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世界禁煙デー
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[名](スル)いいかげんに扱って、放っておくこと。なおざりにすること。「現状を等閑視した結果の大事故」
ギリシア神話の詩と音楽の女神。ギリシア語でムーサMusa。その系譜と数については異伝が多い。一般的にはヘシオドスに従って、ゼウスとムネモシネ(記憶の女神)の娘で9人姉妹とされる。古くはテッサリアのピエリア地方、そしてボイオティアのヘリコン山に崇拝の中心地をもっていた。彼女たちは詩人や楽人に霊感を与えた反面、おごれる歌人を罰することも多かった。トラキアの楽人タミリスがミューズたちにも負けないと高言したとき、彼女たちは怒ってタミリスの視力を奪い、さらに歌と竪琴(たてごと)の技をも失わせた。また、マケドニアのペッラの王ピエロスの娘で歌自慢の九姉妹が彼女たちに挑戦したとき、女神たちは九姉妹を負かしたうえ、罰として彼女らをおしゃべりなカササギに変身させた。 やがてミューズたちは音楽のみにとどまらず、広く文芸と学問全般の神とされるようになり、プラトンやアリストテレスの学校にはムーセイオン(ムーサの聖所
今日のキーワード 自動車税・軽自動車税 自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
[名](スル)《雌鳥が雄鳥に従う意から》人に屈伏して従うこと。また、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと。「雌伏して時の至るを待つ」「雌伏八年」⇔雄飛。
1 密教で、身・口く・意の三業さんごう。手に印を結ぶ身密、口に真言を唱える口密くみつ、心に本尊を観念する意密。 2 感染症の蔓延を防ぐために、人々が避けるべき3つの行動。換気の悪い密閉空間に居ること・多くの人が密集する場所に居ること・近距離での密接した会話をすること。令和2年(2020)、COVID-19流行の際に東京都が提唱した。
17世紀フランスの思想家パスカルのことば。彼は代表作『パンセ』の有名な断章の冒頭で、「人間は自然のなかでもっとも弱い一茎(ひとくき)の葦にすぎない。だが、それは考える葦である」と述べている。広大無辺な宇宙に比べれば、人間は無に等しく、「一茎の葦」のごとく弱く悲惨な存在にすぎないが、それは「考える葦」であり、思考によって「宇宙を包む」ことができる。ここに人間の尊厳があり、偉大さがあるという。このような偉大と悲惨、無限と無という相矛盾しあう二律背反のなかで、揺れ動く人間の存在を、パスカルは「考える葦」ということばで象徴させているのである。なお、この句は聖書の「傷ついた葦」(「イザヤ書」「マタイ伝福音(ふくいん)書」)に由来する。 [香川知晶] 『『パンセ』(前田陽一・由木康訳・中公文庫/田辺保訳・角川文庫/松浪信三郎訳・講談社文庫)』
〘名〙 年貢(ねんぐ)の割合を表わすことばの一つ。収穫の五割を年貢として官に納め、残りの五割を農民のものとする年貢率。 ※財政経済史料‐一・財政・租税・賦課法・享保一三年(1728)月日「享保十巳年六公四民に而可二相納一旨、松平左近将監殿被仰渡、〈略〉百姓共難渋申立候に付、同十三年申年五公五民之積伺相済、当時迄五分々之取法に候事」 江戸時代の年貢(ねんぐ)率を表現したことばで、収穫米の5割を年貢(本途物成(ほんとものなり))として上納し、残り5割を農民の作徳米(さくとくまい)とすること。大石久敬(ひさたか)の『地方凡例録(じかたはんれいろく)』によると、享保(きょうほう)年間(1716~36)までは四公六民で、以後は検見(けみ)法の実施による五公五民になったとされるが確かではない。実際の年貢率は、地味(ちみ)・作柄や地方によって異なっていた。農民の手元に残る作徳米は、再生産の費用と余剰分と
(「文殊」は知恵をつかさどる菩薩) 凡人でも三人集まって相談すれば、なんとかいい知恵が浮かぶものだ、ということ。〔俳諧・世話尽(1656)〕 凡人でも三人集まって相談すれば、思いがけないよい知恵が浮かんでくる。 [使用例] 「けれども、相手が悪いから、わたしの知恵ばかりでは、どうにもなりません」 「お前の知恵でやれないことは、拙者にもやれようはずがない」 「三人寄れば文殊の知恵とありますから、何とか知恵をお貸し下さいまし、ほんとにひとごとではありますまい」[中里介山*大菩薩峠|1913~41] [使用例] 推理小説ぐらい、合作に適したものはないのである。なぜなら、根がパズルであるから、三人よれば文殊の智恵という奴で、一人だと視角が限定されるのを、合作では、それが防げる[坂口安吾*探偵小説とは|1948] [解説] 一人や二人ではなかなかうまくいかない場合でも、三人目の知恵や視点が加わること
財政赤字を穴埋めするため、中央銀行が政府の国債などを直接引き受けること。中央銀行が通貨を発行し、国の財政赤字を直接補填(ほてん)する行為であり、中央銀行が国家財政に資金を供給する(ファイナンスする)という意味の名称である。(国債の)マネタイゼーションともいう。 歴史的には、第一次世界大戦後のドイツや1980年代のブラジル、アルゼンチンなどで行われ、政府の財政規律を失わせると同時に、中央銀行の通貨発行に歯止めがかからなくなり、悪性インフレを引き起こす結果となった。国の通貨や経済政策への信認を大きく損なうことにつながるため、主要先進国は法制度として財政ファイナンスを禁じている。日本でも、「国債の市中消化の原則」に基づき、財政ファイナンスとみなされる日本銀行による国債の直接引受けは、財政法第5条によって、特別の事由がある場合を除き、禁止されている。ただし日本銀行の金融調整の結果として日本銀行が保
ものの音や声などをまねた擬声語(ざあざあ、じょきじょきなど)、あるいは状態などをまねた擬態語(てきぱき、きらきらなど)をさすことば。 [編集部]
啓蒙思想 けいもうしそう philosophy of the enlightenment 英語 philosophie de la lumière フランス語 Philosophie der Aufklärung ドイツ語 啓蒙思想とは、狭義には、主として18世紀にフランス、イギリス、ドイツなどで行われた思想文化運動をさしていう。広義には、そこに現れた特徴がみいだされる運動一般に対しても使われる。「啓蒙」とは民衆の蒙昧(もうまい)さを理性によって啓(ひら)くという意味であり、ヨーロッパにおいても同様な意味内容がないわけではないが、その本質的な性格は批判的精神、懐疑と否定の精神に求められる。したがって蒙昧を啓く、いいかえれば教え導くというよりは、その原因となるものを徹底的に批判し破壊することがそのまま真理の道へ通じるといった考えが、とりわけフランスの思想家に強い。ドルバックに代表される宗教批
[ 1 ] 〘 名詞 〙 馬を取り扱う人。馬丁。また、馬車の前部に乗って、馬をあやつり走らせる人。御人。[初出の実例]「車に乗には主人と御者が、左に方に乗て、執レ轡車をつかふぞ」(出典:史記抄(1477)一七)[その他の文献]〔春秋左伝‐成公二年〕[ 2 ] ( 馭者 ) 「ぎょしゃざ(馭者座)」の略。[初出の実例]「双子星もあれば馭者もある。冬の霜夜は星の群雄割拠だ」(出典:南蛮更紗(1924)〈新村出〉星夜讚美の女性歌人)
1人または複数の支配者による絶対的かつ恣意的な統治。支配者と被治者とは完全に断絶しており,被治者の政治過程への関与は否定される。独裁政治とは,被治者の政治過程への関与の有無によって区別される。古代オリエント世界においては,通常,君主の地位は世襲され,君主は単に政治的な権力を独占していただけではなく,神の子あるいは神の化身として,神格化されていた。古代ギリシアのポリスにおける自由の観念は,このようなオリエント的専制政治との差異の意識に基づいて成立したのである。伝統的政体論において最も危険で堕落した体制とみなされた僭主政治,すなわち支配者が不法にその地位につき,あるいは権力を濫用してみずからの利益のみを追求する政治は,専制政治の一つと考えられる。また,帝政ローマ期に皇帝がみずからの手に権力を集中し,皇帝崇拝を要求するにいたる過程は,オリエント的専制政治の導入とみることもできよう。西欧においては
今日のキーワード 曖昧模糊 [ト・タル][文][形動タリ]物事の内容・意味がはっきりせず、ぼんやりしているさま。「曖昧模糊とした状態」[類語]不確か・曖昧・うやむや・あやふや・漠然・漠漠・おぼろげ・不鮮明・不明瞭・ファジー・煮え...
《他人の囲碁をそばで見ていると、対局者よりも冷静に手が読める意から》第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。 [補説]「対局者よりも8手先まで見通せる」とする解釈が広く行われているが、目もくは手数を数える語ではなく、地じ(石で囲んで自分のものとした部分)を数える語であるところから、「観戦者は8目分、得をする手を思いつく」の意とする説もある。
《擬態語「ぼろぼろ」から出た語》 1 使い古しの布。ぼろきれ。「襤褸で靴を磨く」 2 着古して破れた衣服。また、つぎだらけの衣服。「襤褸を着る」 3 隠していた都合の悪い点。また、失敗。「襤褸を隠す」 4 破れたり、こわれたりしているもの。また、役に立たなくなったもの。「襤褸くず」「襤褸家」 [類語](1)(2)粗衣・弊衣・つづれ・襤褸/(3)デメリット・あら・欠点
〘 名詞 〙 ( 「せい」は「世」の漢音 ) この世や人生は悪と苦にみちていて生きていることがつまらないものだと思うこと。世の中をいとうこと。⇔楽天。[初出の実例]「誠信の以て厭世(ヱンセイ)に勝つところなく経験の以て厭世(ヱンセイ)を破るところなき純一なる理想を」(出典:厭世詩家と女性(1892)〈北村透谷〉)[その他の文献]〔荘子‐天地〕
… 明治維新以後の日本では,とくに自由民権運動の活動が集会条例などで厳しく抑圧され,また,明治憲法29条にいう集会の自由も〈法律ノ範囲内〉に限定され,治安警察法は,集会や集団行動の開催,参加者,内容上の制約などを詳細に規定していた。同法に基づいて集会に臨席監視する警察官の行った〈弁士注意〉や〈弁士中止〉の命令は,〈解散〉命令と連続して強い効果を発揮した。これと対照的に日本国憲法は表現の自由の最大限の尊重をうたっているから集会は自由に行いうるはずだが,公安条例や破壊活動防止法は集会の態様や内容に基づく規制を加えている。…
《擬態語「ぶらり」「ぶらん」などからできた語か》2本の綱や鎖で横木をつり下げ、それに乗って前後に揺り動かして遊ぶもの。ふらここ。しゅうせん。《季 春》 [補説]作品名別項。→鞦韆 ぶらんこ【鞦韆】[絵画] 《原題、〈フランス〉Les hasards heureux de l'escarpolette》フラゴナールの絵画。カンバスに油彩。縦81センチ、横64センチ。18世紀ロココ美術を代表する雅宴画の一。ぶらんこに乗る若い女性と愛人である貴族の男性を描いたもの。ロンドン、ウォーレスコレクション所蔵。
後に残る気づかい。後の心配。 [使用例] オレたちがお前たちの仲間に入っておれば、お前らも後顧の憂なしというわけだ[坂口安吾*明治開化安吾捕物|1951] [由来] 「魏書―李り沖ちゅう伝」に見える話から。五世紀の中国、南北朝時代の北魏王朝でのこと。大臣の李沖が急な病気でなくなったとき、皇帝の孝こう文ぶん帝ていは、「彼が国務を忠実に行ってくれたから、私は外国と戦いに出かけるときも『後顧の患い(後ろを振り返って心配すること)』がなかった」と、その死を惜しんだということです。
〘 名詞 〙 衣服の一種。一枚の長方形の粗い布の中央に穴をあけ、そこに頭を通して着用する。原始時代からの衣服の基本型の一つで、メキシコのポンチョもこれに属する。[初出の実例]「今でも昔の代に行はれたといふ貫頭衣と同じく、所謂オセンダクのまん中に穴を切明けて、首を通して肩から下のみを蔽うたものが多い」(出典:オシラ神の話(1928)〈柳田国男〉三) 布の中央に穴をあけて頭を通して着る衣服のこと。原始社会に多くみられ、衣服の基本型の一つとされる。ポンチョponchoはその代表例であるが、これは本来、南米アンデス山地一帯に住むインディオの衣服であった。もともとは、麻とラマの毛の混紡の布地をさしていうことばであったのが、16世紀にスペイン人がペルーを征服したのち、服の形をさしていうようになった。 日本では奈良時代の裲襠(りょうとう)がその例であり、さらに古くさかのぼれば、『魏志倭人伝(ぎしわじんで
ストライキ中の工場や事業場で働く労働者。スキャブscab(病菌、疥癬(かいせん)の意)ともいう。労働組合がストライキに入ると、経営者は企業活動を確保するため、種々の手段を用いてその切り崩しを図ろうとする。スト破りは、〔1〕臨時工、下請工など非組合員、〔2〕第二組合員または管理職、〔3〕争議脱落者または組合脱退者、〔4〕職業的暴力団、などの動員もしくは雇入れのいずれか、またはその併用で通例行われる。いずれの形にせよ、スト破り自体は違法とはいえない。しかし、経営者が組合側と団体交渉をなんらもたず、ストライキの切り崩しだけを目的にスト破りによる操業を行うことは、争議権、団結権に対する侵害とみなされるのが一般的な見解である。なお、スト破りを防止するため、労働組合はピケットを張るのが普通であるが、経営者はこれに対し実力でピケットを破ろうとして暴力的な衝突が起こる例がしばしばである。 [吉田健二]
今日のキーワード プール熱 アデノウイルスによる急性ウイルス性感染症。小児や学童に多い疾患で、感染者の手や唾液などを介して感染する。正式名称は「咽頭結膜熱」だが、プールの水を介して流行するケースが多いことから、一般に「プール熱」...
《パリテ(parité)はフランス語で同等の意》選挙の候補者を男女同数とすることを定めたフランスの法律の通称。2000年6月制定。 [補説]小選挙区制をとる下院(国民議会)議員選挙では、政党・政治団体の候補者を男女同数とすることとされ、男女差が2パーセントを超えると政党助成金が減額される。比例代表制をとる上院(元老院)議員選挙では、候補者名簿の登載順を男女交互とすることとされ、違反した名簿は受理されない。こうした規定は地方議会にも適用される。 男女平等(同数)の政治参画を規定しているフランスの法律。選挙の候補者を男女同数にすること、候補者名簿を男女交互に記載することなどを政党に義務付けている。2000年6月制定。パリテは、フランス語で「均等・同数」という意味。女性に一定の議員・閣僚の枠を割り当てるクオータ制が社会的マイノリティーの権利擁護を目的にしているのに対し、男女の性差を普遍的な差異と
…ある銘柄の相場が上昇し,信用取引の融資残高が減少した場合,これを〈仮需が実需に振り替わった〉という。 逆張り相場が上がっているときに売り,相場が下がっているときに買うことで,相場の流れ,人気に逆らって売買することをいう。一方,反対に相場の流れに従って売買することを〈順張り〉という。…
撞着語法と訳す。ギリシア語のoxys(鋭い)とmōros(愚かな)を合成したこの語のなりたちからもわかるように,両立しない言葉をわざと連結する修辞法。〈熱い雪〉〈燃える氷〉〈賢い道化〉〈残酷なやさしさ〉〈欠点のないのが欠点〉〈ゆっくり急げ〉など。西洋の作家は古くから愛用しているが,日本の子どもも〈昨日生まれた婆さんが,85歳の孫連れて……〉などと戯れている。世界への固定した視点を攪乱する語法だが,むろんマンネリズムにも堕しやすい。 執筆者:高橋 康也
〘 名詞 〙 ( [英語] modernism )① 伝統的な手法や既成の権威を否定して、機械文明による現代的な新しさを常に求め、洗練された主観主義的表現を尊重する、芸術・思想上の傾向の総称。特に二〇世紀初期に欧米で展開された、未来主義・表現主義・ダダイズム・シュールレアリスム・イマジズム等の前衛的な芸術運動をいう。② 日本の文芸・美術などで、大正・昭和初期に、欧米の思想・芸術理論・様式などを積極的に摂取して、現代人としての新しい感覚の表現を主張した運動・傾向。近代主義。モダン派。また、一般に現代の流行や趣味に合わせようとする傾向をいう。当世風。〔外来語辞典(1914)〕 一般的には,伝統社会の社会的・文化的構造からの脱却を企図する精神的傾向を指す語で,〈近代主義〉と訳される。狭義の〈近代主義〉は封建社会から資本主義的市民社会への移行期における,その普遍的な正当化原理として明瞭な時代精神の
〘 名詞 〙 国や地方公共団体の機関または公務員が職務上作成した文書。公書。公文。⇔私文書。[初出の実例]「乗組員たることを証明するに足るべき公文書を添付せざりしとき」(出典:外国艦船乗組員の逮捕留置に関する援助法(明治三二年)(1899)二条) 日本の公務所(役所)または公務員が、その名義(肩書)をもって職務権限に基づき作成する文書。文書の名義が公務所または公務員である点でこれら以外を名義とする私文書とは区別される。また、公務所または公務員の名義で作成された文書であっても、その職務権限内において作成されることを要するから、たとえば公務員の肩書による挨拶(あいさつ)状や辞職願などの私的な文書は公文書に含まれない。刑法上、文書偽造罪は公文書と私文書とに区別され、公文書に対する社会の信用力が大きく、したがってその偽造は大きな被害をもたらすため、公文書偽造は私文書偽造より重く処罰されている(刑法
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