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世界で初めて「量子もつれ波」を観測することに成功 | TEXAL
フィンランドのアールト大学とユヴァスキュラ大学の研究者の共同研究により、世界で初めて、量子もつれ... フィンランドのアールト大学とユヴァスキュラ大学の研究者の共同研究により、世界で初めて、量子もつれ状態の電子の間にできる準粒子“トリプロン”の振る舞いを追跡することに成功した。トリプロンは、従来の磁性材料では形成されず、研究するのが非常に難しい。研究者らはこの実験のために、フタロシアニンコバルト分子を用いて従来の磁性材料とは異なる珍しい磁気特性を持つ人工量子物質を作成し用いることで、実空間測定を使って初めてトリプロンを検出することができたとのことだ。 準粒子は本物の粒子ではない。特定の相互作用の中で形成されるが、その相互作用が続く限り、粒子のように振る舞う。この場合の相互作用とは、2つの電子のもつれである。このペアは一重項状態でも三重項状態でももつれ合うことができ、トリプロンは後者の相互作用に由来する。 トリプロンを得るために、研究チームはフタロシアニンコバルトという小さな有機分子を使った。
2023/08/29 リンク