日本では、20人に1人が診断される発達障害。不注意、多動性、衝動性の症状に特徴があるADHDや、コミュニケーションが苦手で独特のこだわり行動があるASDなど、その特性がゆえに、働くこと自体に困難さを感じる人が多くいます。「理論的にではなく感情的に話をする」「問題が起きるとすぐ癇癪をおこす」「思いつきで行動、指示することが多い」――もし職場にこんな理不尽な上司がいたとしたら、それは性格の問題ではなく、脳の特性の問題かもしれません。 これまでの私はしくじりの連続でした。20代は司法書士試験の勉強に明け暮れるも、結局不合格。その後アルバイトで入った司法書士事務所と不動産会社では、ほぼクビ同然で退職。やっと定職についても、いつミスするかとビクビクしっぱなし。上司の眉間にシワが寄るだけで心が砕かれる毎日でした。 案の定、仕事がうまく進められず、「なんて自分はダメなんだ!」と自分を責め続けて休職(しか