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日本人はなぜ全世代で「中島みゆき」が好きなのか
失恋や疎外感に苦しむ人が、彼女の歌を聴き、自分の気持ちを代弁してくれるような、カタルシスを覚えた... 失恋や疎外感に苦しむ人が、彼女の歌を聴き、自分の気持ちを代弁してくれるような、カタルシスを覚えた。その露骨な、敗者・弱者目線の歌から罪悪感と優越感を抱いたり、怖いもの聴きたさの好奇心をそそられた人もいただろう。 彼女の歌には、負の感情と向き合う陶酔感すべてが詰まっていた。 ただ、1979年4月から「中島みゆきのオールナイトニッポン」がスタートし、楽曲のイメージとはまったく違う、明るくハイテンションな彼女のキャラクターが、徐々に認知されていくのである。 曲は暗くて怖いのに、おしゃべりは面白い。そのギャップがまた、彼女の人気を定着させた。 1980年に入ってもシングルは売れ続け、『悪女』(1981年)、『誘惑』『横恋慕』(ともに1982年)、『あの娘』(1983年)など、コンスタントにヒットしている。 意外とアイドルと相性がいい 中島みゆきの失恋ソングは、意外とアイドルとも相性がよく、多くの若
2024/05/04 リンク