史上最多の21人が立候補している2016年夏の東京都知事選。でも、群雄割拠というムードは全く感じられません。その大きな原因は、テレビや新聞の選挙報道にあります。「主要3候補」という言葉を使って、鳥越俊太郎、増田寛也、小池百合子の3人(届け出順)にフォーカスした報道を展開しているからです。 他の18人の候補者は、まるで刺身のつまのように、都知事選のニュースの最後にちょっと名前を紹介されるだけ。マスメディアによって、「主要3候補」とその他の候補の間に太い線がクッキリと引かれてしまいました。 「主要3候補」の報道だけで十分なのか? これが、17日間の選挙戦を通じて、有力な候補者が徐々に絞り込まれていったということであれば、まだうなずけます。しかし、ほとんどのマスメディアは7月14日の告示日から「まじめに報道すべきなのは3人だけだ」と決め込んで、「主要3候補」報道を続けてきました。 でも、21人も