【ソウル=稲田清英】欧州訪問中の韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領と、欧州連合(EU)議長国スウェーデンのラインフェルト首相が13日、ストックホルムで首脳会談を開き、終了後の会見でEUと韓国との自由貿易協定(FTA)交渉の妥結を明らかにした。韓国政府によると、今後協定文などの詳細を詰め、議会承認などを経て来年前半にも協定発効をめざすという。 工業製品へのEUの関税率は自動車10%、テレビなどの映像機器は14%と高い。FTAによる段階的な関税撤廃で韓国側は、日本メーカーとも競合する家電製品や自動車などの価格競争力が高まり、輸出拡大につながるとみる。 李大統領は会見で、「両首脳とも最終合意案がまとまったことを歓迎し、FTAが世界的な経済危機の中、貿易と経済成長に新たな機会を生み出すことで一致した」と語った。 韓国は米国ともFTA締結で合意(両国とも議会で未承認)しており、インドとも仮署