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なぜ灰色?鉄都北九州の「れんが」 製鉄所の副産物、戦前から活用 | 西日本新聞me
拡大 くぎなどを製造する安田工業は、100年以上前の鉱滓れんがでできた建物を現役の工場として使用。設... 拡大 くぎなどを製造する安田工業は、100年以上前の鉱滓れんがでできた建物を現役の工場として使用。設計は佐賀県出身の建築家辰野金吾=北九州市八幡東区 戦前の建物が残る北九州市の街中は、れんが造りの建物が目につく。観光地の「門司港レトロ地区」(同市門司区)の赤れんがの建物は有名だ。ただじっくり見ると、赤れんがばかりでなく、ねずみ色っぽいれんががあることに気付く。これは一体何なのか。汚れているだけなのか。この地味な謎を探ると、「鉄都」北九州ならではの風景であることが分かった。 「北九州の街中でたまに見掛けるねずみ色っぽいれんがは、鉱滓(こうさい)れんがです」。産業考古学会理事の市原猛志さんが教えてくれた。市原さんによると、製鉄所の高炉で鉄鉱石を還元して鉄を取り出す過程で出る副産物(スラグ)を利用し作ったものだという。 市原さんの調査では倉庫や工場など、鉱滓れんがを使った建物は北九州市内に50棟
2020/03/16 リンク