山口二郎・神津里季生対談(上)~安倍元首相銃撃事件から浮かぶ「忖度社会」「自己責任論」 何が社会を劣化させ、犯行を招いたのか 松下秀雄 朝日新聞山口総局長・前「論座」編集長 安倍晋三元首相が銃撃を受けて死去し、事件をきっかけに世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関係などが浮かび上がってきました。直後に投開票された参院選では、選ばれた125議席の過半数を自民党が単独で獲得。旧民主党系の立憲民主、国民民主両党はともに議席を減らし、「自民党をピリッとさせる」と唱えた日本維新の会が伸びました。 私たちは事件から何をくみとるべきか。野党は今後どうすべきか。日本に政権交代可能な政治状況をつくろうと長年、とりくんできた山口二郎・法政大学教授と神津里季生・前連合会長が語り合いました。司会は「論座」編集長・松下秀雄。銃撃事件を中心とする(上)と、参院選や野党のあり方を中心とする(下)の2回にわけて公開