この記事はx86-64の機械語を書けるようになるためのガイドとなることを目指します。読者はアセンブリー言語について既にある程度知っていることを想定します。 情報源 x86-64の機械語のオフィシャルなガイドはIntelのSoftware Developer ManualまたはAMDのAMD64 Architecture Programmer's Manualです。 Intel SDM: Intel® 64 and IA-32 Architectures Software Developer Manuals AMD64 Architecture Programmer's Manual, Volumes 1-5 このほか、Cから呼び出される関数を定義したり、Cの関数を呼び出すためには、呼び出し規約の知識も必要です。使用される呼び出し規約はOSに依存し、Unix系では主にSystem V ABI
概要: この記事では 8ビット CPU 6502 を 使ったアセンブラプログラミングを紹介する。 「アセンブラプログラミング」とは、プログラミング言語を使わず、 CPU のネイティブ命令列を直接書くプログラミング方法である。 6502 はいまから約50年前に開発され、 ファミコンや Apple II など多くのハードウェアで利用された。 しかし、その原理は今日のコンピュータとほとんど変わっていない。 ここでは 6502 のプログラミングを通して、コンピュータの本質を学ぶ。 6502 プログラミング入門 コンピュータの原理 レジスタとは 16進数とは 6502エミュレータを使った演習 メモリに値を格納する メモリの値を増加させながらループする アセンブラを使ったプログラミング 最初のプログラム (改良版) アセンブラを使ったジャンプ命令 差分アドレッシング 条件分岐 条件分岐 その2 16ビ
GNU Assembler互換(サブセット)のアセンブラをGo言語でフルスクラッチで作ってみました。 開発22日目で自作Goコンパイラ(をセルフホストしたときに出力される20万行のアセンブリ)をアセンブルすることに成功しました。 どうやって作ったかというと、小さいコードを GNU Assembler (以下 as) に食わせて出力されたバイナリを観察する、を繰り返して中のロジックを推定し再現しました。as の実装は見ていません。(一瞬見たけど巨大すぎて何もわからなかった) アセンブラ自作は、やってみるとコンパイラ自作よりだいぶ簡単でハマりポイントも少ないので、学習テーマとしてはおすすめです。2箇所ほど難所(命令エンコーディングのルールを理解するのと、ジャンプ命令の最適化)がありましたがそれ以外はさくさく楽しく作れました。 作ってみた結果、アセンブリ言語の理解が深まったのはもちろんのこと、E
WebAssemblyで、JITコンパイラに迫る高速なJavaScriptエンジンを実装へ。Bytecode Allianceが技術解説。JavaScript以外の言語でも 「Bytecode Alliance」は、WebAssemblyをWebブラウザだけでなく、デスクトップPCやサーバ、IoTデバイスなどあらゆる環境で、セキュアに実行することを目指している団体です。 Fastly、Mozilla、Arm、Google、マイクロソフト、インテルをはじめとする企業や団体が名前を連ねています。 参考:WebAssemblyをあらゆるプラットフォームでセキュアに実行できるようにする「Bytecode Alliance」発足。インテル、Mozilla、Red Hatなど 同団体は「WASI」と呼ばれる、どのOSやホストシステムでWebAssemblyモジュールが実行されたとしても、安全かつ透過的
本記事は書きかけなので内容(タイトルすらも)は随時書き換わっていきます。ドラフトのうちは内容の正確性や文書全体としての整合性についても荒っぽい部分が多々あります。ご容赦ください。 はじめに 本記事はソフトウェア開発者がハードウェアに近い低レイヤといわれる領域に入門するとき、とくにアセンブリ言語に出会ったときにつまずきがちなことを紹介します。主な対象読者はJavaScriptやPythonなどのスクリプト言語などによるアプリ開発からソフトウェア開発に入った、それより下のレイヤになじみのない人です。 筆者は常々アセンブリ言語は技術的にものすごく難しいわけではないものの、学習につまずく人が非常に多いという印象を持っています。その主な原因の一つは、みなさんが普段慣れ親しんでいる人間に使いやすいように作られた高級プログラミング言語(以下高級言語)と、機械に解釈させやすいように作られているアセンブリ言
This course is a deep dive into the world of PlayStation programming! We'll explore the PS1 hardware, understand its sub-components, and learn how to code games using MIPS assembler & the C programming language. We'll also learn how to use a PS1 SDK library paired with a modern development toolchain to be more productive and push fast polygons out of our console. We are about to enter the 5th gene
大手HDDメーカー「Western Digital(WD)」が製造するNAS向け製品「WD Red」シリーズの記録方式がこっそり「SMR」に変更されていた件について、WDが見解を公式ブログにて公開しました。この見解について、ネット上では批判的な声があがっています。 On WD Red NAS Drives - Western Digital Corporate Blog https://blog.westerndigital.com/wd-red-nas-drives/ On WD Red NAS Drives | Hacker News https://news.ycombinator.com/item?id=22935563 HDDの記録方式のひとつであるSMRは、データの書き込み密度を高めることでHDDの大容量化を実現した技術。データの書き換えに弱点があり、一般的にはアーカイブなどの
クラウドストレージサービスを提供するBackblazeが、自社のデータセンターで使用している20万台以上ものHDDの故障率をまとめたデータの2021年版を公開しました。 Backblaze Drive Stats for 2021 https://www.backblaze.com/blog/backblaze-drive-stats-for-2021/ Backblazeは2021年だけで4万460台もの新たなHDDを追加し、2021年12月31日の時点で合計20万6928台ものHDDを管理していたとのこと。このうち、ブートドライブとして使用されていたものやテスト用に使用されたものを除いた、合計20万2759台のデータドライブに焦点を当てて、BackblazeはHDDの故障率を算出しました。 2021年1月1日~2021年12月31日のHDD故障率をモデル別で示したものがこれ。運用してい
今回は、表題の通り x86/x86-64 の GNU/Linux でシステムコールをアセンブラから呼んでみる。 システムコールは、OS (ディストリビューション) のコアとなるカーネルがユーザ空間のプログラムに向けて提供しているインターフェースのこと。 なお、アセンブラの実装に関しては以下の二つを試した。 NASM (Netwide Assembler) GAS (GNU Assembler) アセンブラには INTEL 記法と AT&T 記法という二つのシンタックスがある。 NASM はデフォルトで INTEL 記法を、GAS はデフォルトで AT&T 記法を使うことになる。 使った環境は次の通り。 $ uname -sr Linux 4.15.0-65-generic $ nasm -v NASM version 2.13.02 $ as -v GNU assembler versio
Kernel/VM探検隊は、カーネルやVM、およびその他なんでもIT技術の話題ジャンルについて誰でも何でも発表してワイワイ盛り上がろうという会です。monochrome氏は、Ruby処理系「monoruby」について発表しました。 高速な実行が可能なRuby処理系「monoruby」 monochrome氏(以下、monochrome):monochromeといいます。今日は「機械語で書くRuby処理系のその後」ということで、前回の発表のその後を報告いたします。 自己紹介です。monochromeといいます。(スライドを示して)Twitterはこれです。最近、Twitterは治安が悪いので、Mastodonにアカウントを作りました。RustでRubyの処理系を作っています。プログラミング処理系、言語処理系が好きな人の集まりのSlackとか、最近はこの「Zulip」というアプリに移動して、こ
この記事は言語実装のカレンダー | Advent Calendar 2021 - Qiita https://qiita.com/advent-calendar/2021/lang_dev の4日目の記事です。 はじめに 昔、アセンブリ言語のみから出発し、GC・継続・オブジェクトシステムなどを持つ比較的高級な言語までブートストラップするということをやりました。いつか再挑戦してみたいと思っていて、正月休みにやりましたら思いのほか動くものになりましたが、死蔵させたまま1年経ってしまいました。勿体無いのでこの機会に紹介して供養します。 前回作ったAmberという処理系はこちら - リポジトリ: https://github.com/nineties/amber 今回はアセンブリ言語じゃなく ELFファイルの手書き から出発してみたいと思います。ただのお遊びで、そんなことしても役には立ちません。が
初めに サイボウズ・ラボの光成です。 このたび、Intelの公式深層学習ライブラリoneDNNに、富士通が開発しているスーパーコンピュータ富岳向けのPull Requestがmergeされました。 その開発に関わることになった経緯を紹介します。 目次 概要 Xbyakとは 動機 Intelとの関わり 富士通との関わり 概要 富士通研究所はスーパーコンピュータ富岳で深層学習(ディープラーニング)を高速に処理するためのソフトウェアを開発してます。 そのためにIntelが開発している深層学習ライブラリoneDNNを富岳に移植して改良しています。 このたび、その成果の一部が本家のoneDNNに取り込まれました。 富岳はA64FXというArm v8-Aにベクトル演算機能SVEが追加されたCPUを持ちます。 oneDNNを富岳に移植するには、私が開発しているXbyakのA64FX用Xbyak_aarc
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く