[B! 本] 司馬遼太郎人気を支えた「大衆歴史ブーム」はなぜ生まれたのか？福間良明『司馬遼太郎の時代　歴史と大衆教養主義』

khatsalano 司馬の作品は大河ドラマ的ではなく，司馬のうんちくを聞きながら再現映像を見せられている教養番組的な印象があった。そんな語り口が教養主義的な読者に受けたんだろう。本人は読者とのズレに違和感があった様子。

2024/05/12 リンク

minamihiroharu 司馬遼の同時代やそれ以前にも歴史物を書く人気小説家は大勢いて、それぞれ勤め人の世間話のネタを提供していた、って認識なんだけど、ここに書かれていることにも思い当たる部分は結構あるかな。

2024/05/12 リンク

Kouboku 2000年代初頭まで、司馬遼太郎は吉川英治や山岡荘八みたいな通俗作家とは違うとされていた。それが今では司馬は批判されたり笑われる存在になった。歴史とは面白くも残酷なものだ。

2024/05/11 リンク

mfluder “日々の仕事に追われ、人文知を学ぶ余裕のなくなった人々にも、教養志向の名残りはある。こうした人々の需要にこたえるのが、歴史だった”

diary

2024/05/11 リンク

gangan-56592 ファスト教養の先駆けみたいな分析。「思想哲学は出来ないが、歴史小説なら読める層」に司馬遼太郎、塩野七生が刺さる一方で「統計も外国語も出来ないが、インテリぶりたい層」のニーズに答えてるのが社会学。

2024/05/10 リンク

ueshin 教養主義の文学・哲学の趣味が仕事の忙しさにかまけ、歴史の興味だけが残ったと。サラリーマンの出世主義や生き残り策を読んでいた気がするのだけどな。歴史の英雄に自分と職場を重ねる。

2024/05/10 リンク

el-bronco 司馬遼太郎をくさすのが流行った時期がありましたね

2024/05/09 リンク

c_shiika 歴史小説の流れを語るときに、講談の存在は意外なほどに無視されがちだなとも思ったり。

2024/05/09 リンク

kash06 現実での多忙や負荷は、むしろ人物を題材とした歴史を読む時に、自分の経験を重ねながら実感する事にも適していそう。鮮やかな青年期から最後の最後で急転する「夏草の賦」「功名が辻」の儚さは好きでした。

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2024/05/09 リンク

司馬遼太郎人気を支えた「大衆歴史ブーム」はなぜ生まれたのか？福間良明『司馬遼太郎の時代　歴史と大衆教養主義』 - 明晰夢工房

司馬遼太郎の時代-歴史と大衆教養主義 (中公新書 2720) 作者:福間良明中央公論新社 Amazon 「司馬さん... 司馬遼太郎の時代-歴史と大衆教養主義 (中公新書 2720) 作者:福間良明中央公論新社 Amazon 「司馬さんの書かれるものは日本外史とでも呼ぶべき種類の史書ではあるまいか」とは、有吉佐和子の『坂の上の雲』評だ。このように、司馬遼太郎作品はたんなる歴史小説の枠をこえ、一種の教養本として読まれている。司馬作品は物語中にしばしば「余談」がさしはさまれ、そこでは司馬の政治や軍事、世論などへの見解が自在に語られる。こうした特徴は吉川英治や山岡荘八といった、それまでの歴史作家の作品にはないもので、読者の歴史への知的関心をかきたてるものだった。なぜ司馬の「歴史教養本」は時代に求められたのか。『司馬遼太郎の時代　歴史と大衆教養主義』によれば、司馬作品の人気を支えていたのは、昭和50年代に起きた「大衆歴史ブーム」だという。昭和50年代に司馬作品を愛読していたのはおもに中年男性だが、かれらは教養主