自分の言いたいことを言い、知りたいことを知り、見たいものを見る。 そんな当たり前の「自由」が、ある日、突然、奪われてしまったら、どうなってしまうのでしょうか。ウクライナでは、まさにそれが現実のものとなっているといいます。 軍事侵攻が始まってまもなく、ロシアが一方的に掌握を宣言した、ウクライナ南部の街ヘルソン。 支配の既成事実化が進められ、移動することさえ厳しく制限される中、ロシア側の監視の目をくぐり抜け、ヘルソンからの脱出に成功したという家族が私たちに対して証言してくれました。 目に涙を浮かべながら語ってくれたのは、地元テレビ局の記者、オレーナ・バニナさん(44)です。 2022年6月、夫と3人の子どもとともに、ウクライナ南部の街ヘルソンから脱出することに成功しました。入念に下調べをして、数日かけて地元の人しか知らない道を使い避難しました。 ヘルソンから避難中に撮影した映像 バニナさんが避