「ばくれん」を手掛けるのは、明治8年(1875年)以来の歴史をもつ山形の酒蔵、亀の井酒造です。もともと地元では、蔵元の名前を取った「亀の井」という銘柄で知られていましたが、昭和末期頃から「くどき上手」という銘柄で首都圏などにも出荷。豊かな吟醸香と繊細な飲み口で人気となり、全国区の酒となりました。 亀の井酒造で造っている日本酒の精米歩合は平均して50%。ほとんどの銘柄が吟醸や大吟醸クラスという、まさにこだわりの蔵元です。そんな蔵元が「くどき上手」に次いで世に送り出したのが、辛口好みの日本酒ファンをうならせる「ばくれん」でした。 「ばくれん」とは聞き慣れない言葉ですが、山形弁で「すれっからしの女」とか「親のいうことを聞かずに好き勝手している女」という意味なのだとか。瓶のラベルに描かれている浮世絵風の艶っぽい女性のイラストは、このイメージで描かれたもの。「ばくれん」のきりっとした大人の味わいが、