、依存度などなど、あらゆる角度から吟味し、当初の満足度に加点して順番をつけてみました。 要するに好きな映画順ですw あくまで私自身のベストですので、どうか冷ややかな視線でなく、温かな目で参考程度に覗いてもらえればと思います。 ちなみに今年の上半期10

                                                                            モンキー的2019年映画ベスト10ランキング - モンキー的映画のススメ
                                                                          • ミッドサマー 特集: 評価・あらすじ・解説 【体験レポ】美しく謎めいた“祝祭”に行ってきた 意味不明の食事会、ルーン文字、踊り続ける女たち…一生に一度の体験をあなたに! - 映画.com

                                                                            【祭り体験レポ】美しく謎めいた、一生に一度の“祝祭”に行ってきた 開催ペースは90年に1度! 白夜のスウェーデンで行われる独特な儀式―― 意味不明の食事会、ルーン文字、踊り続ける女たち… あなたは参加できる?「故郷の“祝祭”に一緒に行ってほしい」と、スウェーデン人の友人は目を爛々と輝かせて僕に言った。2018年12月1日、僕たちは新宿の映画館でアリ・アスター監督作「ヘレディタリー 継承」を見た後、赤ちょうちんがぶら下がる居酒屋で冷えたビールを飲んでいた。 「一生に一度の体験になるから」。友人の熱を帯びた声が、酔客のわめき声の合間を縫い、はっきりと聞こえてきた。僕も「一生に一度の体験」という惹句をとても気に入ったので、映画.com編集部の仕事の都合をつけて、半年後に開催されるその祭りへ行くことに決めた。 そう伝えると、友人は店員を呼び止めてビールをもう2杯注文した。僕たちは笑いながら乾杯した

                                                                              ミッドサマー 特集: 評価・あらすじ・解説 【体験レポ】美しく謎めいた“祝祭”に行ってきた 意味不明の食事会、ルーン文字、踊り続ける女たち…一生に一度の体験をあなたに! - 映画.com
                                                                            • 「ボーはおそれている」人を不安にさせる天才アリ・アスターの内面世界に迫る対談2本立て / アイナ・ジ・エンド&「映像研には手を出すな!」大童澄瞳が登場 - 映画ナタリー 特集・インタビュー

                                                                              ナタリー 映画 特集・インタビュー 「ボーはおそれている」人を不安にさせる天才アリ・アスターの内面世界に迫る対談2本立て / アイナ・ジ・エンド&「映像研には手を出すな!」大童澄瞳が登場 映画「ボーはおそれている」 PR 2024年2月6日 「ミッドサマー」で日本でも広く知られる存在となったアリ・アスターが、2月16日に封切られる最新作「ボーはおそれている」を引っさげて3年ぶり2回目の来日を果たした。ホアキン・フェニックスを主演に迎えた本作は、不安症を抱える中年男性ボーを主人公にした物語。実家の母親が怪死したという報せを聞き、葬儀に参加するべく家を飛び出した男は、次々に災難に見舞われる……。アスター自ら日本の観客を前に「僕のはらわたを泳ぎ回る3時間を楽しんで」とアピールした悪夢のような大作に仕上がった。 映画ナタリーではアスターと日本のアーティストの対談をセッティング。主演映画「キリエのう

                                                                                「ボーはおそれている」人を不安にさせる天才アリ・アスターの内面世界に迫る対談2本立て / アイナ・ジ・エンド&「映像研には手を出すな!」大童澄瞳が登場 - 映画ナタリー 特集・インタビュー
                                                                              • すまん『ミッドサマー』観て何も感じなかったんだが、俺って異端か?【ネタバレ感想】 - 社会の独房から

                                                                                どうやら俺は「感情」という奴を失くしてしまったのかもしれない。 えっ、なぜかって? 映画『ミッドサマー』を観て、特に感情が揺さぶられなかったからさ。 ネットでは「嫌悪」「気持ち悪い」「底なしの地獄」「鑑賞後は子鹿のように足ガクガクになる」「一生のトラウマ体験」から「癒し」「救われる」「浄化」「ただのセラピー映画だこれ」等々、正反対の感情の揺れではあるものの、強烈な映像体験になっているのは間違いない。 こんなこと言われるような映画は『すみっコぐらし(2019年)』以来である。 どんな感情を俺に与えてくれるのか、期待と不安を胸に『ミッドサマー』を観た。 観た。 う~ん、確かに完成度は滅茶苦茶高い。 強烈なビジュアルに、卓越したカメラワーク(特に最初、車が村に到着する際、カメラがゆっくりと回転しながら反転するのは異様なまでに不安を煽る) ただ、余りにも交通整理され過ぎた物語は、それ故に先に訪れる

                                                                                  すまん『ミッドサマー』観て何も感じなかったんだが、俺って異端か?【ネタバレ感想】 - 社会の独房から
                                                                                • 映画『ミッドサマー』でおなじみ鬼才アリ・アスター監督(※本物です)に取材をしたり理不尽な上司と戦ったり振り回される映画宣伝女子の2月きれいめカジュアル着回しDairy【下旬まとめ編】

                                                                                  映画『ミッドサマー』でおなじみ鬼才アリ・アスター監督(※本物です)に取材をしたり理不尽な上司と戦ったり振り回される映画宣伝女子の2月きれいめカジュアル着回しDairy【下旬まとめ編】 #山崎紘菜 #キレイめコーデ #春コーデ #着回し #着回しDiary #ベーシック 今回の着回しDiaryは… 今月の着回しDiaryは超スペシャルなコラボが実現。鬼才アリ・アスター監督が最新作を引っ提げて降臨!我らが山崎紘菜演じる主人公は、映画の大HITを叶えるべく奔走する映画宣伝女子。どんなシーンも自信が持てる春トレンド×定番ベーシック服でいざ!2月16日公開の「ボーはおそれている」を観たらもっとストーリーを楽しめるかも…?ぜひ劇場へ!

                                                                                    映画『ミッドサマー』でおなじみ鬼才アリ・アスター監督(※本物です)に取材をしたり理不尽な上司と戦ったり振り回される映画宣伝女子の2月きれいめカジュアル着回しDairy【下旬まとめ編】