中国科学院の研究グループが、量子力学から導き出される世界の奇妙な特性「量子もつれ」を用いることで、「量子エンジン」を駆動させると言うマイルストーンを達成し、エネルギー効率を劇的に高める動力供給方式の実現に向けた一歩を踏み出した。 エネルギー効率に革命をもたらす可能性 量子もつれは、分離された光子のペアが距離に関係なく密接にリンクし続ける現象で、例えば銀河の両端に配置された量子もつれ状態の二つの粒子において、片方の性質を測定すれば、もう片方の性質が瞬時に決定してしまうような性質であり、まるで二つの粒子の間の情報が光速を遥かに超え、次元を超えた通信を確立しているかのような、現実からは想像も出来ないような性質のことだ。 中国科学院の精密測定科学技術革新研究院の研究者たちは、このブレイクスルーが量子エンジンがもつれ状態を燃料として利用できる可能性を示していると指摘したとSouth China Mo