突然ですが、「EP」をご存知でしょうか? もともとはアナログレコードの形態の1つで、文字通り片面に1曲ずつ収録されたシングル盤よりも曲数が多いものがEP盤と呼ばれていました。現在では「メジャー1st EP」「配信EP」といった形でCDや配信作品でも幅広く使われていますが、レコードに触れてこなかったリスナーにとっては馴染みの薄い用語で、SNSではしばしば「EPって何?」という声が上がります。 音楽ナタリー編集部では、「『EP』はアナログ時代のシングル盤に由来する言葉だから」という理由で、作品の固有名詞である場合を除いて使用を避けてきたのですが、ここ数年でレーベルの方が作成されるプレスリリースに「EP」が使われるケースが如実に増えたことを実感しています。また「ミニアルバム」に言い換えて記事を掲載したところ「EPです」とレーベルから訂正されたこともあり、編集部としても「EP」の具体的な定義付けが
YOASOBI、“日本語のように聴こえる英語詞”はどう生まれた? 訳詞担当 Konnie Aokiに聞くこだわりの手法 YOASOBIが先日、88rising主催フェス『Head In The Clouds』インドネシア・ジャカルタ公演およびフィリピン・マニラ公演に出演。初めて海外でライブを披露した。それに先駆け、11月18日には英語版音源第二弾『E-SIDE 2』も配信。“日本語のようにきこえるが全編英語詞”の空耳リリックでも昨年話題となった「Into The Night」(「夜に駆ける」英語Ver.)はじめ、『E-SIDE 2』でも訳詞を手掛けているのがKonnie Aokiだ。元の歌詞を直訳するにとどまらない、徹底した原曲への理解があるからこそ生まれる訳詞、Konnie Aokiのキャリアとともにそのこだわりに迫る。(編集部) 日本語と英語が「空耳」のゾーンまで到達した時に感じた手応
デジタルの広まりとともに生じる誤解 日本の音楽市場もやっと、デジタルが広まってきました。2021年のデジタル市場は、日本レコード協会発表で前年比114%の895億円(※1)。これ以外に、TuneCore Japanの取扱金額が98億円(※2)ありますので、おおむね1000億円になったところです。日本レコード協会発表のCD製造実績が1936億円(※3)ですから、1/3は超えたことになります。サブスクリプションサービスは、普及の過程で人口比で一定の比率を超えると、一般化して広まると言われていますので、日本でもその閾値を超えて、広まり始めたと言って良いと思います。 ところが、というか、広がり始めたところだからなのか、基本的な知識、情報が広まらずに、誤解に基づくネガティブな言説が目につくように思います。 よくある誤解に「サブスクって音楽家にお金が少ししか払われないのでしょ?」というものがあります。
川本真琴の訴えサブスクでの利益がどれだけ少ないかを知ってほしい。 (「川本真琴 on Twitter」2022年9月20日) 先日投稿された、シンガーソングライター・川本真琴のツイートが波紋を呼んでいる。「サブスク」とは、Apple MusicやSpotify、LINE MUSICなど定額制の音楽ストリーミングサービスのことだ。 それはこの2日前のシンガーソングライター・七尾旅人のツイートを受けてのものだと思われる。七尾は「もし生き残らせたい『推しミュージシャン』が居たら、コスト回収率の高いCDを一応買ってあげて(略)」と呼びかけていた。 つまり、ここ5年ほど日本でも生じてきたCDからストリーミングへの移行によって、アーティストの経済的な問題が生じつつある──と、ふたりは暗に訴えた。 果たしてサブスクは“地獄の入り口”なのか?──現在の音楽状況を考えていこう。 成長し続けるグローバル音楽産
最新のIT技術を駆使して音楽関連サービスを展開しています。 日々の活動内容から得た知識をお届けする開発ブログです。 イヤホンを接続してもAndroid端末本体スピーカーからしか音が出ないという質問を受けて調査したところ、どうやらイヤホンプラグの規格違いよるものだという事が分かりました。 イヤホンに採用されているプラグには、様々な規格や用途がありますので、簡単ですがまとめた内容を紹介します。 世間では、2016年の「iPhone 7」からイヤホンジャックが廃止され、Lightning端子接続やBluetooth対応のワイヤレスイヤホン/ヘッドホンを利用されている方も多いと思いますが、そんなワイヤレスが普及している時代ですが、用途ごとに規格があることを理解いただくと、どこかで役に立つと思います。 プラグとは? イヤホンプラグとは、イヤホンのケーブル先端にある棒状の金属部分のことで、それを差し込
新型コロナウイルスの感染爆発という状況下で開催され批判が相次いでいるフジロックについて、実際に参加した目線で開催の様子を発信したいと思った。 自分のメンタルではもし炎上したら耐えられないこと、賛成、反対についてのコメントも無責任にできることから、増田に残すことにする。 結論できる限りは尽くしていたが、正直リスクは否めない。 自己紹介非都市圏在住、20代独身、男、フジロックは2016年に初めて行き、2018,19は3日通しで参加。今年も木曜入りキャンプで月曜まで滞在。 会場の様子 客入り木曜日にキャンプサイト入りしたが、驚くほどテントは少なかった。金曜入り、土曜入りもいたが少なく、数は体感で例年の3割くらいだったと思う。 来場者も公式発表通り例年より少ないのは明らかで、トイレも飲食店もかつては当たり前であった「列に並ぶ」ということがほとんど無かった。3日目は特に少なく、「ヘッドライナー!ピエ
AirPodsの登場やSpotify・Podcastなどの音声プラットフォームの活況により、ワイヤレスイヤホンの需要は増々高まっています。 イヤホンのワイヤレス通信には、Bluetoothという技術が採用されており、Bluetoothコーデック(音声圧縮変換方式)の違いで音質や音の遅延に影響があります。 そのため、なるべく良い音質で音楽を楽しみたい人も多いはずです。 そこで本記事では、Bluetoothコーデックについて、以下の項目に沿って解説します。 Bluetoothコーデックとは何か Bluetoothコーデックの種類とそれぞれの特徴 パソコン・スマホのBluetoothコーデックの確認方法 ぜひ参考にしてみて下さい。 ※記事内の情報は2023年7月執筆時の内容です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。 Bluetoothのコーデックとは、「音声データを圧縮する方式」のことです。
楽器店や書店で販売されている楽譜。今後、その楽譜の流通の仕方が少しずつ変化していく可能性がありそうです。先日、大手総合印刷会社の大日本印刷が電子楽譜の制作・配信を行う流通販売事業を開始したのと同時に、その電子楽譜をiPadで閲覧し、活用するためのアプリ、MuseCloud(無償版)を公開しました。 これまでもPDFを用いた電子楽譜は一部で流通していましたが、今回、大日本印刷が採用したデータ形式は、FinaleやSibelius、Doricoなどの楽譜作成ソフトが共通フォーマットとしてサポートしているMusicXML。このMusic XMLを用いることで、単に表示できるだけでなく、簡単に移調することができるし、実際に演奏させることもできるため、PDFとは役割が大きく変わってきます。実際、電子楽譜とはどんなもので、MuseCloudで何ができるのか、紹介してみましょう。 大日本印刷が電子楽譜の
私はその日も夜23時すぎにマクドナルドで記事を書いていた。そこでいつも驚くことがある。 「BGMのセンスが良すぎる!」 店内音楽としてしっかり機能しつつ、流行をおさえ、ときに玄人目線の楽曲を忍ばせるクリエイティブな内容なのだ。思わず音楽認識アプリShazamをスピーカーにかざすと、世界的に人気のアリアナ・グランデや、新進シンガーとして注目を集めているビリー・アイリッシュといった歌手に加え、聴いたこともないR&Bやレゲエのタイトルがセットリストに入っている。 ヒップホップアーティストのファレル・ウィリアムス(音楽グループ「N.E.R.D」)はその昔、マクドナルドでアルバイト中、BGMに乗って踊りすぎるあまり3回クビになったという逸話があるが、その気持ちがやっとわかった気がした。 調べてみると、SNSでもマクドナルドの店内BGMの選曲が気になるという意見は少なくない。 翌日、ふと思い立って日本
AudioKit Pro’s Matthew Fecher let us know that they have released an update for Synth One that makes it Universal – so you can now run the powerful, open-source software synth on your iPhone. Synth One was originally released for iPad, and it’s a mind-blowing example of open source software done right. The synth offers features that are competitive with anything available: Hybrid Analog/FM Poly Sy
東京メトロの多くの駅の発車メロディの作曲を手がけた彼は向谷実(むかいやみのる)さん。 鉄道ファンでもあり、もともとバンドでエレクトーンを演奏していた彼の作った発車メロディはポップで耳触りがいい。 動画を見ていると「なるほど~!」と思うことも多いのだが、とくに驚いたのは『地下鉄東西線の始発から終点までの発車メロディをつなげると一つの曲になる』というもの。 東西線ユーザーはつい明日から発車メロディに聴き入ってしまいそうだ。 他にも、学生が多い駅は若者向けのメロディになっていたり、下町っぽい駅には和楽器を取り入れたり…土地柄や利用する人のことを考えて作曲されている。 こうした人々の思いが形となって、我々の何気ない毎日は鮮やかに彩られているのだ。 (※↓詳しくはコチラへ) 参照・画像出典:YouTube(Great Big Story) (本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています) 記事提供
HMV渋谷閉店にまつわる僕の見解 連日、大きく報道されていたのでご案内だとは思いますが、先日、HMV渋谷店が閉店しました。 CDが売れない時代になった。 配信に小売店が押されはじめた。 アマゾンが販売をほぼ独占し始めた。 そして、ユーザーの音楽への接し方が変わってきた。 そんな事が、今回の閉店の理由として、説明するメディアが多かった。 いや、ほぼすべてが、それらを理由としていただろう。 ご存知、HMV渋谷は、90年代のある一時期には文化発信基地としての役割を担い、そこからは渋谷系と呼ばれる音楽を世に広めたりした功績を残した。ブームの中心にいつもいるお店だった事は、確かだ。 僕も、この店には通い詰めた。80年代中盤はタワーレコード渋谷店と、LOFTの一階にあったWAVE渋谷店が輸入盤という存在を一般的にした。そこは、外国の香りでいっぱいだった。 80年代後半は、六本木WAVEが知られざる世界
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