今月は忙しすぎる。 祝日も無いし、6月はホスピタリティが終わってる。 8月売りの単行本作業が渋滞しているのも繁忙の一因だが、今年は漫画関連の業務が昨年とは比較にならないほど山積していて……。 もちろん、嬉しい話なのですが。 スキマ時間で、ちまちま本を読んでいます。 山田太一『昭和を生きて来た』脚本家、山田太一のエッセイ。 『夕暮れの時間に』を先日読んで面白かったので、とにかく山田のエッセイを色々読んでみたいと思い購入した。 山田は2023年に89歳で没した。 昭和初期(昭和9年)の生まれと言えど、昭和・平成・令和の3元号を跨いで社会を眺めた山田を<昭和人>と呼ぶにはいささか躊躇いがある。 山田の述懐によれば、彼は典型的な愛国(軍国)少年であり、自身の一生は国に捧げるものと信じて疑わなかった。 いわゆる戦中派の末尾、大江健三郎らと同世代である。 私は平成元年生まれであるから、平成・令和とを合