550万の家 岡本拓也 訳アリのゴミ屋敷を鑑定し、値段をつけて買い取る。奇妙な客から依頼を受けた不動産業者二人の仕事ぶりを描いた、新感覚不動産鑑定ミステリー。
2045年頃にシンギュラリティが起きると言われている。技術の進歩が予想以上に速いことから、これが早まる可能性があると考える研究者も多い。 私はシンギュラリティはもう来てるんじゃないかと思っている。今回はその根拠について少し書く。 岡谷貴之さんの『深層学習』(第二版)には「student gradient descent」という言葉が出てくる。ちなみに、この本は第一版から大量にページが追加されて、第一版とは全く別の内容となっているので、第一版を買った人も是非第二版を手にとって欲しい。 さて、このように大学院生がランダムな思いつきを端から試すことで得られた深層学習のアイデアやテクニックやらがたくさんあるのが現在のこの界隈の状況である。 彼らは決してIQ 500のような超知能を持つわけではないが、彼らが試行錯誤することにより技術的な前進が得られているわけである。 つまり、シンギュラリティに必要な
映画や漫画には「異常な速度でタイピングするハッカー」が登場することがありますが、現実にもフィクションに負けず劣らずのタイピング速度を誇る人々がいます。オンラインタイピングサイトのMonkeytypeで世界1位の座に君臨するのは「MythicalRocket(Rocket)」を名乗る17歳の少年とのことで、テクノロジー系メディアのPCMagがRocketにインタビューした内容を公開しています。 The World's Fastest Typist Is 17 Years Old, and His Next Trick Is Topping 305 Words Per Minute | PCMag https://www.pcmag.com/articles/the-worlds-fastest-typist-is-17-years-old-and-types-at-305-wpm Rocke
プログラミングについて、最近考えてることについてのポエム。 基本的に、 GPT-4 と Claude-3-Opus を使った経験を念頭に置いて話をする。機械学習エンジニアではないので、あくまで利用者に徹した視点での話。仕事で生成AIを使ったパイプラインを作ったりはしている。 生成AIの進化速度を予測しておく 今大事なことは、今AIがどの程度の性能かという定点の話ではなく、その進化の速度を認識すること。 コード生成というタスクにおいて、生成AIモデルを人間に当てはめると、こんな感じの人物像を自分は持っている。 GPT-4: プログラミング経験2年目の大学2年生 Claude-3-Opus: プログラミング経験3年目の大学3年生 ここでいうn年目は、業務経験ではなく、プログラミングの単位がある大学での、教育課程としての経験年数。今のひたすら学習量を増やす方式だと、単に1年に1年分ぐらい賢くなっ
最近、分散データベースとかNewSQLとかサーバレスなデータベースとか色々聞きますよね。 でも、専門ではない人たちにとって、「何が違うの?」「自分たちに必要なDBはどれなの?」という点が分かりづらいと思います。 私も良く聞かれます。 AuroraはNewSQLですか? NewSQLってサーバレスなんですか? スケールできないDBとか聞きますけど、リードレプリカ増やせますよね? などなど。この辺に基本的なところから答えられるように、順を追って解説していきましょう。 「コンピュートとストレージは別であれ」 と神が言うと、コンピュートとストレージは分離された。 と言うのは冗談ですが、まずはここからスタートしましょう。 クラウド以前のデータベースを使っていた人にはお馴染みのように、それまでデータベースは大きな1つの箱でした。 過去に私は下図でデータベース(厳密にはRDBMS)のコンポーネントを解説
Ghost of Tsushimaなどを作った会社の人が書いた本です。ゲーム開発におけるコードを書く際の教訓を整理し、改めて示し直したいい一冊だったと思います。大事なことですが、著者は決して「このルールを絶対使え」と言っているのではなくて、そもそもまず会社の製品の特性上、このようなルールを敷いておくと品質や生産性を高く保てたという前提があり、その前提を元に「ルールを選び取って自分たちのコーディング哲学を構築しよう」と推奨しています。 ルールズ・オブ・プログラミング ―より良いコードを書くための21のルール 作者:Chris Zimmermanオーム社Amazon この手の本では『リーダブルコード』がよく薦められる傾向にあると思います。私にとってもリーダブルコードは確かに駆け出しの頃すごく役に立った記憶はあるのですが(もう10年くらい前に読んだので正直忘れた)、そこから知識がアップデートされ
最近、ローカルLLMがアツくなっているという話をtwitterでチラホラ見かける。 ローカルLLMって何じゃ?というと、オープンに公開されているモデルのウエイトをDLしてきて手元のPC上で推論させる事である。 オープンなAIモデルとは逆の存在として、モデルがDLできないクローズなAIモデルもある。 OpenAIやAnthropicのような最先端AI企業のクローズなAIモデルに比べて、オープンに公開されているオープンなAIモデルの性能は今でもかなり後れを取っている。 だから去年の間はあくまでAIの本命はChatGPTのようなクローズモデルであって、オープンなAIモデルなんて眼中にありませんみたいな風潮が無くはなかった。だが最近は風向きが少々変わってきている。 GPTのAPI高い問題 & OpenAIがAIベンチャー皆殺しにしてしまう問題 まず「結局GPTのAPIを叩いてサービス運営して成功し
期初にラマダンがやってきた 4月9日と10日に休みをもらいたいんだけど。ラマダン明けなんで。 私のチームのアフガニスタン人が3月半ばくらいに休みの申請をしてきた。12月決算の私の勤める会社で、4月の頭は第1四半期が終わった直後だ。私の勤めるファイナンスの部署では、期末期初は数字の締めとレポート作成で当然のようにかなり忙しい。 私のチームは、アメリカ本社の社員はリーダーの私も含めて3名(1名レイオフで解雇したので欠員状態)、そしてインドのオフショアセンターに5名体制でやっている。アメリカ本社に勤め、私の隣の席に座るそのアフガニスタン人は、言わば私にとっては水戸黄門の助さん格さん的なポジションだ。最も忙しい期末に2日でも不在になるのは、痛いと言えば痛いが、「ラマダン明け」と言われると仕方ない。彼だって本当はもっと休みをとりたいのに、事情を考慮して2日で我慢しているのだ。なので、 そうか、それは
宮城県山元町出身のマンガ家・イラストレーター。 東日本大震災で実家が全壊し、女三代で建て直すまでの道のりをコミックエッセイ『ナガサレール イエタテール』(太田出版)で描く。 その後、祖母が認知症を発症。建て直した家での介護生活の様子は、『婆ボケはじめ、犬を飼う』(ぶんか社)、『わたしのお婆ちゃん』(講談社)に描かれている。 http://nico.nicholson.jp/ 大阪大学大学院人間科学研究科臨床死生学・老年行動学研究分野教授を定年退職し、現在は大阪大学名誉教授、大阪府社会福祉事業団特別顧問。博士(医学)。 認知症を心理的な面から研究しつづけ、日本老年臨床心理学会理事、日本老年社会科学会理事、日本応用老年学会理事、長寿科学振興財団理事などを務める。元日本老年行動科学会会長。 著書に『認知症 「不可解な行動」には理由がある』(SB新書)、『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』
小説を商業出版することになり、これまで自分で書いて見直すだけだったのが、編集者・校正者による校正・校閲のプロセスを初めて体験した。その過程で差別語・差別表現に関しての指摘を受けて、改めて自分の中での判断について少し整理しておきたいと思った。 ある言葉が持つニュートラル、ネガティブ、ポジティブの三相を同時に見ないと、「その言葉をここで使うのが適切か」は判断ができないけれど、三相のうち一面しか見なかったり知らなかったりすると正確に判断ができなかったり、話が噛み合わなくなったりする。 指摘を受けた点1 「発狂」や「狂人」に指摘が入った。 江戸時代に実在したという届出「発狂扱ひ」に言及した箇所に指摘が入った時はどうしようかとも考えて、「精神状態の異常による行動という届け出」と言い換えた。 明治時代に精神障害者が「狂病者」と呼称され、「狂」に否定的・差別的な意味あいが付与されてきた。1970年代に「
以下の文章は、コリイ・ドクトロウの「Someday, we’ll all take comfort in the internet’s “dark corners”」という記事を翻訳したものである。 Pluralistic プラットフォームは衰退する。競争、規制、広告ブロッカーやその他の敵対的な相互運用性、そして自社の労働者による制約を受けないテクノロジー企業の経営者は、必然的にプラットフォームを空洞化させ、超柔軟なデジタル技術を使ってエンドユーザやビジネス顧客から価値を吸い上げ、ユーザをロックインするために最低限の価値しか残さない。 https://pluralistic.net/2024/01/30/go-nuts-meine-kerle/#ich-bin-ein-bratapfel メタクソ化(enshittification)は、高いスイッチングコストの必然的な結末である。テクノロ
「あらゆる悩みの原因は人間関係にある」とは、アドラー心理学の根底に流れる概念とされます。しかし、苦手な人とも付き合っていかなければならないビジネスパーソンにとって、人間関係の悩みは尽きないもの。そして、人間関係によって心が疲れてしまう人はあとを絶ちません。 そんな人たちに向けて、一般社団法人感情マネージメント協会代表理事の片田智也さんが、心を疲れさせないために「やめたほうがいいこと」を解説してくれました。 構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/玉井美世子 【プロフィール】 片田智也(かただ・ともや) 1978年生まれ、和歌山県出身。一般社団法人感情マネージメント協会代表理事。公認心理師。産業カウンセラー。大学卒業後、20代で独立するがストレスから若年性緑内障を発症、視覚障害者となる。同年、うつ病と診断された姉が自死。姉の死の真相を知るため、精神医療の実態や心理療法を追求、カウンセラーに転
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