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「人として最低限のルールさえ…」なぜ『脳外科医 竹田くん』モデルは医師を続けられるのか? 吹田徳洲会病院の院長が語った「驚愕の言い分」 「本当に卑怯だ。失礼だ」 4月下旬の某日夜、帰宅したM医師を直撃すると、憤りつつこう語った。 「あなた(記者)の見解は結論ありきになってしまっている。彼がそんなに飛び抜けた(悪い)存在か、という疑念もあっていいと思うんだよね。こういう待ち伏せ的な取材は、僕はやられたくないんだ。本当に卑怯だと思う。本当に失礼だ」 また、吹田徳洲会病院に取材を申し込んだところ、高橋俊樹院長が自らこう答えた。 「A医師の赤穂市民病院でのトラブルは、採用時にM顧問から報告を受けていました。昨年3月に面接した際、彼自身も説明してくれた。汗をかきつつ必死に話す彼の言葉を聞くと、患者さんへの謝罪の気持ちと、手術への熱意が感じられました。 今は、侵襲がない治療だけを担当する立場で、常にM
「人として最低限のルールさえ…」なぜ『脳外科医 竹田くん』モデルは医師を続けられるのか? 吹田徳洲会病院の院長が語った「驚愕の言い分」 なぜか幹部は「全力で擁護」 メチャクチャなのは、診察や治療だけではなかった。救急医であるにもかかわらず、A医師は着任直後から毎日のように遅刻し、電話をかけても出ない。朝8時から勤務開始のところ、平気で9時過ぎに出勤し、患者情報の引き継ぎもままならないことが多発した。 ひどいことに、院内で酒まで飲んでいたようだ。 「仮眠室をA先生が使ったあと、ウイスキーの瓶やチューハイの空き缶が置きっ放しになっている。出勤するとすぐ仮眠室へこもり、トイレの個室でタバコを吸い、定時の19時より早く患者を放り出して帰宅してしまう。人として最低限のルールさえ守れないのです」(同前) なぜ吹田徳洲会病院は、A医師を雇い続けるのか。キーパーソンと目されるのが、病院の顧問で救急部門長を
針を2回も突き刺した ありえないミスは、7月に入っても続く。なんと、口の中を切った患者の傷を縫合する際、補助スタッフの指を針で何度も突き刺したのだ。そのスタッフ自身が報告書にこう記している(以下〈〉は内部資料からの引用、表記は原文ママ)。 〈A医師により縫合処置中、縫合針が(口を)保持していた右手第2指(人差し指)に刺さった。私が「痛っ」というと、医師は「ごめん」といい縫合処置を続けた。すると1分もたたないうちに次は右手第4指(薬指)に針が刺さった。「先生、また手に針が刺さっています。痛いです」と言うと医師より「ごめん、わざとじゃないねん」と発言あり〉
2004年に提案された「100年安心年金」のプランにしたがって年金保険料が引き上げられてきたが、「100年安心」とはならず、国民年金で負担増加が必要になった。厚生年金も、将来に向けて同じ問題を抱えている。財政検証では、高い実質賃金上昇を仮定することで、この問題を隠蔽している。 「100年安心年金」が破綻し制度改革が必要に 今年の年金財政検証では、国民年金の財政対策の試算を行なうことが決まっている。この試算に基づいて、制度改正が行われる可能性が高い。 2つの方法が提案されている。第1は、国民年金の保険料納付期間を現行の60歳から 65歳までに引き上げること。第2は、厚生年金から基礎年金への振り込み率を引き上げること。そのためには、消費税の税率を上げる必要がある。どちらが行われるにしても、かなり大きな制度改革だ。 以上の措置が必要になるのは、人口高齢化が進展するため、保険料負担者が減り、年金受
医療界を震撼させている『脳外科医 竹田くん』。そのモデルとなった脳外科医A氏は現在、大阪府の吹田徳洲会病院の救急部門に勤務しており、そこでも「デタラメな診療」を連発しているという。 【「指に針を突き刺して…」決死の内部告発!『脳外科医 竹田くん』のモデル医師が大阪で「デタラメ診療」連発、病院は大混乱】に続いて、その恐るべき実態と、勤務先病院幹部の直撃取材をお伝えする。 「職員アンケート」の結果 昨年の間には、A医師の行状、さらに彼が『脳外科医 竹田くん』のモデルとなった医師であることは院内に知れ渡っていた。同時期、有志が職員アンケートを実施して院長に提出したほか、A医師の懲戒や退職を求める声も上がっている。 〈各患者の把握が全くできていない〉 〈何度も意見したり報告書を提出してますが、何も状況変わらない〉 〈カリウムの急速投与未遂やスタッフへの針刺し事故など今までの医師とは明らかに違う。患
名門病院の救急部門に、去年やってきた中堅医師。着任からまもなく、現場は大混乱に陥った。その正体が、医療界を激震させている、あの「脳外科医」だったとは。恐怖の内部告発スクープ。 こんなにひどい医者は初めて ここに、50枚以上に及ぶ文書がある。すべて、同じひとりの医師の行状に関する「報告書」だ。 「私は長年この病院に勤めていますが、こんなにひどい医者は初めてです。 彼の力量不足とデタラメな処置で、治るはずの患者さんが、命の危機にさらされることが度重なっています。今すぐ医者を辞めてほしい。多くのスタッフが、心の底からそう思っています」 決意を固め取材に応じたのは、大阪府吹田市、万博記念公園近くにある「吹田徳洲会病院」救急部門のスタッフである。 医療界を揺るがしている『脳外科医 竹田くん』。兵庫県の赤穂市民病院で起きた連続医療ミスと、それに関与した医師がモデルの「ほぼ実話」のマンガだ。本誌は3月9
「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 「インセスト・タブー」とは何か 人間が持つ根源的な「ルール」のひとつとして、「インセスト・タブー」が挙げられます。ここでは『悲しき熱帯』で出てきたナンビクワラを例にしましょう。ナンビクワラ社会では、「交叉いとこ」の男女同士は、生まれた時から「夫」や「妻」を意味する言葉で呼び合っていました。それは、ある男性にとっては、彼の父の姉や妹あるいは母の兄や弟の娘のことです。男性は、それらの娘のうちの1人とやがて結婚するのです。 その男性にとっては、逆に規則上、結婚を許されない女
中国は、「ふしぎな国」である。 いまほど、中国が読みにくい時代はなく、かつ、今後ますます「ふしぎな国」になっていくであろう中国。 そんな中、『ふしぎな中国』の中の新語・流行語・隠語は、中国社会の本質を掴む貴重な「生情報」であり、中国を知る必読書だ。 ※本記事は2022年10月に刊行された近藤大介『ふしぎな中国』から抜粋・編集したものです。 学査改(シュエチャーガイ) 「学習」という言葉は、孔子(紀元前552年〜紀元前479年)と弟子たちの言行録である『論語』の「学而」に出てくる、「学びて時に之を習う、亦説ばしからずや」(学而時習之、不亦説乎)から来ている。爾来、中国でも日本でも、「学習」は教育とイコールのように重視されてきた ところが現在の中国では、「学習」にもう一つ別の意味がある。ヒントは、これが分かればあなたも「習近平通」。そう、「習近平を学ぶ」ということだ。 14億人を超える中国人は
あまり報じられていない 衆院補選の間に、実質「移民法」とも言える、重要な制度改正が国会で審議されていた。これについては大々的に報道されていない。 これらの報道では、技能実習法と出入国管理法などの改正とし、「技能実習」を廃止し「育成就労」とするとしている。 育成就労は試験などの条件を満たせば最長5年就労できる特定技能「1号」、その後に在留資格の更新に制限がない「2号」になることも可能だ。「2号」は家族を帯同でき、将来は永住権も申請できるとしている。 これで、永住者は増加するので、税金や社会保険料の未払いなどがある永住者について、国内での在留が適当でないと判断すれば許可を取り消すこともできるようになる。 一見すると、今の悪名高い「技能実習」がなくなるので、いい改正にみえる。もっとも、これまでの「技能実習」は、「国際貢献」を建前として、本音は「安価な労働力としての外国人受入れ」だったが、今回の改
イチローがトレーニングを否定した理由 このように、「ゆる」むことは単なる身体現象ではなく、その人の精神性にまで深く関わることなのですが、ゆるみ方には選手ごとに違いがあります。 たとえば、大谷翔平も身体が非常に「ゆる」んだ選手ですが、彼は主としてその天性によって「ゆる」むことができているように感じられます。理性を司る(つかさどる)ことから「人間脳」とも呼ばれる大脳前頭連合野で意図的、計画的に「ゆる」ませようとしてゆるんでいるのではなく、もっと深部にある大脳基底核と古小脳の相互の作用によって、それが可能になっていると私は見ています。 これに対し、イチローは顕在意識のレベルで、固まらず、「ゆる」む努力をしていたと思われます。トレーニングに対する彼の発言からも、その姿勢がうかがえます。 イチローは、目立って身体の大きい選手ではありません。とくにメジャーリーグのなかでは圧倒的に体格が小さく、そのぶん
安倍元首相が国士と賞賛した葛西敬之が死の床についた。政界と密接に関わり、国鉄の民営化や晩年ではリニア事業の推進に心血を注ぎ、日本のインフラに貢献してきた。また、安倍を初めとする政治家たちと親交を深め、10年以上も中心となって日本を「事実上」動かしてきた。 本連載では、類まれなる愛国者であった葛西敬之の生涯を振り返り、日本を裏で操ってきたフィクサーの知られざる素顔を『国商』(森功著)から一部抜粋して紹介する。 『国商』連載第16回 『「日本最大の労働組合を潰す」...日本財界のフィクサー・葛西敬之の「国労の力を削ぐ」驚くべき「画策」』より続く 瀬島龍三という男 葛西は自ら手掛けた分割民営化について、〈スタートしたばかりの経営改善計画の否定から始めるべきものだった〉とまで述べている。前に書いたように当時の葛西は臨調との連絡係にすぎない。なのに、なぜそこまでできたのか。この当時、職員局に勤め、国
「本はどこで買えるんですか」 短い動画が投稿されるSNS「TikTok」で小説の紹介を続けているある男性のところには、本の感想だけでなく、次のような質問が届くことがあるという(※1)。 「本はどこで買えるんですか」 「非常識」な質問である。だが、日本社会の知的資源の格差を念頭に置くと、必ずしもそうは言い切れないことが見えてくる。 まず、そもそも読書は一般的な習慣ではまったくない。読書習慣に関する調査は非学術的なものも含め多いが、中でも信頼できそうな文化庁の大規模調査(「国語に関する世論調査」)によると、日本人のほぼ2人に1人は「月に一冊も」本を読まない。その割合は調査年によって微妙に違うが(読書に関わる質問があったのは平成14・20・25・30年度)、近年はおおむね50%弱で安定しているから、何かの間違いとは言えなさそうである。もちろん、そういう人々も年に数冊くらいは本を読んでいる可能性は
『2050年には全5261万世帯の44.3%に当たる2330万世帯が1人暮らしとなり、うち65歳以上の高齢者が半数近くを占める』 先月に厚労省の国立社会保障・人口問題研究所が公表したこの数字は一時Xでトレンドにランクインするなど、衝撃の波紋が広がっている。 “人生100年時代”と言われる一方で、歯止めの効かない少子高齢化が進む日本。先行きの見えない状況下で老後を迎えるにあたり、私たちはどう備え対処していけばよいのか。 お金、健康、法律など、各専門分野のスペシャリスト8人が老後を解説する『死に方のダンドリ』ではそんな備えと対処について詳細に明かした一冊だ。本稿でその一部を抜粋・編集。「老後困らないためのヒント」をお伝えする。 年間42万円のお金が不足する 「20万時間」――。 これは、あなたが定年退職してから過ごすことになる、老後の人生の長さです。 この永遠のようにも思える時間を、多くの日本
日本で、あるいは海外で球史に残る活躍を見せ、現役を退いたいまでも高い人気を誇るのがイチローだ。彼にはなぜ、際立ったプレーが可能だったのか。そして、どうして今でも人々の注目を集めるのか。運動科学の第一人者である著者による独自の分析を『レフ筋トレ 最高に動ける体をつくる』よりお届けしよう。 前編記事<もしや、あなたもハマってる!? 運動科学者が指摘する「やればやるほど損をするダメな筋トレ」の特徴> イチローも大谷翔平も身体がゆるみきっている イチローの身体を考察するのにあたり、なによりも最初に指摘しておきたいことがあります。それは、彼が「徹底的にやわらかく、ゆるんだ存在である」ということです。驚くほどの柔軟性を見せるアスリートは数多(あまた)いますが、そのなかでもイチローの緩解度の深い柔軟性はひときわ抜きんでています。 現役時代のイチローは、打席に立つたびに、ネクストバッターズサークルで股関
SNS総登録者数200万人の人気インフルエンサーで、初の著書『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』が話題のKazu Languages氏。日本で生まれ育ちながら、5年間で12ヵ国語を習得した同氏が、教科書からアプリまで、外国語学習の心強い相棒になる「メインツール」を紹介する。 初級者におすすめの実践的な教科書 本稿では、外国語学習の心強い相棒になる、おすすめの「メインツール」を紹介していきます。 *本稿で紹介する製品名などは一般に各社の登録商標または商標です。記事内では®、™マークは明記しておりません。 (1)『ニューエクスプレス』シリーズ 新しい言語を学ぶとき、私は後述のアプリ「Pimsleur」(ピンズラー)と、教材「Assimil」(アシミル)を主に使うのですが、いずれも解説言語が英語です。 このように「英語で外国語を学ぶこと」にハードルを感じている人には、まず、『
東京・港区区議の困惑 日本トップクラスの財政力のある港区では近年、再開発によるタワマン建設ラッシュでファミリー層が急増し、23区で二番目に子どもが多い自治体となっている。 ここで「第3子、第4子が生まれれば、その子たちに1000万円を支給をしたい」と考える政治家がいる。斎木陽平氏――32歳の最若手の港区区議だ。子どもが生まれないこの国で、財政に余裕のある港区から、第2子から第3子を生むきっかけを作ろうと奮闘している。 しかし、議会で区役所の担当者に「第3子以降に1000万円の支給が可能かどうか」と質問すると返ってきた答弁は、次のようなものだった。 「子どもを持てない理由は経済的な理由だけではない」 「総合的な理由によって要因が複雑に絡み合っている」 「だから、予定はしていない」 斎木区議はこの答弁に納得しない。 なぜなら、国立社会保障・人口問題研究所のデータには、理想の数の子どもを持たない
「ロシア経済は、なぜ崩れないのですか?」――講演で、よくそう訊かれる。西側による厳しい制裁にもかかわらず、ロシア経済はしたたかに持ちこたえている。しぶとさの裏に何があるのか。 IMFも追認する好景気 実は2023年、ロシアは戦争景気に沸いた。 国際通貨基金(IMF)は毎年1月に世界経済見通しを発表し、四半期ごとにアップデートしている。 ロシアの実質国内総生産(GDP)成長率の見通しは、23年を通じて上方修正を重ねた。 具体的には、当初見通しのプラス0.3%が4月には同0.7%、7月には同1.5%へという具合に。そして10月改訂では、同2.2%成長へと見直された(図を参照)。 結果は、さらに一段上がってプラス3.6%。つまり、景気が予想以上にいいことをIMFも追認する一年だったと言える。軍需に対応するための投資と、兵士への手当て、雇用確保のための賃金上昇などがもたらす旺盛な消費が景気を過熱さ
ベストセラー『生物はなぜ死ぬのか』の著者である生物学者・小林武彦さんの最新作『なぜヒトだけが老いるのか』では、研究者の世界の現状についても書かれています。 近年、日本の研究力の相対的低下が問題になっています。その要因として小林さんが指摘するのは、研究者の「任期制」、研究に集中できない大学の組織的問題、そして日本独特の「若手」カテゴリーの存在です。 (本記事は小林武彦『なぜヒトだけが老いるのか』を抜粋、編集したものです) いつクビになるかわからない不安、山のような雑務 私のいる研究者の世界の現状について少しだけお話させてください。 最近の新聞報道等でご存じの方も多いかと思いますが、ここ20年ほど日本の研究力・科学技術力の相対的な地位は、他国と比べてずっと下がり続けています。 かつては世界ランキングでも米国、英国、ドイツに次ぐ4位(2005年)で、実質的にはフランスも入れて2位グループと言って
潰瘍性大腸炎は難病指定されている深刻な病。もし、皇室の未来を支える方のなかにいるとすれば国家の一大事である。宮内庁が購入した「高額薬」は誰のためのものか。菊のカーテンの内側を探る。 3年前から大量に購入 宮内庁が'22年から、ある高額な医薬品を大量に購入していることが、本誌の取材によって明らかになった。
「休日、何もしていないのに気づけば夕方になっている」「全然休めた気がしないまま、月曜の朝を迎えてしまう」そんなワークライフ“アン”バランスなあなたに贈る、「休み方」の処方箋的エッセイ・アンソロジー『休むヒント。』が好評発売中! その中から、宮田愛萌さんの一篇を特別に大公開! 休むことに罪悪感を覚えていた宮田さんが気付いた、うしろめたさをなくすための「秘策」とは――? 勤勉なふりをした休日 二十五年の長いとも短いとも言えない人生のうち、少なくとも十九年くらいは怠惰な人間として生きてきた。 喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉の通り、当時したはずの苦労も美しい思い出に変わっているだけなら良いのだが、受験生と呼ばれる立場であった小学六年生の頃も、高校三年生の頃も、でてくる思い出はベッドの上で『ハリー・ポッター』や『マリア様がみてる』を読んだ記憶ばかりである。『ハリー・ポッター』シリーズはまだ単行本
株を買って保有することで、その企業が利益の中から株主に分配する「配当金」によって利益を得る「配当株投資法」。この投資法を具体的に解説した著書『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』が話題になっている配当太郎さんに、所有している株の「管理」の重要性と見るべきポイントについて解説いただいた。 配当株投資では株の「管理」が大きな意味を持つ すでに配当株投資を始めている人の中には、無配や減配のリスクを分散させるために、20~30銘柄どころか、50銘柄以上の株を保持している人も少なくないようです。 投資は自己責任ですから、銘柄数が多いことを否定するつもりはありませんが、あまりにも多くの株を所有してしまうと株の「管理」がきちんとできなくなり、それが「迷走」の原因になります。 株の管理は、配当株投資を進めていく上で重要な意味を持っていますから、その仕組みとポイントを整理し
デジタルは図書館でもっとも急成長している分野である――。こう言っても、ピンと来ない人もまだ多いかもしれない。しかしたとえば、北米最大の電子図書館サービスを展開するOverDriveは、2019年から2020年にかけてデジタル図書の貸出が33%増加し、貸出件数は3億6600万件から4億3000万件に増加し、2021年には5億件に急増した。 全米図書館協会(ALA)が発表した、レイチェル・ノオルダ博士(Rachel Noorda, Ph.D.)、カティ・インマン・ベレンス博士(Kathi Inman Berens, Ph.D.)による『デジタル公共図書館エコシステム2023』(Digital Public LibraryEcosystem 2023)を元に、近年のアメリカの公共図書館サービスの動向について見てみよう。 紙の本よりも電子書籍の予約数が2倍 代表的な企業であるOverDriveは、
根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。発売たちまち4刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。 本人なりの自己保身 「なぜどんな会社でも「人間関係のトラブル」が絶えないのか…「不和の種をまく人」の実態」で紹介したAさんの思惑を理解するには、彼が社内で置かれていた立場に目を向ける必要があるだろう。Aさんは昇進とはまったく無縁で、ずっと平社員のままだった。なぜかといえば仕事が遅いからだ。非常に几帳面で丁寧なのだが、その分時間がかかるので、こなせる仕事量が少ない。若い頃は、「もっと速くしろ」と上司から叱責されていたそうだが、急かされると焦るのか、仕事が雑になってミスが格段に増えるので、周囲も次第にあきらめてきたようだ
アメリカのZ世代(2022年時点で13~25歳)やミレニアル世代(同26~40歳)の図書館利用の実態がおもしろい。なかなか意外な結果になっているし、アメリカ図書館協会(ALA,American Library Assoxiation)の提言も、日本の本好きがよく言うステレオタイプな「図書館かくあるべし」論とは違うものだ。 Z世代が図書館を利用するためには、物理的なスペースと印刷物が必要 ALAからポートランド州立大学のカティ・インマン・ベレンス(Kathi Inman Berens)、レイチェル・ノオルダ(Rachel Noorda)による『Z世代とミレニアル世代公共図書館の利用方法とメディア利用による識別』(Gen Z and MillennialsHow They Use Public Librariesand Identify Through Media Use)が発表された。 この
あの時代になぜそんな技術が!? ピラミッドやストーンヘンジに兵馬俑、三内丸山遺跡や五重塔に隠された、現代人もびっくりの「驚異のウルトラテクノロジー」はなぜ、どのように可能だったのか? 現代のハイテクを知り尽くす実験物理学者・志村史夫さん(ノースカロライナ州立大学終身教授)による、ブルーバックスを代表するロング&ベストセラー「現代科学で読み解く技術史ミステリー」シリーズの最新刊、『古代日本の超技術〈新装改訂版〉』と『古代世界の超技術〈改訂新版〉』が同時刊行され、続々と重版を重ねています! それを記念して、両書の「読みどころ」を、再編集してお届けします。今回は、前回に引き続いて、インカ文明の石積み技術を解説します。 精緻な石組みはどう組まれたのか インカ帝国の首都として栄えたペルー南部の都市・クスコのロレート通りには、直方体に成形された同じ高さの石を規則正しく積み上げた石壁(石組み)が少なくな
【独自】吉本興業・大阪万博が今も「ズブズブ」…ペーパー法人が設立3ヵ月で2600万円公共事業「グレー落札」《大崎氏は「口利きはない」と》 ホームページでは「万博事業は受託しない」と 4月24日、吉本興業のホームページに《コーポレートガバナンスの強化等について》というお知らせが掲載された。昨年12月、週刊文春が報道したダウンタウンの松本人志氏の性加害問題を契機に、コンプライアンスの強化を打ち出したものだ。ガバナンス体制の強化、人権の尊重・人権ポリシーの策定などが記されている。 松本氏の問題については、タレント等100名以上に対するヒアリングを行ったことを明かし、《当社としては、早急に、全社員・全所属タレントに対して、時代に寄り添う意識の醸成・徹底を図る必要性を痛感しているところです》と説明している。 この文書の最後には、2025大阪・関西万博に企業パビリオン「よしもとwaraii myrai
成長に陰りが見え始めた出前館 2020年以降、新型コロナウイルスの蔓延で外食規制が続く中、広く普及したのがフードデリバリーです。 特に出前館は、Uber Eatsと並ぶフードデリバリーの代名詞となりました。実際、コロナ禍前の2019年8月期に67億円だった売上高は、2023年8月期に500億円超を記録(図表1)。わずか4年で7倍以上の成長を果たしています。 【図表1】 一方、同社が4月15日に発表した2024年8月期の第2四半期決算は、やや厳しい内容でした。まず売上高は、前年同期比0.7%増加の255億円。前年同期の成長率が11.7%だったことを踏まえると、陰りが見えています。売上に大きく関係するアクティブユーザー数も、前年同期の770万人から579万人と25%の減少です。 さらに営業赤字も続いています。今回発表の上期の営業利益は44億円の赤字でした。昨年同期の84億円の赤字から半分近くま
前編記事『「風評加害」とは何か…? 既に敗れた中央言論の後追い、かつ年単位の周回遅れを自覚しない河北新報社説の問題点』では、「風評加害」という言葉の定義を歪め、当事者からの告発を妨害しようとする行為について、具体例を示しながらその問題点を指摘した。後編では引き続き、同じ東北に暮らす当事者の抵抗と告発を踏み躙る報道を繰り返す同社の姿勢に疑問を呈す。 河北新報はこれまで福島をどう報じてきたか では、河北新報は福島をどう報じてきたか。 たとえば2022年7月には国連科学委員会(UNSCEAR)事務局長一行が日本を訪れ、日本政府や福島県の住民、科学者、学生等に対し、東京電力福島第一原子力発電事故による放射線レベル及び影響について福島の安全性を裏付ける報告書を説明した。 福島の地元新聞などがこれを報じる中、『このとき河北新報は国連科学委の報告書内容や記者会見を報じようとしなかった。その一方、これに異
警察や政治家と賄賂でつながっている…!あいつらは恐ろしすぎる…!「ルフィ」すら支配下に置く日本人最恐マフィア「JPドラゴン」現地ルポ 「ルフィ」を逮捕しても、連続強盗事件は終わりではなかった―。常軌を逸した暴力でメンバーを支配し、凶悪事件を裏で操った「JPドラゴン」の実態とは。気鋭のジャーナリストが徹底取材で暴く。 これ以上、深入りしないほうがいい フィリピンの首都・マニラにある歓楽街マラテ。日本料理店やキャバクラ、カジノなどが立ち並ぶこのエリアで聞き込み取材をしていると、「JPドラゴン」の仕事を手伝っていたという男性から話を聞くことができた。男性は周囲を見回し、声をひそめてこう語った。 「あの組織はフィリピンの警察、入国管理局、政治家、実業家すべてとカネでつながっている。現金を渡すこともあるし、何百万円分もの日本の高級フルーツを配ることもある。フィリピンはカネがあれば何でもできる。犯罪を
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