話はナイキ創業のはるか前に遡ります。 ナイキ創業者のフィル・ナイトは、オレゴン大学の学生時代、陸上選手として活躍していました。 実はその時に鬼コーチとしてフィル・ナイトを指導していたのが、後の共同創業者であるビル・バウワーマンでした。 ビル・バウワーマンは激しいトレーニングや根性論だけではなく、技術面の研究にも精通し、特にシューズの改良に異常な執念を燃やしていました。 コーチ時代から、自らシューズのアイデアをメーカーに売り込んだり、ついには自ら技術を学んで自分自身の手でランニングシューズを作っていたというので、その執念たるや恐ろしいものです。 自ら手がけた手作りシューズをテストがてら自身の教え子たちに履かせ改良を重ねた結果、そのシューズは抜群の性能を発揮。そして、選手たちに五輪出場などの数々の栄光をもたらし、業界関係者からの注目を集めていたといいます。 フィル・ナイトは学生時代から日本の技