不法滞在する外国人の送還や収容のルールを抜本的に見直した改正入管難民法が6月10日から完全施行される。目玉が、難民認定申請制度の改革だ。これまでは申請すれば母国への強制送還が一律に停止されてきたが、今後は3回以上の申請者は送還できるようになる。背景には制度を悪用・誤用して国内に残ってきた外国人の実態がある。 難民条約では難民を迫害の恐れのある国へ送還しないよう求めており、国内では難民認定の申請中でも一律に送還が停止されてきた。 だが、その運用の中で急増したのが悪用・誤用とみられる申請だ。特に申請者が急増したのは旧民主党政権時代の平成22年3月、難民認定申請者に対し、申請半年後に一律、就労を認める運用が始まってからだ。 出入国在留管理庁によると、同年に1202人だった申請者は増え続け、29年には1万9629人に。一律の就労可能措置をやめた30年には半減したものの、新型コロナウイルス禍の令和2
もはや早朝というより“丑三つ時”、午前2時45分の「始発便」がまもなく誕生します。しかし、たぶん日本一であろう、もっと早い始発便も同じ会社が運行。そこには確かなニーズがあるそうです。 2時45分にバス乗って東京駅へ 鉄道の始発便は、どんなに早くても朝4時台からですが、高速バスでは、それより早い便も少なくありません。2024年6月1日からは、なんと「2時45分」始発の東京駅行き高速バスが誕生します。 なぜ、それほど朝が早いのでしょうか。どのような需要があるのでしょうか。 拡大画像 日本中央バスが東京駅行きの“超・早朝便”を運行する(画像:日本中央バス)。 「2時45分発」の高速バスは、群馬県の「日本中央バス」が運行する前橋・高崎―池袋・新宿・東京駅線に新設されます。前橋バスセンターを2時45分に出発し、前橋駅3時00分発、高崎駅は3時25分発。埼玉県内や東京都内では途中停まらずに東京駅へ直行
2国間安保協定に署名するウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(左)とベルギーのアレクサンダー・デクロー首相。ベルギー・ブリュッセルで(2024年5月28日撮影)。(c)KENZO TRIBOUILLARD / AFP 【5月28日 AFP】ベルギーは28日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援として、2028年までにF16戦闘機30機を供与すると約束した。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は同日、ベルギーの首都ブリュッセルでアレクサンダー・デクロー(Alexander De Croo)首相と会談し、安全保障協力に関する2国間協定を締結。その中にF16戦闘機の供与が盛り込まれた。 ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)への投稿で「今回、このような協定で初めて、ウクライナに供与されるF16戦闘機の具体的な数字が明記された。202
米NASAは5月22日(現地時間)、コンピューターに問題が発生している惑星探査機「ボイジャー1号」から、搭載する科学機器のデータが一部返ってきたと発表した。 ボイジャー1号は、2023年11月に意味のない信号を送り始めたため通常運用を中断。以来、5カ月にわたるトラブルシューティングにより、今年4月には搭載システムのステータス情報などの取得に成功している。 5月17日には、ボイジャー1号が搭載する科学機器からのデータ送信を再開させるため、研究チームはコマンドを送信。ボイジャー1号は現在、地球から240億km以上離れた場所にあるため、結果が分かるまでに往復45時間掛かった。 NASAによると、4つの科学機器のうち磁力計測機とプラズマ波サブシステムの2つから使用可能なデータが返ってきたという。現在は残る2つの機器を正常に戻す手順を検討しており、今後数週間のうちに実行する見通し。 ボイジャー1号は
カナダ沿岸のクイーン・シャーロット海峡で、アカウニなどの棘皮動物に溶け込むように体の色や形を変えたミズダコ(Enteroctopus dofleini)。タコをはじめとする頭足類は、動物界で最もすばやく変身することができる。(PHOTOGRAPH BY DAVID HALL) タコやイカなどの頭足類は、ほとんどすべての種が、皮膚の色や模様だけでなく体の形や質感まで変化させる驚くべき能力を持っている。そのスピードはまばたきより速く、既知の動物の中で最速だ。 「頭足類は、私たちが知っている中で最も優れた変身能力を持っています」と、米国スミソニアン自然史博物館の頭足類の学芸員であるマイケル・ベッキオーネ氏は言う。ほとんどの頭足類が色覚を持たないことを考えると、これはさらに驚きだ。「頭足類にとって、多種多様な変身パターンを持つことは進化的に重要だったはずです」 頭足類の皮膚は、色素胞と呼ばれる細胞
ニューデリー(CNN) インド気象局によると、首都ニューデリーで28日の最高気温が49.9度に達し、観測史上最高の暑さを記録した。 ニューデリーのこれまでの最高記録は、22年5月に観測された49.2度だった。 当局者が記者会見で語ったところによると、ニューデリーでは水不足が深刻化している。 厳しい熱波に加えて、隣接するハリヤナ州からの水の供給が滞っているため、1日に2回給水がある地区も1回に抑え、給水が止まった地区に回す必要があるという。 インド北西部ではこのほかラジャスタン州チュルで50.5度、ハリヤナ州シルサで50.3度まで気温が上昇した。 気象局は、ニューデリーの熱波が29日まで続き、30日には収まり始めるとの見通しを示した。 インドでは1992年以降、熱波で計2万4000人以上が死亡したとの報告もある。今後さらに熱波が増えれば、同国の発展が阻害され、貧困対策や保健、経済面での前進が
「加速・減速時の音」が公開されました。 「同期リラクタンスモーター」を世界で初めて営業列車に本格導入 福岡市地下鉄は、空港線・箱崎線向けの新型車両4000系が本線試運転を行う映像を公式X(旧Twitter)で公開しました。 拡大画像 福岡市交通局の新型車両「4000系」(画像:福岡市交通局)。 4000系は川崎車両で製造され、2024年秋ごろから運転を開始する予定です。車体前面は直線的な「食パン顔」のデザインで、色は青空をイメージしたスカイブルーが採用されています。最終的に6両編成が18本製造される計画です。 技術面でも先進的な車両で、既存車両に比べて、電力使用量が20%低減される新型モーター「同期リラクタンスモーター」を世界で初めて営業列車に導入。また、カーブに合わせて車軸が可動する台車を採用し、走行安定性の向上や騒音の低減を図るとしています。今回公開された試運転の映像からは、加速・減速
(CNN) フランスのマクロン大統領とドイツのシュルツ首相は28日、ロシアがウクライナを攻撃するのに使っている軍事拠点に限定して、ウクライナが欧米諸国から供与された兵器を使ってロシア領を攻撃することは認められるべきとの考えを示した。 マクロン氏は訪問先のドイツでの共同記者会見で、フランスがウクライナに供与した長距離ミサイルなどの兵器をロシア領の基地への攻撃に使用することは認められていると明言。ウクライナへの攻撃でミサイルを発射している軍事拠点を無力化するのに、供与の兵器を使うことは認められるべきだと述べた。 ただし、民間施設や他の軍事施設などへの攻撃には使われるべきではないとした。 シュルツ氏も供与国が示した条件と国際法を尊重する限り、ウクライナは供与された兵器を自衛に用いることができると述べ、マクロン氏と足並みをそろえた。 ウクライナへ供与した兵器をめぐっては、西側諸国はこれまでウクライ
ロシアとエストニアの国境となっているナルバ川に架かる橋(2005年6月16日撮影、資料写真)。(c)ALEXANDER DROZDOV / INTERPRESS / AFP 【5月25日 AFP】欧州連合(EU)は24日、ナルバ(Narva)川に設置されていたエストニアとロシアとの国境を示すブイをロシアが撤去したと非難した。 EUのジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)は「国境での今回の出来事は、バルト3国の海陸の国境などでのロシアの広範な挑発およびハイブリッド行動の一環」だと指摘し、「容認できない」と非難した。 エストニアは23日、ロシアの国境警備隊が未明にブイを撤去したと発表。ロシアが2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以来、国境地帯でロシアとの緊張が高まっていると主張した。 エストニア国境警備隊によると、ブイは船舶の外国領への誤侵入を防ぐため
ポーランド中部ワスクの空軍基地周辺で行われた北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習「エアシールディング」(2022年10月12日撮影、資料写真)。(c)RADOSLAW JOZWIAK / AFP 【5月28日 AFP】ポーランド政府は27日、米国から6億7700万ユーロ(約1150億円)相当の長距離ミサイルを購入すると発表した。ロシアの潜在的脅威に対抗する防衛力の強化を目的とする。 ポーランド国防省は「ウクライナ紛争は、前線から遠く離れた標的でもミサイル攻撃できる能力の重要性を示している」とし、米国から購入する空対地ミサイル「JASSM」の射程距離について約1000キロと説明。28日に正式契約が交わされ、2026〜30年に納入予定だとしている。 ポーランドは既に射程距離370キロのJASSMミサイルを保有している。 ポーランドは防衛費を対国内総生産(GDP)比4%超に増額。北大西洋条約機
イギリスのノッティンガム大学化学工学科の研究チームが、金属機械加工産業における廃棄物である切削屑の表面に、プラチナ(Pt)やコバルト(Co)の原子をスパッタリングで堆積させることで、水の電気分解用途の高効率な触媒を作製することに成功した。チタンやニッケル合金の切削屑の表面にある数10nmの溝や段差が、PtやCoのナノ粒子やナノフレークの形成に適しており、実用化されている触媒と比較して10分の1のPt量とCo量で、水の電気分解により効率100%で水素(H2)と酸素(O2)を製造できることを確認した。研究成果が、2024年4月16日にイギリス化学会の『Materials Chemistry A』誌に公開されている。 H2は熱や自動車などの動力を発生するのに使用できるクリーン燃料であり、燃焼によって生じる副産物は水蒸気だけだ。H2製造技術の多くは原料として化石燃料に依存しているが、水と電気からH
メキシコ・ハリスコ州グアダラハラで、水を浴びて涼む子どもたち(2024年5月23日撮影)。(c)ULISES RUIZ / AFP 【5月25日 AFP】メキシコ政府は24日、今年3月以降の一連の熱波による死者は48人に上ると発表した。 メキシコでは3~10月が暑い時期に当たる。昨年の同時期の熱中症による死者は、過去最多の419人だった。 アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領は午前の定例会見で、今年は「異例」の暑さだと指摘した。 標高2240メートルに位置する首都メキシコ市は、もともと穏やかな気候で、エアコンを設置している家はほとんどない。しかし気象当局によれば、今月9日は最高気温34.3度を記録し、過去最高を更新。 北中部サンルイスポトシ(San Luis Potosi)州でも最高気温が49.6度に達した。 また、南部で
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