エモル図書館〜時々、エビル図書館〜では、世界中の恐怖ストーリーから、時空を超えた凄惨歴史ストーリー、さらに感動ストーリーまで…幅広いテーマで漫画動画を作っていきます。・仕事の問い合わせはこちらへ!emoru.library@gmail.com各SNSX(旧Twitter)https://twitter.com/e...
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<東アジア圏の日本、中国、韓国の3国は、儒教や仏教など共通した文化基盤、慣行を有している。しかし、日本にだけ突出して長寿企業が多い理由について> 「三方よし」と「不易流行」──日本の長寿企業の最大の知恵 「三方よし」といえば、近江商人を思い出す。「売り手よし・買い手よし・世間よし」は日本の近江商人の最重要な経営理念だと言われている。 しかし日本の多くの長寿企業を訪問調査した筆者から言えば、「三方よし」は近江商人と限らず、ほとんどの長寿企業が実践している経営哲学なのである。 新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが発生、ロシアによるウクライナ侵攻など世界が深刻な危機に直面するなか、改めて脚光を浴びているのは、日本国内に数多く存在する長寿企業に他ならない。 これまでにも日本の長寿企業は事業承継や人材育成、ブランド価値創造、ソーシャルビジネスなどの文脈で度々注目されてきた。 しかし様々な出来
哲学とビジネス。一見無関係に思える2つだが、企業が新規事業や新技術に乗り出す時に哲学者が参加したり、グーグルのように企業内哲学者や、最高倫理責任者を置く企業は増えてきている。また、ペイパル創業者の1人で投資家のピーター・ティールは大学時代スタンフォードで哲学を専攻し、学んでいたことで知られている。 「世界最高の知の巨人たちが考えた思考の型が1フレーズですっきりわかる」をコンセプトに執筆された『哲学100の基本』を上梓した岡本裕一朗氏が、なぜ今、哲学が求められているのか、について多角的な視点から語る。 なぜ今、哲学が求められているのか? 哲学の話を始めようとすると、かならず質問されることがあります。正確には、詰問といったほうが適切かもしれません。 それは、「哲学って、いったい何の役に立つのか!?」という問いです。
アメリカが多様性を尊重するという神話 中野:かのアイザック・ニュートンは手紙の中で「私がかなたまで見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです」と書いたと伝えられています。自分の研究の成果は先人たちの業績の蓄積のおかげだという意味です。ニュートンは自然科学における偉人ですが、同じことは政治学や経済学などの社会科学にも当てはまります。 100年前、200年前に書かれた古典を読んでも意味がないと思う人もいるかもしれません。しかし、100年前の経済学者の中には現代の経済学者より優れた人がいました。100年前、200年前の古典を読み返せば、いまでも多くのインスピレーションを得ることができます。社会科学の古典は、いつまでも輝きを失わないのです。 私は『奇跡の社会科学』(PHP新書)で、マックス・ウェーバーからE・H・カーまで8人の偉人たちの古典を取り上げました。みな西洋の人たちです。
戦前日本は1931年の満州事変という大きな転機を経て、日中戦争、そして破滅的な太平洋戦争へと突き進むことになる。その過程で旧日本陸軍が大きな役割を果たしたのは間違いないが、ではその「軍の暴走」の下地はどのように整えられたのだろうか。明治から満州事変まで、旧日本陸軍の「変貌」をたどってみよう。 明治維新以来、日本にとって最大の安全保障上の脅威はロシア帝国であった。日露戦争(1904~05年)はその宿敵を打ち破り、日本を一躍列強の一員に押し上げた転機となった。しかし、帝国陸海軍が安全保障に関して安息することはなかった。 日露戦争後、帝国陸軍は戦後の内外情勢に対応すべく新しい安全保障政策を模索することになる。陸軍が憂慮していたのはロシアとの再戦であった。特に陸軍長老の山県有朋はロシアの復仇戦を恐れていた。山県は日露戦争を参謀総長として指導した経験から、戦争末期、日本の戦力が限界に達していたのに対
そうなると交通も自由にさせない。関所を設けた。川の渡しには番所を設けた。日本人が旅行するのにはそれぞれ目的が必要とされた。目的いかんによっては旅行を認めない。特に庶民は伊勢神宮に行くとか、高野山にお参りするとか信仰上の理由や家族に病人が出た、などという他は全く身動きできなくなった。 特に大都市の町々や各長屋では、入口に木戸が設けられた。午後6時に締まり翌朝午前6時に開けられる。したがって夜の12時間は完全に牢屋の中に入っているのと同じだ。檻の生活である。 家康はこうして日本中に檻をつくった。檻の中に人びとを閉じ込めた。これが徳川家康における、「日本の維持管理体制の確立」の実態である。 好都合な「武士の心構え」を植えつける 徳川家への忠誠度を物差しに、また人間の欲望を抑えつけてその逆エネルギーによって体制を維持する、ということは終始守られた。そのことを最も端的に表したのは、 「幕府の政策を批
駒澤大学卒業後、1983年ドラフト1位で日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズ)入団。91年リーグ打率3位、最高出塁率を記録。現役引退後は米ヤンキースでのコーチ留学を経て、日本ハムの二軍監督、一軍ヘッドコーチなどを務め、リーグ優勝3回、日本一2回を獲得。17年に退団後は、野球解説のほか企業研修などにも活動の場を広げる(写真:菊池一郎) 前回は責任は「取る」ものではなく「与える」ものであるという話をしました。今回は自責と他責ということについて考えたいと思います。 私たちは結果が出ないときについ周りの責任にしてしまうことがあります。「部下の責任だ」「新型コロナの責任だ」とすべてを周りの責任にして、「私は悪くないんだ」と言わんばかりに言い訳をしている人を目にすることもあります。
1789年にフランス革命が勃発した時、バークは『フランス革命の省察』を著して、フランス革命のあり方を激烈に批判しました。 フランス革命は、ただ王政を打倒するというものではなく、社会を合理的なものへと抜本的に造り変えようとするラディカルな運動でした。 これに対して、バークは、社会を合理的なものへとラディカルに変えようとすること自体に反対し、その理由を雄弁に語りました。 この『フランス革命の省察』によって、バークは「保守主義の父」とみなされるようになりました。 バークが「保守」の元祖となったのは、社会を抜本的に変えることに反対したからです。 ところが、日本では、過去30年間、保守政党と言われる自由民主党や、保守派とみなされる政治家たちが、ラディカルな変化を唱えたり、支持したりしてきました。 彼らの掲げた標語は、「構造改革」だの「抜本的改革」だの「革命」だの「維新」だの「ゼロベース」だの「グレー
Hanno SauerUtrecht University, Utrecht, NetherlandsCorrespondenceh.c.sauer@uu.nl View further author information Received 04 Jul 2021, Accepted 09 Sep 2022, Published online: 19 Sep 2022 ABSTRACTWhat credence should we assign to philosophical claims that were formed without any knowledge of the current state of the art of the philosophical debate and little or no knowledge of the relevant empirica
オーストラリアの政治学者。現在、シドニー大学およびベルリン科学センターの政治学教授。アデレード大学で政治、政府、歴史について学び、トロント大学で哲学と政治経済分野の博士号を取得。その後ケンブリッジ大学で研究を続けた。民主主義に関するクリエイティブな考え方を持つことで有名であり、1989年には世界初の民主主義研究所であるセンター・フォー・ザ・スタディ・オブ・デモクラシー(CSD)を創設した。ここ最近では、シドニー・デモクラシー・ネットワーク(SDN)を創設・運営した。ニューヨーク・タイムズ、アル・ジャジーラなど各種メディアにコメントを寄せている。 世界でいちばん短くてわかりやすい 民主主義全史 そういえば、知らなかった。4000年の民主主義の歴史を完全網羅。民主主義は、歴史の終点となる最終的な政治形態ではなく、常にさまざまな専制主義からの挑戦を受け続けている。ウクライナ問題、台頭する中国、ポ
自分の頭で考え抜く力を持つ人材が求められているはずだが(GettyImages/metamorworks) 「どの部署で仕事をするか、勤務地をどこにするか」は、場合によっては自分の人生を決定づけてしまうような重大事項です。しかし日本では、それらが自分の意向とは無関係に他の人の判断で決まることが当たり前のように行われてきました。そのような思考停止した日本企業の経営姿勢にこそ、日本低迷の原因が潜んでいると、『日本的「勤勉」のワナ』の著者で、約30年にわたって日本企業の変革の現場に身を置いてきた柴田昌治さんは言います。その真意を本書から一部を抜粋・加筆して解説します。 * * * ■予定調和や前例踏襲が生む「枠内思考」 多くの日本の会社が安定優先の経営姿勢を長年続けてきたことが、安定重視の社会規範を私たちの意識の中に蔓延させています。その結果、「予定調和」であるとか「前例踏襲」といった思考姿
【前回の記事を読む】「親が亡くなったら三年の間は喪に服すべき」と孔子が説くワケ 村の中で尊敬されるには 樊遅はんちは、弟子たちの中でも若く、とても素直な性格でした。若いこともあって、先輩たちが議論しているような、難しいことは、なかなか理解できませんでしたが、将来は、自分の村の中でも人徳者じんとくしゃとして尊敬される人物になりたいと思っていました。 そうなるために、まずは農業について学ぼうと考えました。農業の方法を学び、村を農業で発展させれば、みなから尊敬されると考えたからです。そこで、樊遅は、孔子に、まずは田んぼの作り方について教えを乞こいました。孔子は言いました。 「樊遅よ、田んぼのことなら、むかしから田んぼで仕事をしている熟練じゅくれんの農家の人に聞いた方がいい。私より年上の経験がたくさんある農家の人なら、私よりもはるかに多くのことを知っているはずだ」 と。樊遅は聞きました。 「それで
近年、民主主義と権威主義いずれの政府のパフォーマンスが優れているかについて、かつてないほどに注目が集まっている(たとえば、Narita & Sudo, 2021;安中, 2021)。 新型コロナ禍が明らかにしたように、「緊急事態」にあっては、政治的な意思決定に合意や時間を要する「モタモタした」民主主義体制より、強権的であっても「スピーディーな」権威主義体制の方が魅力的に映る人も多いかもしれない。実際に、多くの民主国の世論では、民主主義が唯一の合法的な統治形態だとは認められつつも、同時に、必ずしも市民のニーズを実現する十分な方法だとは思われていないようである(Foa & Mounk, 2016)。 さらに、東アジア各国では「民主主義からの離脱(Democratic deconsolidation)」現象も観察されている(Shin, 2021)。そうした中にあって、現代の日本人は民主主義の価値
人の営みの中で生まれた悩み。数千年前、哲学者たちも同じことを悩んできました。毎回、現代人の悩みごとを2つの視点で切り取ります。今回のテーマは「自分」。自分は何者なのか、それとも何者でもないのかを考えるきっかけになるはずです。 自分は一体、何者なのか? また、何者になりたいのか? 誰しもそんなことを考えるときがあると思います。一般的には青春期に抱きがちな悩みであるものの、この変化の激しい時代にあっては、いくつになっても突如としてそうした疑問に襲われることがあります。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)も、そんな悩みを持つのに十分な不確実性をもたらしました。自分は何者だったのかと。 まずは「自分とは何者かが分かる」と考えている、米国の発達心理学者エリク・エリクソンから紹介します。エリクソンはアイデンティティーの概念で知られています。アイデンティティーとは自己同一性とも訳され、分かりや
「無自覚な思考停止」に気づくこと。それが、低迷脱出の第一歩になる(Gettyimages) この数十年の間に他の競合国が急速に生産性を伸ばしている中、日本も懸命の努力は続けているのですが、その努力がバブル崩壊後の生産性の伸びにはほとんど結びついてはいない、という厳しい現実があります。なぜでしょうか? 『日本的「勤勉」のワナ』の著者で、約30年にわたって日本企業の変革の現場に身を置いてきた柴田昌治さんにその原因を聞きました。 * * * ■個別の努力が全体の成果につながっていない 約30年前のバブル崩壊以降、日本の給料はまったく上がらず、世界の水準から取り残されてきている、という事実があります。今、そのことがようやく問題だと認識され始めています。 努力は必死に続けているにもかかわらず、給料の水準は伸びていない。この厳しい現実は、努力の方向性が間違っていることを示しています。 その前提にあ
(朝比奈 一郎:青山社中筆頭代表・CEO) ロシア軍のウクライナ侵攻が始まってから間もなく3カ月が過ぎようとしています。ウクライナから見れば、ゼレンスキー大統領は、難局の中で、非常によくやっていると評価してよいでしょう。 当初はロシアと国境を接する東部地域ばかりか、首都キーウでさえすぐに陥落するとういう見方が大勢を占める中、西側諸国からの兵器供与があったにしても、粘り強く反撃を重ね、キーウ近郊やハルキウ近郊からロシア軍を撤退させるなど、当初予想されていた以上の成果を上げています。 ウクライナの「強さ」のカギとなっているのが、ゼレンスキー大統領の強いリーダーシップとメディア戦略や外交戦略も含めた卓抜したマネジメント能力です。 ゼレンスキーとプーチン、そのリーダーシップの違い ロシアによる侵攻の開始直後には、「キーウ陥落の可能性が高いので、ポーランドなどに脱出し、国外から指揮したほうがいい」と
Forbes JAPAN6月号(4月25日発売)は、これからの人と組織の「ありかた」を問い直す大特集だ。パート4「オリジナリティを模索する」では、ノーベル経済学賞に最も近いと言われた宇沢弘文が考えた「社会的共通資本」そして「教育」について迫る。 長女で宇沢国際学館代表取締役・占部まり氏に寄稿してもらった。 「つるとかめ合わせて3びきいます。合わせて足が9本です。さてつるは何びき、かめは何びき?」 そんな問題をおじいちゃんから出された孫たちは当然驚きます。「そんなわけないよ!」「奇数になるなんて!」。 仙人のようなひげをたたえたおじいちゃんは嬉しそうに答えます。「つるが足たたんで寝ていたの」とか「かめが交通事故で足をなくしちゃって3本だったの」。孫たちは「ずるーい!」と、きゃーきゃー大騒ぎです。 ひげのおじいちゃんの娘である私が「子どもたちにいい加減なことを教えないで!」と怒っても、平然とし
これまで記憶力日本選手権大会に6度出場し、そのすべてで優勝して記憶力日本一最多記録者となった池田義博氏。国際大会である2013年の世界記憶力選手権では、日本人初の「記憶力グランドマスター」の称号も獲得した。 そんな池田氏は、新著『勝手に集中力がつく1分ドリル』(サンマーク出版)で、「とにかく時間がかかる」「やる気が出ない」といった悩みの原因は集中力の低下にあると指摘する。集中力は記憶力にも影響を与えるというが、集中力が高い人の特徴とは。詳しく教えてもらった。 40代半ばで記憶力日本選手権に優勝 皆さん驚かれるのですが、じつは初めて記憶力日本選手権大会に出場したときの私は、40代半ばの、普通の大学を出た普通の会社員でした。そんな、一般的には脳の認知機能が衰え始めるとされる年代の私が、高IQ者の団体であるMENSAのメンバーや東京大学の大学院生、能力開発教室に通っている若者達などがひしめくなか
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