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総選挙大勝、それでも韓国進歩派に走る深い断層線
<韓国総選挙の結果は周知の通り与党・国民の力の大敗。政局の主導権は野党の側に移ったように見えるが... <韓国総選挙の結果は周知の通り与党・国民の力の大敗。政局の主導権は野党の側に移ったように見えるが、それは野党に不安要因がないことを意味しない> 2024年4月10日、韓国で国会議員選挙(総選挙)が行われた。議会内における少数与党状態から出発した尹錫悦政権にとって、この選挙は、貴重な中間評価としての性格を有していた。勝てば議会の多数を確保し政権は安定するが、逆に負ければ政権終了時までの少数与党状態が確定し、早期のレームダック化が予測される、というわけである。 結果は周知のように与党「国民の力」の惨敗に終わった。獲得議席は総議席数300の過半数を大きく下回る108議席、得票率に至っては比例区で36.7%。1990年の民主自由党結党以来、二大政党の一角を占める保守政党として、最低の数字で惨敗した20年の前回国会議員選挙に次ぐ結果だった。 対して、進歩派の「共に民主党」と「祖国革新党」の得票率は合