被災で修復不能、開業前の古民家ゲストハウス　移住の元県職員「諦めない」　輪島

被災で修復不能、開業前の古民家ゲストハウス　移住の元県職員「諦めない」　輪島

ゲストハウスになるはずの古民家は大きな被害を受け、修復不可能と判定されたが、「諦めない」と語る杉...概要を表示 ゲストハウスになるはずの古民家は大きな被害を受け、修復不可能と判定されたが、「諦めない」と語る杉野智行さん＝１日、輪島市 江戸時代に北前船主が屋敷を構え、「天領」として栄えた石川県輪島市の黒島地区。歴史ある木造建築が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれたが、元日の能登半島地震で無残な姿に変わり果てた。今夏にゲストハウスを開業しようと金沢から移住していた杉野智行さん（３７）は震災後、仲間と住宅などの修繕チームを結成し、まとめ役として活動。ゲストハウスの開業は見通せない状況だが、「諦めるつもりはない」と話す。 「もう噓の広告になっちゃったんですけど、なんとなく剥がしたくなくて」。同市門前町黒島町にある古民家の窓には「２０２４年夏ＯＰＥＮ」の貼り紙が。向かいに立つ重要文化財「旧角海（かどみ）家住宅」は母屋がつぶれ、倒壊している。伝統的な街並みを生かした取り組みは、始まる前に地震の被害を