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民俗学の検索結果41 - 76 件 / 76件

  • 『鬼滅の刃』読者が「沼」にハマる理由 『千と千尋の神隠し』『君の名は。』に通じる古神道・民俗学の視点から読み解く

    『鬼滅の刃』読者が「沼」にハマる理由 『千と千尋の神隠し』『君の名は。』に通じる古神道・民俗学の視点から読み解く 日本映画史上最速で興行収入100億円を突破した『鬼滅の刃』。ここまで大ヒットした理由を「分からない」と首を捻る映画評論家も多い。本稿では原作の人気が出るまでに時間が掛かった点に着目、ヒットの要因を分析する。 打ち切りもありえた原作 『鬼滅の刃』は連載初期の頃、掲載順が15位前後で打ち切りの当落線上にあった事は、少年ジャンプの読者ならご存知だろう。我妻善逸という人気投票1位のキャラクターを得て、アニメ化決定まで昇り詰めてきた。つまりはキャラクター人気が一番のヒット要因なのだが、そのように断じてしまうには不可解なほど売上が突出しているからこそ、理由が「分からない」と言われるのだろう。 『鬼滅の刃』がアニメ化に掛かった話数、および連載開始→アニメ化発表までの日数を他と比較すると、 『

      『鬼滅の刃』読者が「沼」にハマる理由 『千と千尋の神隠し』『君の名は。』に通じる古神道・民俗学の視点から読み解く
    • 精神性が高いから争いが少ないのか - 道南民俗学研究会

      先日、転倒防止の冬靴を買い替えチャチャ登りの現地視察に行った帰り道、お寺の掲示板に「天命に安んじて人事をなす」と書かれているのを見ました。いい言葉だと思ったのも束の間、天命とは何ぞやと言う疑問が湧いてきました。そうして帰宅しテレビを点けると我が国の首相が「最終的に生活保護と言うシステムがある」という話をしていてました。 それから数日が立ち新聞で、生活保護を受ける適否審査の「親族に関する要件」の緩和が検討されている報道を目にしました。制度は時代の実情に即したものに改められ続けなければなりません。加えて述べると、議員報酬や議員年金に関する問題提起が一部議員からなされていますが、私は率直に議員は選挙活動に資金を使いすぎだと考えています。特に選挙カーからの名前の連呼は政策の不足を欺いているかのようです。 と言うのも日本は原則的に民主主義国家です。そして選挙活動をめぐる収賄などの不正がしばしば取り沙

        精神性が高いから争いが少ないのか - 道南民俗学研究会
      • 霊送りーイヨマンテ - 道南民俗学研究会

        人払いをした湖畔の集落、夜の帳がおりた伝統的家屋の中で。祭礼が滞りなく進行し、まだ大任を残している緊張感から酒をあおり横たわる長老らしき男。緊張感からしばし逃れようとしているのか。耳に残る不規則的な口琴の音色。 囲炉裏端にあつらえられた祭壇に熊の首が恭しく祀られている。半年前から世話をする熊に愛着を持っていたため、「イヨマンテ」の儀式を受容できないながらも参加することにした少年と、彼を見守る母。見るからに伝統的な料理の品々と、その器。 イヨマンテとは何か。彼らの価値観によれば熊は神への供物ではない。熊こそが人間界に黒い服を仮装し、来訪した神なのである、その役目には人間に肉や毛皮をもたらすことも含まれている。故に人間は神である彼らに定期的に礼を尽くす義務がある。そうして喜んで帰っていただくのだ。それは野蛮性を伴う儀式と言うより、村全体が喪の感覚に包まれる中で高揚し、命の厳粛さを想う原型的な祭

          霊送りーイヨマンテ - 道南民俗学研究会
        • 本を語らう会〇夢をかなえるゾウ - 道南民俗学研究会

          北海道の道南地域に住んでいても本日は不穏さを感じる一日であった。大型の勢力を持つ台風10号の中心は九州西の海上を突っ切って朝鮮半島に上陸するものと見られるが、自国・他国を問わず関係地域に住まう方々の安全を祈念する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昨日は「本を語る会」に出席した。テーマに沿った本を持ち寄り、その内容を紹介した後に意見交換を行う。各人が話す時間は持ち時間を少し超えることがあるが、タイムキーパーがいるので大きく超えることはない。 紹介する本のトリックを原稿用紙にまとめて、質疑応答に備えていた方もいて、さながらに会議の答弁シーンのようでもあった。 私はシュミレーションは3日ほど前から行う。他の参加者が扱う本と、質疑応答を事前に予想しきれないため、議論は白熱し熱量が一定に高くなる。 で私は「夢をかなえるゾウ」シリーズを扱ったのだが、当ブログでも簡潔な

            本を語らう会〇夢をかなえるゾウ - 道南民俗学研究会
          • 禁忌とまじない/魔除けの民俗学(常光徹) - 見もの・読みもの日記

            〇常光徹『魔除けの民俗学:家・道具・災害の俗信』(角川選書) 角川書店 2019.7 最近あまりこのジャンルを読んでいなかったけれど、民俗学という学問は大好きだ。本書は、家屋敷・生活道具・自然災害にまつわる伝承を俗信の視点から読み解いたもの。俗信とは、予兆・占い・禁忌・呪い(まじない)に関する知識や生活技術である。 はじめに家屋敷に関する俗信として、屋根、棟(屋根の一番高いところ)、破風、軒(のき)、床下などに関するものが取り上げられている。これらは境界性を帯びた空間であることから、人の死や出産にかかわる俗信が多い。難産のときのまじないに、石臼や甑(こしき)を屋根から落とすというのは聞いたことがあったが、正確には屋根の棟を越えさせる動作が重要なのだ。ところが、平徳子が安徳天皇を出産する際、甑を北から南へ棟を越して落とすべきところ、北側に落として騒動になったことが「山槐記」に記録されていると

              禁忌とまじない/魔除けの民俗学(常光徹) - 見もの・読みもの日記
            • 〇〇を好きと表現する時、〇〇は食べ物でないのに「〇〇で飯が食える」という言い方は誰の発案?【日曜民俗学】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

              togetter.com というまとめの本題は別にして、こうブクマをつけた。 これ今日、このまとめと別に突然考えこんだのだけど、食べ物以外の「〇〇」を大好きだと表現する時、敢えて食べ物でないのに『〇〇でご飯3杯食える』というのは、最近の俗語だよね?で、タモリがその発案者でいい? https://b.hatena.ne.jp/entry/4689862001570378178/comment/gryphon なぜ「タモリ」かというと、これはいきなりエビデンスも何もないけど「俺が見た記憶がある」(後から追記すると、「少なくとも21世紀に入ってから」)で、たしかそのひとことに会場が大受けだったんですよ。その反応的に、これはそもそも一般に流通してる慣用句ではなく、タモリが「ギャグのフレーズ」として、普通は食べ物が好きな時に限定して「俺は梅干しだけで、ご飯3杯食える」というものを、別の何かに例えたん

                〇〇を好きと表現する時、〇〇は食べ物でないのに「〇〇で飯が食える」という言い方は誰の発案?【日曜民俗学】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
              • 長崎と唐灰汁−120年の変遷− - 関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

                社会学部 門谷真衣 【目次】 はじめに 第一章 戦前・戦中の唐灰汁 第一節 貿易商人による輸入 第二節 戦時中の唐灰汁 第二章 戦後の唐灰汁 第一節 輸入禁止と唐灰汁の生産 第二節 用途の変化 第三章 製麺所から見た唐灰汁 結び 謝辞 参考文献 はじめに 唐灰汁とは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどを配合した薬品のことである。長崎では、ちゃんぽん麺、ちまき、ソーダ饅頭、角煮饅頭の皮、ワンタンの皮、シューマイの皮などに使われている。その起源は1700年前ごろにさかのぼり、中国奥地で、偶然発見されたとされている。現在、唐灰汁の製造業者は長崎県内に萬泰號、瑞泰號製麺所の2件しかない。以前は、新地中華街の中に、もう一軒あったそうだが、現在はこの場所から転出なさっており、取材することは出来なかった。本レポートは、唐灰汁が今から約120年前に、長崎に初めて貿易商人によって、輸入されてから現在に至るまで

                  長崎と唐灰汁−120年の変遷− - 関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室
                • (フロントランナー)「介護民俗学」実践者・六車由実さん 聞く、書きとめる、理解する:朝日新聞デジタル

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                    (フロントランナー)「介護民俗学」実践者・六車由実さん 聞く、書きとめる、理解する:朝日新聞デジタル
                  • 1500話連載の「クッキングパパ」は、こち亀以上に時代の変化を反映。「クッキングパパ社会論」も可能?【日曜民俗学】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                    その1500以上の作品のうち、1-1000話が無料配信されている… てな もんや。 物語の持つ力が少しでも皆さんの日々を明るくする一助になればと思い、『クッキングパパ』@cookingpapa_mor を2/7(日)まで1000話無料公開します。 多彩なレシピをぜひご自宅でお試しください。https://t.co/kM6F9Cvfv8 その他にも多くの講談社作品を無料公開予定です。詳細は追ってお知らせします。— 講談社「コミックDAYS」【毎日無料連載更新中 21誌が定期購読できます!】コミックデイズ (@comicdays_team) January 7, 2021 togetter.com クッキングパパ、すごく先進的で素敵 pic.twitter.com/ijgQCoBXSn— げんすけ (@San2645Aru) 2021年1月9日 クッキングパパめちゃくちゃ好きだし永遠に読めるけ

                      1500話連載の「クッキングパパ」は、こち亀以上に時代の変化を反映。「クッキングパパ社会論」も可能?【日曜民俗学】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                    • 「わが家のルール」も民俗学の研究対象になる!? 現代民俗学の面白さ|じんぶん堂

                      記事:平凡社 平凡社新書『みんなの民俗学』の著者、関西学院大学・島村恭則教授 書籍情報はこちら 『みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ?』(平凡社新書)の著者である島村恭則氏は、家庭や学校、職場のなかの身近な風習(ヴァナキュラー)を研究対象としている。民俗学というと「田舎に古くから伝えられている習俗」を伝える学問というイメージがある。だがそれは誤解で、現代の身近な風習を探ることも民俗学の面白さなのだ。 著者の勤める大学の学生達からは、「化け物」の例として下記のような報告が寄せられている。 「箕面のおばさん」を知っているだろうか。もちろん知らないであろう。「箕面のおばさん」とは、私の母が勝手に生み出した人物である。私は大阪府池田市に住んでいる。隣の市は箕面市だ。私には姉が一人いるのだが、小さい頃、夜遅くなっても二人で騒いで寝ないことが多かった。そんなとき、父や母が「はよ寝ないと箕面のおば

                        「わが家のルール」も民俗学の研究対象になる!? 現代民俗学の面白さ|じんぶん堂
                      • 同じ時に、同じ火を囲むように - 道南民俗学研究会

                        日本国憲法には「国政は 国民の厳粛な信託によるもの」であって 「その福利は国民がこれを享受する。」とある。その福利を偏った者だけが受けているのではないか、そのような疑問が尽きることはないと思うが。 たたき上げの菅さんには庶民の代表として、電話料金に限らず特権議員の思い上がりと勘違いをドカンと突き崩してほしい。もし、秋田出身の令和オジサンとしてアメリカ新大統領にアメリカンジョークでもお見舞い出来たら、任期は短くても、人気はウナギ昇りになる。 さて日本語には敬語がある。もちろん私は敬語を職場で実用している。ただ悪しき風潮といおうか仕事や、政治、スポーツなどのあらゆる場面で過度な上下関係が招く弊害も見ている。 例えば、相撲やアメフトでは定期的に暴力問題が取りざたされるし、修行僧の荒行でも暴力が一因と推定できる(肋骨の骨折=座っているところを蹴られた)きわめて深刻な事故事案がある。 もう少し日常的

                          同じ時に、同じ火を囲むように - 道南民俗学研究会
                        • 半径数メートルから問いを発する「わたしたちのための民俗学」―『生きづらさの民俗学』書評―  塚原伸治|じんぶん堂

                          記事:明石書店 『生きづらさの民俗学—日常の中の差別・排除を捉える』(及川祥平・川松あかり・辻本侑生編著、明石書店) 書籍情報はこちら みんながそれぞれに生きづらい世の中に向きあって、自分たちのこととして考えてみましょう。 ややもすると説教くさくなってしまいそうな呼びかけなのだが、この本では不思議とあまりそんなふうに感じなかった。『生きづらさの民俗学』の魅力を誰かに伝えるときに、何よりもまずこのように紹介するだろう。なぜならば、このことは私が語りたい民俗学の魅力や可能性、そして厄介さとつながっているような気がするからだ。 「日常」の民俗学 民俗学はこの20~30年くらいで大きな変化を経験した。まだ世間のイメージとの間にずれはあるかもしれないが、少なくとも2000年代以降に民俗学に触れた我々世代の学徒にとっては、「ローカルな伝統文化の研究をするのが民俗学」という自己規定はすでにだいぶ相対化さ

                            半径数メートルから問いを発する「わたしたちのための民俗学」―『生きづらさの民俗学』書評―  塚原伸治|じんぶん堂
                          • 民俗学者が出てくる映画まとめ(民俗学っぽいマンガとは何か補編) - 猫は太陽の夢を見るか:番外地

                            「通俗的民俗学イメージ」に沿って創作された作品(ドラマ・漫画・ゲームなど)に登場する民俗学者たちは、妖怪を研究テーマとしている場合が多いが、実際の民俗学で妖怪を専門としている研究者は少ない。にもかかわらず、妖怪を研究したいからと民俗学を志望する学生が多く、現場の教員が頭を悩ませていることは、研究者仲間でよく話題になる。 (伊藤龍平『ネットロア ウェブ時代の「ハナシ」の伝承』青弓社、2016年、66~67頁) ネットロア: ウェブ時代の「ハナシ」の伝承 作者:龍平, 伊藤 青弓社 Amazon 民俗学っぽいマンガと民俗学っぽい映画 今回は、以下の記事の続き。 民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ - 猫は太陽の夢を見るか:番外地 前回の記事を書いたとき、マンガのほかにアニメやゲーム、ドラマには触れつつも、映画についてはほとんど言及しなかった。 なぜかといえば、民俗学

                              民俗学者が出てくる映画まとめ(民俗学っぽいマンガとは何か補編) - 猫は太陽の夢を見るか:番外地
                            • ムエタイに学ぶまで日本に「脛で蹴る」文化は無かった?当然『ウルトラマン』も……【日曜民俗学】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                              シン・ウルトラマン公開はじまりましたね。評判はうちのtwitterのタイムラインではたいへんよろしいのですが、そこに一般性はかけらもない(笑) www.youtube.com さて、その話と最後に繋がるこんな話題を… ゴング格闘技の少し前、317号に「極真の龍」山崎照朝のインタビューが掲載されていたのだけど、そこでこんな興味深い話をしていた。 ムエタイに倣うまで、相手を脛で蹴る技は日本に存在しなかった(ゴン格)山崎  (略)俺が入門したのはその後だから、遠征のときは知らないわけ。 ――ちょうど極真が過渡期に差し掛かろうという時期ですね。 山崎  それも俺は入門したばかりの高校生だから、そういう背景とか当然気付きようが ないんだけど....。ただ、あのバンコク ね。 大会の8ミリ映像は道場で見た記憶があってさ。 道場試写会をやったと。 山崎  それで、あの遠征がきっかけで蹴り の練習が変わっ

                                ムエタイに学ぶまで日本に「脛で蹴る」文化は無かった?当然『ウルトラマン』も……【日曜民俗学】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                              • モーニングの都市民俗学(第Ⅰ部 論考) | CiNii Research

                                本論文では、都市民俗学の立場から、喫茶店、とりわけそこで行なわれるモーニング(朝食を、自宅ではなく、喫茶店のモーニングセット〈モーニングサービス〉でとる習慣)という事象に注目し、記述と問題点の整理を行なった。本論中で行ないえた指摘は、およそ次のとおりである。(1)モーニングが行なわれる理由は、①労力の軽減、②単身者の便宜、③コミュニケーション、のうちのどれか、あるいはそれらの複合に求められる。(2)日本におけるモーニングは、豊橋以西の、中京圏、阪神圏、中四国のそれぞれ都市部、とりわけ工業地帯の下町的な地域に分布しているものと見ることができる。(3)モーニングは、一九六〇年代後半から行なわれるようになっていると見られる。その場合、喫茶店経営者側は、出勤前のサラリーマンへのサービスを意図してモーニングセット/サービスを開始したのであったが、これが地域で受容される際には、地の生活者、とりわけ女性

                                • 大月隆寛講演会「『懲戒解雇』以後-野の民俗学、再び」感想 - 向日性

                                  大月隆寛さんのTwitterを、毎日見ている。 一週間前にこのような案内を見かけ、行ってみた。 このご時勢に開催してくれて、とてもありがたい。 今年6月に起きた不当解雇についての説明が、ご自身よりなされた。 以前、氏の授業が受けられないか、札幌国際大学の社会人講座や交通手段を調べたことがあった。よりにもよってこのような内容をかぶりつきで聴く日が来るとは。 「おかしいことがあった時、1人だと難しいけど、3人が肚くくって現場で声を上げれば抵抗できる」と仰っていたのが印象に残った。 また、当該大学に勤務するきっかけが公募だったと知り、意外だった。てっきり招かれて、競馬への思いから縁のない土地に行かれたと思っていたので。 「自分の身の丈に合った大学だと思っていた。僕が教えられることがいっぱいある、とそれなりにきちっとやっていたはずなんですけれども」と仰っていた。 会がお開きになり、自然と列ができた

                                    大月隆寛講演会「『懲戒解雇』以後-野の民俗学、再び」感想 - 向日性
                                  • チャチャ登り慕情 - 道南民俗学研究会

                                    箱館は1854年に日米和親条約により開港した。今でも市内随所にはリアルレトロな風景が残る。なお教会群で有名な大三坂の更に坂上に位置するチャチャ登りという地名の由来について現在調査中である。一説に明治期の日本人官吏によるものであるが、幕末期に建築された教会(学校)に通ったアイヌの若者が名付けたのではないかという説がある。 せっかく大三坂まで来たなら、あと15メートルこの坂を登ることが断然おすすめだ。 東西万物が納まるような文化性と、ここが旅の終点であり起点であるような旅情がある。

                                      チャチャ登り慕情 - 道南民俗学研究会
                                    • 命への問いかけ④旨いものを食べて旨いと感じられる有り難さ(修整版) - 道南民俗学研究会

                                      11月1日、日曜日。休日だった本日、昼から市内の北方民俗資料館に講演を聞きに行く。話題の中で「沈黙貿易」(言語の異なる集団が摩擦等を起こさずに済むようにお互い顔を合わせることなく交易を成立させる取引き。例えば北海道アイヌと樺太アイヌとの間でも行われていた)について触れられていたため講義後の質問タイムで、どのようにして釣り合いを図ったのかを訊いた。 すると必ずしも交易は1回で成立する訳ではなく、2回・3回と品物を追加して取引を成立させるもので、物別れになることもあるという答えだった。それを聞いた私は「双方が労力をかけて、その場に行くわけだから取引を成功させるという意識が強くあったと考えることが自然なのではないか」と訊いた。 講師は少し間をおいて「問われたから答えるが」という風情で滔滔(とうとう)と語り始めた。「古代の交易は利害と言うことより隣り合う集団同士の友好の証の面が強かった」のだと。私

                                        命への問いかけ④旨いものを食べて旨いと感じられる有り難さ(修整版) - 道南民俗学研究会
                                      • Amazon.co.jp: 禁忌習俗事典: タブーの民俗学手帳 (河出文庫): 柳田国男: 本

                                          Amazon.co.jp: 禁忌習俗事典: タブーの民俗学手帳 (河出文庫): 柳田国男: 本
                                        • 附記:「民俗学」と「民族学」の違いについて――及び「文化人類学」と「言語学」の成り立ち――

                                          「『傑作民俗学漫画10選』――平成後期から令和にかけて――」の記事への反響として、「民族学についても触れて欲しかった」というコメントをいくつか頂いたのだ。 なので自分なりの考えをまとめてみたのだけれど……「民族学(単語)」さんに失礼を働いてすまないのだ。最新の分野情勢に詳しい方がいたら、ぜひツッコミと解説を入れて欲しいのだ。

                                            附記:「民俗学」と「民族学」の違いについて――及び「文化人類学」と「言語学」の成り立ち――
                                          • 九十九屋さんた(さかなや) on Twitter: "ずっと神様の正体のわからない神社があって。はじめて、氏子さんが祭祀しているところに通りかかった。儀式終わるまで待ってて、尋ねてみてわかったこと。 『なに祀ってるか、よくわからないんだけど』 まさかこんな民俗学の本でたまにみるのを近所できこうとは"

                                            ずっと神様の正体のわからない神社があって。はじめて、氏子さんが祭祀しているところに通りかかった。儀式終わるまで待ってて、尋ねてみてわかったこと。 『なに祀ってるか、よくわからないんだけど』 まさかこんな民俗学の本でたまにみるのを近所できこうとは

                                              九十九屋さんた(さかなや) on Twitter: "ずっと神様の正体のわからない神社があって。はじめて、氏子さんが祭祀しているところに通りかかった。儀式終わるまで待ってて、尋ねてみてわかったこと。 『なに祀ってるか、よくわからないんだけど』 まさかこんな民俗学の本でたまにみるのを近所できこうとは"
                                            • こどもの「怖い」が”情報の独り歩き”で神話に……カメントツ漫画が一種の「民俗学」な件。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                              www.sunday-webry.com カメントツ先生の「あのときのこどもさん」は第一話「ノストラダムス」の回を以前紹介した。 m-dojo.hatenadiary.com m-dojo.hatenadiary.com こういうオカルト、神秘体験、怖い話にハマるのは、1990年代の時代精神もある一方で、普遍的な「こどもの法則」でもあるんだろう。 ただ、彼らを恐怖に陥れたのは怪奇映画でも心霊ドキュメントでもなく、エレベーターの注意喚起のイラスト…(笑) あのときのこどもさん 恐怖伝説の生成過程 しかし、その恐怖は当初、周囲には「?」だったものが、”折伏”によって信者が増えていく。 あのときのこどもさん 恐怖伝説の生成過程そこに神学的な説明や、従来の神話伝説との融合がなされ… あのときのこどもさん 恐怖伝説の生成過程 それによって実害、具体的な事象が生まれると、世俗の側も反応せざるを得なくな

                                                こどもの「怖い」が”情報の独り歩き”で神話に……カメントツ漫画が一種の「民俗学」な件。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                              • ここが熱いよ『歌合』! ~民俗学・古典文学・芸能の視点から~ - Million Notes

                                                こちらは感想本編に収まりきらなかった、歌合ここがたまらん!!!!!!!の煮凝りです。 ツイッターで「●●って何か意味あるのかな?」で挙がってたもの、大体今回のテーマと繋がる心当たりがあるのがやばいなこのカンパニー……をどうしてもがっつり喋りたくて、独立記事になっちゃいました。 トピックは、 1. あの意味深な大岩なに? 天岩戸 千引の石 2.「マレビト」って結局なに?歌合と関係あるの? マレビト、祭り、歌 3.「歌合」って言ってるけど、だいぶルール違わない? 「歌」の橋 「合」の橋 4.六首の歌には何か規則性とかあるの?赤・青の組分けの基準は? 歌の規則性の乱れ 組分けの乱れ 5.「あなめでたや」には昼目歌やカグヅチ神話みたいな元ネタあるの? 古語拾遺? 三番叟? おわりに の5点です。 もっと自力で掘りたい!って方との情報共有にもなるように引用元の文章逐一出してますが、ぶっちゃけ全部読む

                                                  ここが熱いよ『歌合』! ~民俗学・古典文学・芸能の視点から~ - Million Notes
                                                • 筑摩書房 はじめての民俗学 ─怖さはどこからくるのか / 宮田 登 著

                                                  民俗学から怪異を読む 現代社会に生きる人々が抱く不安や畏れ、怖さの源はどこにあるのか。民俗学の入門的知識をやさしくときつつ、現代社会に潜むフォークロアに迫る。 シリーズ:ちくま学芸文庫 1,100円(税込) Cコード:0139 整理番号:ミ-2-6 刊行日: 2012/08/08 ※発売日は地域・書店によって 前後する場合があります 判型:文庫判 ページ数:224 ISBN:978-4-480-09482-7 JANコード:9784480094827 購入

                                                  • 青土社 ||現代思想:現代思想2024年5月号 特集=民俗学の現在

                                                    私たちの「日常」を捉えるまなざし 近代西洋に端を発し、日本ではとりわけ柳田国男らの主導により独自の体系化を遂げた「民俗学」。しかしそれは必ずしも伝統文化や古俗・伝承のみならず、現代に生きる私たちの「日常」そのものを広く捉え考える現在進行形の実践として、いまなお展開の途上にある。本特集ではそうした現代民俗学の最前線を、アメリカなど国外の動向にも目を向けつつ多彩なトピックを通じて一望する。 目次予定*【討議】島村恭則+菊地暁【寄稿】青井哲人/飯倉義之/イトウユウ/及川祥平/大道晴香/加藤秀雄/門田岳久/金城ハウプトマン朱美/川松あかり/小長谷英代/塚原伸治/辻本侑生/J・A・トルバート/廣田龍平/伏見裕子/六車由実

                                                    • 日本民俗学へのいざない 〜変わってしまったもの・変わらないものを通じて日本の文化の基層を探る|じんぶん堂

                                                      記事:朝倉書店 日本民俗学の創始者、柳田国男の『遠野物語』刊行はいまから100年以上前となる。 書籍情報はこちら 日本民俗学とは何か 日本各地にはいろいろな風習・言い伝えがあります。 ここにスポットライトを当てたのが、柳田国男を創始者とする民俗学です。 柳田の『遠野物語』は1910年の刊行ですから、日本の民俗学の歴史は100年をこえたことになります。 100年の間に日本の民俗学の位置づけも、対象となる民俗事象も大きく変わりました。 文化人類学・民族学、歴史学、宗教学などとの交流を経て、極端にいえば日本の民俗学とは他の学問から理論を取り入れて日本の民俗事象を扱っているだけなのか、それとも100年あまりの中でつちかわれてきた日本民俗学独自の方法論があって、さらにそれを追究していくべきなのかという大きな問いがたてられています。 一方、研究対象となる各地の民俗事象も戦争や高度経済成長に伴う過疎化・

                                                        日本民俗学へのいざない 〜変わってしまったもの・変わらないものを通じて日本の文化の基層を探る|じんぶん堂
                                                      • 友との対話が求める答え - 道南民俗学研究会

                                                        この手紙を書いた動機のもう一つに幼い日に知った西遊記という物語があった。それは現在の中国が唐と呼ばれていた時代に実在した僧の取経の旅をモチーフとした作品である。 妖怪変化が行く手を阻み、難所の続く里程を西へ西へと行き続ける彼らの目的はよく分からなかったが意味のあるものに思えた。実在の彼は、その見識により宗教上の議論において無敗であったばかりでなく、議論相手は一様に彼に深い敬意を表したと言う。それは彼の知識には人格が伴っていたという証なのだろう。 肖像画として残された彼の姿は、背に経典を背負いこみ、その風貌は僧というよりも、冒険者である。まるで道の続く果てまでも真理を求めるという気力が充溢している。 世の戦乱をことごとく鎮め天下万民を安穏に導く。そのような経典は実在するのだろうか。思うに、真の智慧とは覚悟なき者には見つけられない意志なのではないか。逆説的に言うなら、田舎の図書館にでも世を平和

                                                          友との対話が求める答え - 道南民俗学研究会
                                                        • 「もやしもん」の民俗学版?〜吉川景都「こまったやつら」がなかなかに面白い。【漫画小ネタ集】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                          こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~ (ヤングキングコミックス) 作者:吉川景都少年画報社Amazon時は1989年東京――。ど田舎から都会の大学に進学した桑子順は他人には見えない不思議なものが見える能力を隠して憧れのキャンパスライフを送ろうとするが、そんな彼が誘いこまれたのは「民俗学研究会」だった!少し癖のある若者たちが繰り広げる昭和青春群像劇! こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~ 2 (2巻) (ヤングキングコミックス) 作者:吉川 景都少年画報社Amazon時は1989年東京――。 ど田舎から都会の大学に進学した桑子順は他人には見えない不思議なものが 見える能力を隠して憧れのキャンパスライフを送ろうとするも、「民俗学研究会」に 入り浸る事に。「付喪神絵巻」を見た桑子は実家にいるときから見えていたもの だと確信し、実家に帰ろうとするが研究会の仲間も同行することになり!?

                                                            「もやしもん」の民俗学版?〜吉川景都「こまったやつら」がなかなかに面白い。【漫画小ネタ集】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                          • 銀河を廻る運命の針に弓を放つ - 道南民俗学研究会

                                                            この銀河のどこかに、森羅万象一切の運命を寸分の相違もなく100億年、時を刻み続ける長針があるとする。 賢者は言った。万物は一刹那の狂いもなく物質界に生を享け、一厘の狂いもなく虚空へと息を引き取ると。 だから、お前さんの宿命も変わらないし、変えることなどできるはずもない。宿命の時空を無限に遊泳するがいい。 私は、この男は賢者ではないと思った。そうすると、その男は消えた。しかし、変わらずに針は動き続けている。 そうするとサジタリウスが来た。この弓を使えと。そして言った。ただし、意思なき者には引けぬ長弓なるぞ。 運命、その甘美なる響き。逆らったところで、何も変わることなどはない。・・・その時に私は思った。先ほどの賢者はつまり、私自身の諦めが人の姿を借りて映じた幻影。であるなら、この長針も私自身のイメージが産み出した私を拘束するものの象徴。そうは分かっていても弓に手をかけることができない。 そのま

                                                              銀河を廻る運命の針に弓を放つ - 道南民俗学研究会
                                                            • 正しい姿勢である効用 - 道南民俗学研究会

                                                              1呼吸が深くなり代謝が上がる。神経の働きが整い精神的に安定する 2体幹深部の赤筋、及び脂肪燃焼スイッチのミトコンドリアを持続的に刺激 3柔軟性の保持、膝痛、腰痛、肩こり、神経性頭痛の緩和、解消 4ヨガやストレッチの目的にして最も根源的な健康法 5美容効果。同年代、同体型ならば圧倒的に若々しい。

                                                                正しい姿勢である効用 - 道南民俗学研究会
                                                              • Amazon.co.jp: 葬送習俗事典: 死穢の民俗学手帳 (河出文庫): 柳田国男: 本

                                                                  Amazon.co.jp: 葬送習俗事典: 死穢の民俗学手帳 (河出文庫): 柳田国男: 本
                                                                • 現代民俗学の頂点「まぼろし博覧会」 - なにをいまさら…

                                                                  国立歴史民俗博物館は学術的に民俗学を伝えていましたが、リアルなi一般の生活に密着した民俗学の極みといえば、伊豆伊東にある「まぼろし博覧会」でしょう。 展示のいくつかは国立歴史民俗博物館と同じくマネキンで再現されています。でもあまり能書きたれずに見学するほうが楽しいです。 結構、価値のありそうなものも普通に展示されています。 70年代の若者たち 80年代かな?もうちょっと前? 風俗系もあり これも文化 系列の「怪しい少年少女博物館」も怪しいですw 「まぼろし博覧会」も「怪しい少年少女博物館」もB級スポットとして有名ですが、両館ともに昭和好きには超おススメスポットです。 DATA この日の機材 SONY α7 IV フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical フォクトレンダー APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 行った日 2022年

                                                                    現代民俗学の頂点「まぼろし博覧会」 - なにをいまさら…
                                                                  • 【トンチキ記事の世界】『鬼滅の刃』を民俗学・古神道で読み解くってホントですか?|隼瀬茅渟

                                                                    すでにtwitter上で複数のツッコミを食らっているので、ご存じの方もいるかも知れない。 正直いくらでもネット上に転がっている三文記事に過ぎないのだが、記事をくさすついでに著者のTwitterでの大仰なセリフをRTして などとコメントしていたところ、ブロックされた。それが始まりだ。その後もおもしろ展開があったのだが、それは記事自体のトンチキの説明を終えてから語ることにしよう。 この記事がトンチキである理由をざっくりまとめると以下の三つに大別出来る(僕はした)。 《1》本論や結論と関係のない無意味な引用 《2》根本的な知識や調査の欠如 《3》最後まで記事を読んでも、まるで読み解けていない 記事のトンチキ加減を最初から解説していこうと思うので、別のタブで当該記事を開いて参照しながら読んで欲しい。 ※記事の本文は【打ち切りもありえた原作】、【「沼」にハマる人が続出】、【『千と千尋』『君の名は。』

                                                                      【トンチキ記事の世界】『鬼滅の刃』を民俗学・古神道で読み解くってホントですか?|隼瀬茅渟
                                                                    • 坂の町と対州馬 - 関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

                                                                      社会学部 山代哲也 【目次】 はじめに 第1章 対州馬と荷運び 第1節 古賀義己氏 (1)荷運びの歴史 (2)ライフヒストリー (3)荷運びの様子 (4)対州馬について 第2節 渡辺正時氏 (1)ライフヒストリー (2)荷運びの様子 (3)対州馬について 第2章 対州馬の現在 第1節 対馬と保存活動 第2節 霜川剛氏 第3節 江島達也氏 結び 謝辞 参考文献 はじめに 日本古来の馬は、軍馬や産業として使用するには小さく、体力不足のため、明治期後半に欧米の大型馬の導入による改良が国策化された。昭和10年には、総馬数150万頭は、ほとんど改良されたが、特殊な事情により洋種馬等の外来の馬種とほとんど交雑することなく残ってきた馬がいる。これが、日本在来馬であり、日本固有の馬である。現在は、北海道和種、木曽馬、御崎馬、対州馬、野間馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬の8種類に分かれており、その多くは絶滅が

                                                                        坂の町と対州馬 - 関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室
                                                                      • みんなの民俗学 - 平凡社

                                                                        民俗学が田舎の風習を調べるだけの学問というのは誤解だ。 キャンパスの七不思議やわが家のルール、喫茶店モーニングやB級グルメといった現代の日常も、 民俗学の視点で探ることができる。 本書ではこれらの身近なものをヴァナキュラーと呼んで〈現代民俗学〉の研究対象とした。 発祥の経緯やその後の広がりを、数々のユニークなフィールドワークで明らかにする。 《目次》 序章 ヴァナキュラーとは〈俗〉である 1 私と民俗学 お祈り癖/ごみ収集車の調査/死が怖い/民俗学と出会う/沖縄に行く/韓国で暮らす/日本での研究 2 民俗学とはどのような学問か? 民俗学はドイツで生まれた/対覇権主義の学問/日本の民俗学 3 ヴァナキュラー ヴァナキュラーとは?/フォークロアからヴァナキュラーへ/民俗学は現代学 第1部 身近なヴァナキュラー 第1章 知られざる「家庭の中のヴァナキュラー」 お母さんが創り出した化け物/気仙沼の

                                                                          みんなの民俗学 - 平凡社
                                                                        • 田舎の昔話だけじゃない。関西学院大学の島村先生に聞いた、『ヴァナキュラー』で始める身近な民俗学 | ほとんど0円大学

                                                                          1967年東京生まれ。沖縄県・宮古島の民俗宗教・シャーマニズム研究から出発し、現在も那覇という都市の複雑な成り立ちに注目した研究を行うほか、大学キャンパス内の都市伝説から韓国の怪談等にいたるまで、多岐にわたるフィールドを調査。著書に『民俗学を生きる』(晃洋書房)、『日本より怖い韓国の怪談』(河出書房新社)、『みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ?』(平凡社)などがある。 日本でもっとも有名な民俗学研究といえば、柳田國男が岩手県遠野地方(現在の遠野市)を訪れ、その地域の伝承をまとめた『遠野物語』で間違いないだろう。民俗学にまったく興味のない人でも、その名前は聞いたことがあるのではないだろうか? そのせいか、私たちが民俗学にたいして抱く印象はどうしても「田舎の伝承を調べる学問」というものになってしまいがち。 そんな従来の民俗学のもつイメージを、「ヴァナキュラー」という言葉で払拭しようと試み

                                                                            田舎の昔話だけじゃない。関西学院大学の島村先生に聞いた、『ヴァナキュラー』で始める身近な民俗学 | ほとんど0円大学