アブドル・カディル・カーン博士。パキスタンの首都イスラマバードで(2009年2月6日撮影)。(c)Aamir QURESHI / AFP FILES / AFP 【10月10日 AFP】パキスタン当局は10日、同国の「核開発の父」と呼ばれたアブドル・カディル・カーン(Abdul Qadeer Khan)博士が死去したと発表した。85歳だった。 国営パキスタン・テレビ(PTV)によると、カーン氏は8月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した。数週間前に帰宅許可が出たが、容体が悪化し、再入院していた。 パキスタンをイスラム教国初の核保有国にしたカーン氏は国民的英雄として尊敬された一方、欧米諸国からはならず者国家に核技術を密輸した危険人物と見なされていた。 1982年からカーン氏と個人的な交流があったアリフ・アルビ(Arif Alvi)大統領は、「カーン博士の訃報を受けて深く悲し