このページの本文へ移動 【挨拶】わが国の経済・物価情勢と金融政策熊本県金融経済懇談会における挨拶要旨 日本銀行政策委員会審議委員 安達 誠司 2024年5月29日 全文 [PDF 486KB]
さてひとまずは先週発表された消費者物価指数(全国・4月)から.前年同月比で2.5%上昇ペースが緩んでいることがわかります.また,季節調整済み前月比をみると直近の総合指数の上昇が主に生鮮食品によるものであることがうかがえる. 2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)4月分 ここからも「インフレが加速しており早急な利上げが必要」「円安で物価高が止まらない」といった主張はデータの裏付けがあるものではないことが確認されます. 6月には電力各社への電気量抑制補助がなくなるため,消費者物価指数は上昇率が大きくなります.昨年からの繰り返しているようにこのニュースはきっと「インフレが加速した!利上げが必要だ」という主張を喚起します.4~6月のインフレは再エネ賦課金と電気料金補助金廃止によるものです.これを金融政策で変えることはできません.6月のCPI(都区内速報が6月下旬,全国が7月)
『隠された聖徳太子――近現代日本の偽史とオカルト文化』(ちくま新書) 『隠された聖徳太子――近現代日本の偽史とオカルト文化』(ちくま新書)は、日本史上もっとも神秘的な「聖人」である聖徳太子が、1000年以上ものあいだどのように語り継がれてきたのかを辿ることで、その時代ごとに人々がなにを求めていたのかを探った一冊だ。戦前/戦後の聖徳太子像の変化や、1970年代のオカルトブームにおける聖徳太子像などを捉え直し、「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩む本書は、昨今流布する陰謀論などについて改めて考える上でも有益な読み物と言えるだろう。著者のオリオン・クラウタウ氏に、オカルトや偽史も含めて聖徳太子を研究する意義を聞いた。(編集部) オリオン・クラウタウ氏。東北大学大学院国際文化研究科准教授。 専門は宗教史学(近代日本仏教)。 ――そもそもクラウタウさんは、聖徳太子の存在をどのような文脈のもとに知ったの
ハピラインふくいは27日午後、交流区間から直流区間に侵入する際、運転士が必要な操作を忘れたため、一部列車の運行を休止したと発表しました。同様の事案は4月にも起きています。 ハピラインふくによりますと27日午後3時ごろ、南今庄駅から敦賀駅に向かって走行していた列車の運転士が、北陸トンネルの出口付近で交流から直流への切り替えレバーを操作するのを忘れたということです。 これにより、過電流を防ぐためのヒューズの取り換え作業が必要となり、午後3時6分敦賀駅発・福井行(普通)と、午後4時6分福井駅発・敦賀行(普通)の列車2本を運休しました。この運休で約350人に影響が出ました。 ハピラインふくいでは、4月29日も同じ場所で運転士がレバー操作を忘れる同様の事案があり「引き続き、社員教育と周知を徹底していきたい」としています。
日銀の植田和男総裁が円安対応に苦心させられている。 4月26日の金融政策決定会合後の記者会見で足元の円安について「基調的な物価上昇率に今のところ大きな影響はない」と発言したことが仇となり、一時、1ドル=160円台と約34年ぶりの安値まで円安が進むきっかけを作った。 【写真】ヤバい円安に「財務省の宇宙人」もお手上げ 円相場を巡り、市場と激しい駆け引きを続けている官邸や財務省内では、相場の恐ろしさを熟知していない「植田総裁リスク」を警戒する声が拡大。連休明けの5月7日に岸田文雄首相から官邸に呼び出された植田氏は「市場の受け止め方には十分注意してください」などとくぎを刺されたという。 その後、植田氏は一転、過度な円安には利上げで対応する可能性を示唆するなど軌道修正に躍起の様子だ。 だが、4月の植田発言から景気や物価の先行きに自信を持ち切れない日銀の姿も見透かした市場では「前倒し利上げは難しい」と
udm14.com このサイトのドメイン名にもなっている「&udm=14」とは何かということだが、その前に the disenshittification Konami code というサイト名にも注意する必要がある。 disenshittification とは、ワタシも何度も(その1、その2)取り上げているコリイ・ドクトロウによるオンラインプラットフォームの質低下を指す造語 enshittification(メタクソ化)の対義語である。 そして、Konami code だが、もちろんコナミに由来する言葉で、いわゆる「隠しコマンド」全般を指すフレーズになってるそうな。 つまりは、「メタクソ化に抗う隠しコマンド」、それが「&udm=14」というわけだ。サイトデザインを見れば分かることだが、ここで対象となっているのは Google である。 検索エンジンとしての Google の質低下につい
このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 その他特別な研究成果(所属プロジェクトなし) 1. 趣旨 日本の研究力の低下が懸念されており、その一因として博士課程進学者の減少が指摘されている。そうした中、政府は、博士課程学生の処遇向上、研究に専念できる環境の確保、博士号取得者のキャリアパス整備等に取り組んでいる。このような動きを見ると、博士課程卒業者が労働市場で不遇な状況に置かれている印象を受けるが、実際のところどうなのかはデータに基づくエビデンスを確認する必要がある。 欧米では博士学位を持つ労働者の賃金に関する実
シマノ・新型105試乗記│新しい世界と、滅びゆく種族 デュラエース/アルテグラと同様の12速化・電動化・セミワイヤレス化を果たし、機材好きを驚かせたシマノの105。なにより、20万円を超す価格が世をざわつかせている。ロードバイクにとってのベーシックコンポーネントである105のこの変化は、自転車界にどのような影響を与えるのか。105に与えられた機能と性能は20万円に値するものなのか。9速の時代から105に触れてきた安井行生が新型105でテストライドを実施。さらに新型発表会で開発チームのお二人にインタビューを行い、新型105の本質に迫る。 2022.07.18 impression BIANCHI・SPECIALISSIMA DISC試乗記│王者の文学作品 ビッグメーカーの主要モデルの中で唯一リムブレーキだったビアンキ・スペシャリッシマが、モデルチェンジを経て遂にディスク化を果たした。エートス
日銀の植田和男総裁は27日、金融研究所主催の「2024年国際コンファランス」であいさつし、これまでのところインフレ予想をゼロ%から押し上げることには成功したように思うが、「2%の目標値にアンカーしなければならない」と指摘した。写真は報道各社のインタビューに答える植田総裁。2023年5月、東京で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 27日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は27日、金融研究所主催の「2024年国際コンファランス」であいさつし、これまでのところインフレ予想をゼロ%から押し上げることには成功したように思うが、「2%の目標値にアンカーしなければならない」と指摘した。インフレ目標の枠組みを有する他の中央銀行と同様、その実現に向けて注意深く進んでいくと述べた。 植田総裁は、審議委員として議論に関わった2000年8月のゼロ金利政策の解除に触れ、仮に明確なイ
想像を超える自然災害、急激に変貌する経済の動向、日常生活が直面する先の見えない不安。東日本大震災以後、私たちの想像力と論理的思考の成果と限界とが問われて続けている。 SFというものは、人間の思索(Speculation)の限界に挑戦し、その限界を拡張する試みだといわれている。例えば、多くの日本人は日本を代表したSF作家小松左京の『日本沈没』のエピソードのいくつかを、今回の大震災においても想起したに違いない。それは小松の世界観の強度を改めて私たちに認識させると同時に、また私たちが(小松でさえも予想しなかったような)新しい環境に直面していることをもいやでも認識する出来事だったろう。 今回の座談に集まった私たち三者は、小松左京を中心に、日本のSF「第一世代」といわれる作家たちの業績を振り返り、その3.11以後における想像的可能性について語り合った。作家、社会学者、経済学者と専門とする領域は異なる
士郎正宗さんの漫画「攻殻機動隊」の新作アニメシリーズの制作が発表されました。「攻殻機動隊」といえば、押井守監督による1995年の映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などProduction I.Gがアニメーション制作を手がけた作品が複数存在しますが、新作は「ダンダダン」「犬王」「映像研には手を出すな!」のサイエンスSARUが制作します。 「攻殻機動隊」新作TVアニメシリーズ始動!! アニメーション制作:サイエンスSARU 2026年放送|特報&ティザービジュアル公開 | 【公式】攻殻機動隊グローバルサイト https://theghostintheshell.jp/news/new-anime-series-science-saru ティザービジュアルはこんな感じ。素子とフチコマが描かれています。 また、特報映像も公開されています。 TVアニメ『攻殻機動隊(仮)』特報|
2024年5月24日刊行の『宇宙・動物・資本主義――稲葉振一郎対話集』は、日本を代表する社会倫理学者・社会哲学者である稲葉振一郎さんの膨大な仕事、広大な関心領域を一望のもとに収めた対談集です。初出6本を含む白熱の対談を12本収録した全608頁の大冊となりました。 発売を記念して「あとがき」を公開します。それぞれの対談の経緯と主題が簡潔に述べられており、本書の広大な世界への道案内としても好適です。 「2000年代(ゼロ年代)、まだアラフォーの頃、『経済学という教養』(東洋経済新報社、2004年。ちくま文庫版、2008年)のスマッシュヒットで調子に乗っていた私は~」というチャーミングな回想からはじまる一文をお楽しみください。 あとがき2000年代(ゼロ年代)、まだアラフォーの頃、『経済学という教養』(東洋経済新報社、2004年。ちくま文庫版、2008年)のスマッシュヒットで調子に乗っていた私は
経済学には,「シュタッケルベルグ競争ゲーム」っていう古い理論がある.あらゆる企業が同時に自分たちの商品・サービスの価格を設定するんじゃなくて,ひとつの重要な企業が価格を設定して,残りの企業のペースを定めてしまうんだ.最初に動く先行者とその追随者がいる状況では,基本的にこのゲームが現実を単純化した表現になっている(先行者も追随者も,それぞれ単数かもしれないし複数かもしれない).シュタッケルベルグ・タイプのモデルを使って,国際貿易政策を分析している人たちもいるし,ごくわずかだけど,アメリカ-中国間の競争にこの考えを応用している人たちもいる. いずれ,いま世界中で起こりつつある貿易戦争についてシュタッケルベルグ・タイプの論文を書く人もそのうち現れるんじゃないかとぼくは見てる.一般に,中国がこのゲームでの「先行者」だ.なにしろ,中国の送り出してる洪水のような輸出製品によって他の国々は保護主義的な対
「さすがは『令和のミスター円』。投機筋の意表を巧みに突いて、急激な円安進行を歯止めをかけた」。政府・与党内からは、神田真人財務官(1987年旧大蔵省)をこう持ち上げる声が漏れている。 【写真】円安介入を仕切る「財務省の宇宙人」はこんな人 4月29日に一時、1990年4月以来、34年ぶりの円安水準となる1ドル=160円24銭を付けた円相場を大規模な円買い・ドル売りの「覆面介入」で大幅な円高方向に押し戻したと受け止められているからだ。 神田氏自身は「過度な変動がある場合やファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)から乖離するような場合には適切な行動を取る」と強調するだけで、介入の有無には「ノーコメント」を貫く。だが、市場では29日と5月2日早朝に政府・日銀が「二段打ち」で計8兆円規模の円買い・ドル売りに動いたとの見方が大勢だ。 前回2022年9~10月(約9兆円)に次ぐ大規模な「覆面介入」は日本が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く