philosophyに関するt-kawaseのブックマーク (332)

  • ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史 | 長周新聞

    京都大学で13日におこなわれた公開セミナー「人文学の死――ガザのジェノサイドと近代500年のヨーロッパの植民地主義」【既報】より、藤原辰史・京都大学人文科学研究所准教授の基調講演「ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景」の要旨を紹介する。 □      □ 今日の問題提起は、ドイツ現代史研究者の一員である自分にも矛先を向けたものでもある。 ドイツ現代史研究者は、パレスチナ難民やイスラエルの暴力をまったく無視しているかといえばそうではない。批判も多々してきているが、当事者意識が欠落している。たとえば、パレスチナ問題を「生成」した問題として扱い、きわめて「他人事」として起きている「かわいそうなこと」という倫理的問題として捉えがちである。その「上から目線」がパレスチナ問題を見る目を曇らせているように思う。 そして、パレスチナとともに中東欧や南欧へも関心が低すぎる。ド

    ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史 | 長周新聞
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    t-kawase 2024/02/25
    藤原辰史さんの「圧倒的な」論説。藤原さんのおっしゃるように、常に日本の歴史においても参照となる事象があることを我々は忘れてしまっている。
  • 特別公開:坂本龍一さん3万字インタビュー前編「音楽の大きなテーマは、亡くなった者を悼むということ」|じんぶん堂

    記事:平凡社 坂龍一さん(2013年5月撮影) 撮影:榎佳嗣 書籍情報はこちら バッハの「マタイ受難曲」を聴くと、まさに「音楽に救われる」という感じがする ――東日大震災と原発事故はだれしもにとってたいへんショッキングなできごとだったと思います。坂さんはどうお過ごしでしたか。 坂龍一:うーん……、直後はやっぱり、音楽を聴く気になれませんでした。 ――音楽家の方でも、音楽が聴けなくなるんですか。 坂:ええ、(音楽家には)きっとそういう人は多いと思いますよ。それで、ずいぶんと経ってから……、ひと月ほど経ってからかな、やっと聴いてみようかなと思ったのは。 ――そのときに、慰めや励ましになったもの、あらためて立ちかえったものってありますか。 坂:それは、やっぱりどうしてもバッハの「マタイ受難曲」です。僕のまわりの音楽好きでも同じようにいう人は多いけれど、やっぱり特別な曲ですね。「また

    特別公開:坂本龍一さん3万字インタビュー前編「音楽の大きなテーマは、亡くなった者を悼むということ」|じんぶん堂
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    t-kawase 2023/04/07
    音楽についての言及もさることながら「本というメディア」に関しては僕も同感。ネットを控えなくちゃ・・・。
  • あれこれ - 短信

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    t-kawase 2023/03/24
    大分前の室井尚さんのブログから。“時代の歩みと完全にシンクロしてはならない25時間目の場所こそが大学に残されなくてはならない”この言葉を胸に刻んでおこう。
  • 寛容の鍛錬ーー多様化するこれからの日本社会のために | 森本あんり『不寛容論』特別コラム | 森本あんり | 本の試し読み | 考える人 | 新潮社

    著者: 森あんり いま世界中で「不寛容」の嵐が吹き荒れています。人種や宗教にかかわる対立が激しい米欧諸国に比して、日は「寛容」な社会にも見えますが、多様化が進む世界において、私たちは自らとまったく異なる倫理観や生活態度をもつ人々と共に生きる心の準備ができているでしょうか。『不寛容論:アメリカが生んだ「共存」の哲学』を刊行した森あんりさんが、「TASC MONTHLY」(2021年1月号)に寄稿したコラムを転載します。 世界観の相克 『ある少年の告白』 という映画がある。2018年に公開されて大きな反響を呼んだ実話物語である。アメリカ南部の福音派キリスト教の中で育てられた少年が、同性愛者であることを自覚して両親に告白する。すると、牧師でもある父は、少年に「別人になれ」と、同性愛を「治療」する施設に彼を入れてしまうのである。原題の “Boy Erased” つまり「消された少年」は、この

    寛容の鍛錬ーー多様化するこれからの日本社会のために | 森本あんり『不寛容論』特別コラム | 森本あんり | 本の試し読み | 考える人 | 新潮社
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    t-kawase 2021/03/19
    森本あんり先生のエッセイ。ちゃんとこの本も買っておりますので、読まねば。改めて言いますが「多神教社会の日本」は、寛容度、低いですよ。
  • Thread by @TomoMachi on Thread Reader App

    thread#showTweet" data-screenname="TomoMachi" data-tweet="1348328615717453824" dir="auto"> シュワルツェネッガー、トランプ支持者による連邦議会襲撃への抗議「オーストリア移民の私はクリスタル・ナハトを連想します。プラウドボーイズのようなナチによるユダヤ人街襲撃です。それがアメリカにも起こりました。暴徒が壊したのは議事堂の窓やドアだけではありません」 thread#showTweet" data-screenname="TomoMachi" data-tweet="1348330291862020097" dir="auto"> 「彼らは建国の理念、民主主義も破壊したのです。私は敗戦の二年後に生まれ、民主主義を失った焼け跡で育ちました。大人たちは史上最も邪悪な政権に加担した罪悪感から酒に溺れていました。全

    Thread by @TomoMachi on Thread Reader App
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    t-kawase 2021/01/11
    オーストリア移民だった彼が「アメリカの真の偉大さ」について語る、という構造。胸に迫るメッセージ。
  • ボクタチの闘争 - kom’s log

    「同じ人間だろ」は断固否定しなくてはならない。同じ人間ではない、という基的な態度をとるべきなのである。 同じではないから、対話が必要なのであり、理解できる部分とできない部分を見極め、合意を形成し、ボトムラインの線引きを行う。ここからここまでは合意に達しましたね、ということで。同じ人間はそもそもありえない。同じ、ということはありえないと絶望しつつも合意が形成できることに僥倖を感じつつそこに社会関係がうまれる。 たとえばこのあたりにみられるように大騒ぎしている某府知事。バカだ、と一蹴すればよい話なのだが、そういっていられるのは実は今日明日の話であって、今後15年ぐらいのスパンで考えれば一蹴するわけにもいかぬ症状である。この人間が考えているのは競争だ。しかもその頭にあるのは、自分を競争という闘争の場から一歩引いて競争とはなにか、競争はこの場面においてあるべきか、といった思想ではない。人がたと

    ボクタチの闘争 - kom’s log
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    t-kawase 2020/04/24
    ラスト「「同じ人間だろ」といわれたら断固否定せよ。「わかるだろ」としなだれかかられたら拒否せよ。あるいは「ボクらはみんな闘っている」といわれたら却下せよ。ただ、わたしは違う、と。」というパンチライン。
  • 新型コロナ危機に、あなたは「日本人でよかった」と思いますか?(将基面 貴巳) @gendai_biz

    960億円が労働者に支払われた 稿執筆時点(2020年4月6日)では、新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる日で、緊急事態宣言がいよいよ秒読みに入ったようである。 私の住むニュージーランドでは、感染者が50人を超えた3月25日に非常事態宣言がなされ、同日午後11時59分より少なくとも4週間のロックダウンに入った。料や薬など必要不可欠な買い物や緊急で病院に赴く場合など一部の例外を除き、外出禁止となった。 翌26日には15億NZドル(約960億円)が、給与支援の対象となるおよそ25万人の労働者に直ちに支払われた。政府の命令に違反するビジネスは少なくとも4000NZドル(約33万円)の罰金、場合によっては3ヶ月から6ヶ月の禁固刑が適用されることとなった。 翌27日には、外出禁止例に違反する個人を厳正に取り締まると政府は言明し、以来、数名の悪質な違反者を逮捕している。こうしたロックダウンは民間

    新型コロナ危機に、あなたは「日本人でよかった」と思いますか?(将基面 貴巳) @gendai_biz
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    t-kawase 2020/04/07
    将基面さんの日本とNZの比較。我々の「内なる国家神道に近い感覚」をえぐり出している。
  • トップページ | 読書人WEB

    なぜ、を読むのか? Why do we need to read books なぜ、を読むのか?書『読書人カレッジ2022』の執筆者の一人である明石健五は、それを「考えるため」であると言います。 ある未知のものに出会ったとき、そこに驚きと感動が生まれる。そうして、初めて自分なりに思考することができ、それを人に伝えることができるようにもなる。 そういう過程を生きられる人のことを、「知性ある人」というのではないか。では、「知性」を自らのものにするためにはどうすればいいのか。繰り返しになりますが、「読み」「考え」「書く」ことを通してしか感得できないのではないか。 新しい出来事や局面に出会い、答えのない問題を考えることで鍛えられていくものが、確かにある。そういう問題は、すぐれたの中にいくつも見つけることができます。 繰り返し考えることによって、自分の思考を鍛えていく。それによって、今の世の

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    t-kawase 2020/01/24
    サークルの後輩の片岡君 @disk_kat の書評。すごく情報が詰め込まれているな、これ。この本も注文せねば。
  • 納税額の低い人を「税金泥棒」と見なす社会は、どう克服されてきたか(石川 敬史) @gendai_biz

    納税額の低い人を「税金泥棒」と見なす社会は、どう克服されてきたか 私たちはこの達成をすぐに忘れてしまう そもそも国民の権利は、納税の「対価」なのか 近年、納税額の少ない人間を「税金泥棒」と呼ぶ言説が登場し話題になっている。この興味深い言説が登場した経緯を簡単に振り返ってみよう。 金融庁のワーキンググループによる報告書——「平均的な高齢夫婦の場合、毎月およそ5万円の赤字が続き、退職後の30年間でおよそ2000万円の不足が生じる」、「若いうちから積立、分散、長期の投資などを奨励」——を受けて6月4日に麻生太郎財務相が記者に対して、「100まで生きる前提で退職金って計算したことあるか?」と説教を始めた映像に国民の多くが面らった。 報告書に示される、威圧的な文字列に恐慌を覚えたこともさることながら、なぜこの財務大臣は、「100年安心」という建前を反故にする内容をこうまで偉そうに語ることができるの

    納税額の低い人を「税金泥棒」と見なす社会は、どう克服されてきたか(石川 敬史) @gendai_biz
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    t-kawase 2019/06/24
    「西洋政治思想史」及び「人権の歴史」概論になっている。さすがオッカム先生。fictionalな仕組みを作らないと「平等」や「人権」は発生しないということ。
  • 自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    10月7日のニュースウォッチ9で使われたコメントはほんの1行だけでしたが、この日報じられた二つの事案に関連したコメントとしてはこれだけで十分でしょう。 このキャプチャ画面(おでこが保守系政治家並みにテカってるのはブラインドの隙間から西日が当たっているから。カメラマンがすごく気にしていましたが、時間がないので続行しました)はコメントの後段部分ですが、この前に、日には、イスラーム国、あるいはイスラーム教一般に対して、社会の周縁や、文科系知識人の間でのぼんやりとした流行として、自らの不満や願望を投影して勘違いして賛同・共鳴・期待する動きがサブカル的にあり(もちろん膨大な世間一般保守層にとっては単に印象が劣悪なんだろうけど)、そういった経路で情報を仕入れた、現実をよく知らずにそれぞれの特殊な不満を持っている人が、打ちどころが悪くて武器をもって参加してしまう例は今後も出るだろう、という旨を語ってあ

    自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について | 中東・イスラーム学の風姿花伝
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    t-kawase 2019/04/12
    昔読んだものだが、改めて、池内恵氏の中田考氏の評価をクリップ。俺もかつて「異教徒」且つ「大学やめて文科省を批判する気概もない人間」としてTwitterで絡まれたんだよな。
  • 図像学というアリバイ―坪内祐三と加藤典洋/浅田彰

    大学闘争の渦中で山口昌男を読み、「イデオロギー」の時代から「イコノロジー」の時代への転換を予感した――高山宏がかつてそんなことを言っていた。イコノロジー? いや、イコノグラフィーと言っておけば十分だ。いずれにせよ、危険な政治からは身を引き、無害な図像学ごっこで楽しもう、というわけである。 さて、その山口昌男の弟子筋にあたる坪内祐三の『靖国』が文庫化された(新潮文庫)。靖国神社をイデオロギー的に裁断するのではなく、図像学的なものも含めたさまざまな資料から多角的に見直してみる。そうすると、軍国主義のイデオロギー装置としての性格を強化される前――少なくとも明治末年ぐらいまでは、靖国神社もいわば遊園地のように楽しい場所だったこと、そういう記憶はいまもどこかに残っていることがわかる。そのような記憶の襞を丁寧に解きほぐしていくことではじめて、イデオロギー的な裁断の届かない庶民の心情の奥底にまで分け入る

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    t-kawase 2019/01/15
    備忘録として。浅田彰による坪内祐三『靖国』批判。あの本読んだときに感じた違和感をまとめてくれている気がする。
  • 死ぬかもしれないから、言っておきたいこと。|幡野広志

    ガン患者になってちょうど一年がたつ。 この一年はまさに激動だった、充実していたともいえるのであっという間に過ぎたようにも感じた。このペースで進んだらあっというまに人生が終わってしまいそうだ。 去年とおなじように今年も病院でクリスマスと年末年始も過ごすことになった、じつは肺炎で入院している。肺炎ってはじめてなったけどけっこうヤバい。 いつもの仮病とは明らかにちがう様子にが異変を感じ、大学病院まで連れてきてくれた。検査をするとCRPというよくわからない数値が49(4.9じゃないよ49)というハイスコアを出していた。 さきにいっておくけど肺炎球菌って日中のどこにでもある菌だから、ネパールがどうとか関係ないからね。ネパールは感染性胃腸炎、つまり下痢と嘔吐の方が怖い。菌が恐ければ滅菌室に引きこもっていればいいのだけど、人生なかなかそうもいかない。 帰宅まぎわの担当医がきてくれて、このまま死ぬ可能

    死ぬかもしれないから、言っておきたいこと。|幡野広志
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    t-kawase 2018/12/27
    結論の出ない問題。結論を出してもいけない問題。僕個人は末期癌が発覚して空きがあればホスピスに行きたいとは思っているが、そんな「ラッキー」なことが起きるとは限らない。
  • 憲法記念日に思うこと

    憲法記念日に思うこと  北朝鮮からミサイルが飛んできたときに憲法9条は守ってくれるのか。と聞かれたら、普通に考えて、何らかの条文が国会の辺りからメキメキと合体ロボのように立ち上がって、飛んでくるミサイルをガシリと握り潰したりはしない。  だから、まあ、そういう聞かれ方をするならば、守るのは無理だと思う。ただ、問いの立て方が子供っぽいような気もする(ちなみに金政権はミサイルを他国に撃ち込むとどういう結...

    憲法記念日に思うこと
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    t-kawase 2017/05/08
    「為政者に高い知力の保持を強いる」「憲法9条自体が、思考停止を許さない巨大な「問い」そのもの」というパンチライン。素晴らしい。
  • 役に立つ学問 - 内田樹の研究室

    『大学出版』という媒体の「役に立つ学問?」という特集に寄稿した。わりと特殊なメディアなので、ブログでも紹介しておく。 役に立つ学問とは何か。 「役に立つ学問」とは何のことなのだろう。 そもそも学問は役に立つとか立たないとかいう言葉づかいで語れるものなのか。 正直に申し上げて、私はこういう問いにまともに取り合う気になれない。というのは、こういう設問形式で問う人は、一般解を求めているようなふりをしているけれど、実際には「その学問は私の自己利益の増大に役に立つのか?」を問うているからである。 だから、にべもない答えを許してもらえるなら、私の答えは「そんなの知るかよ」である。何を学ぶかは自分で判断して、判断の正否についての全責任は自分で取るしかない。「役に立つ」ということには原理的に一般性がないからである。 すべての学問やテクノロジーの有用性は地域限定的・期間限定的である。ある空間的閉域を離れれば

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    t-kawase 2017/03/30
    内田先生は、やはりこういう文章が上手い。僕の世代だと確か東大工学部で一番進振りの底点が低かったのは造船学科とかじゃなかったっけ。僕は文学部の常にマイナーな学科で、そもそも有用とか考えたこともなかった。
  • ララビアータ:教育勅語 - livedoor Blog(ブログ)

    教育勅語を信奉する政治家の問題が、変な形で脚光を浴びている。 ここで、その名を口にするだにおぞましいこの政治家の名をあげることは避けるが、それを追及する野党政治家も、教育勅語の問題を十分に把握できていない節があるので、今更とはいえ、この問題に少し触れておく。 愚かな政治家が、「朋友相信じ」とか「夫婦相和し」といった箇所は今もなお普遍的な価値理念を説いていると言うのに対し、野党は「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」の箇所が軍国主義につながったことだけが問題であるかのように立論する。 このような主張では、教育勅語のイデオロギー攻勢に十分に対決することはおぼつかない。この勅語制定の時から、できるだけ具体的な内容を組み込まず、誰でも、どんな宗旨の人にもさほど抵抗なく受け入れられるものにすること、言わばできるだけ内容空疎にすることは、注意深く意図されたことであったからである。 それはもともと道徳理念を説く

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    t-kawase 2017/03/20
    「下からの疑問呈示は、一切封殺されねばならない。このような考えを、勅語という形式は示すもの」という田島先生の「教育勅語」観。僕も同感。
  • 脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日本特殊性論の左派的転用/北田暁大 - SYNODOS

    脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日特殊性論の左派的転用 北田暁大 社会学、メディア史 政治 #新自由主義#脱成長#移民論 以下では上野千鶴子氏の「移民悲観論」について相当に厳しい調子で批判を展開する。読者のなかには、「それほど強く批判する必要はない」「上野氏の業績を否定するのか」といった印象を持つ方が一定数いらっしゃると思う。たしかに、我ながらいささか感情的に書き殴っているという自覚は持っている。 私自身は、上野氏に学問的にも人間的にも大きな恩義を感じているし、日フェミニズムを切り開いた上野氏の業績に畏敬の念を抱いている。しかしここ数年、しばしば見かける上野氏の、おそらくは無自覚の「新自由主義」的な議論に危うさを感じ、学恩を受けた一人として、その議論の問題について対談やSNSなどさまざまな場で、同時代の社会学者として疑問を投げかけてきた。

    脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日本特殊性論の左派的転用/北田暁大 - SYNODOS
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    t-kawase 2017/02/21
    北田君のもう一つの「嗤う日本のナショナリズム」批判(師への愛情を添えて)。
  • 日本の貧困は「降格する貧困」に近づいている。セルジュ・ポーガム『貧困の基本形態』講演から。 - 望月優大のブログ

    「はしごの下にいるんだよ。それ以外におれたちが誰なのかをはっきりさせる言葉があるのか。おれたちははしごの下にいて、うやわず、それだけさ。おれたちのための言葉なんてない。はしごの下には工員がいて……やがて上に上がっていく。でも、おれたちは?失業者じゃない、工員じゃない、何でもない、存在しないんだよ!社会の乞だ。それがすべてさ。何者でもないんだ!」(工場勤務歴20年以上の41歳RMI受給者の語り) セルジュ・ポーガム『貧困の基形態』終章の冒頭に掲げられたエピグラフ 10/22に現代フランスを代表する社会学者であり、貧困の社会学で有名なセルジュ・ポーガム教授の講演に行きました。講演のタイトルは「貧困の基形態 日的特殊性の有無について」となっており、今年日語訳された『貧困の基形態』のタイトルをそのまま掲げつつ、さらに日貧困についても語ることが期待されました。 日仏会館フランス事

    日本の貧困は「降格する貧困」に近づいている。セルジュ・ポーガム『貧困の基本形態』講演から。 - 望月優大のブログ
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    t-kawase 2016/10/25
    せっかくこの本もいただいているし、貧困問題は宗教と絡めて考えねばな(単なる貧病争理論ではなく)。
  • 新型出生前診断の倫理的ジレンマと来たるべき社会(児玉聡) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    あなたはこの二つの主張に賛成するだろうか、反対するだろうか。この両方に賛成する人は、新型出生前診断がもつ困難な倫理的ジレンマについて考えてみてほしい。 (新型出生前診断については、文末にある囲みを参照) 新聞社説から考えるこの倫理的ジレンマについて考えるには、以下の社説を読んでみるとよい。 妊婦の血液から胎児のダウン症などを調べる新出生前診断を3年間で3万615人が受診したことが分かった。診断が始まった2013年度は7740人だったが、14年度は1万60人、15年度は1万2815人に増えた。 このうち、染色体異常の疑いがある「陽性」と判定されたのは547人。羊水検査に進んで異常が確定したのは417人で、94%にあたる394人が中絶を選んだ。重い決断だっただろう。 (中略) 高齢妊娠の増加を背景に、障害による「命の選別」の問題を抱えた検査は確実に広がっている。3年間の診断状況やカウンセリング

    新型出生前診断の倫理的ジレンマと来たるべき社会(児玉聡) - エキスパート - Yahoo!ニュース
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    t-kawase 2016/07/25
    僕も講義でこの問題についてはよく触れるが、「最終的解決」は決して出してはならない問題だと思う。
  • 介護疲れで妻殺害容疑の夫 逮捕後に食事拒み続け死亡 NHKニュース

    今月5日、埼玉県小川町の住宅で無理心中を図ろうと77歳のを殺害したとして、83歳の夫が逮捕されましたが、夫は逮捕後、事をとることを拒み続け、23日、入院していた病院で死亡しました。 警察によりますと、國崎容疑者は調べに対して、「認知症のの介護に疲れ、無理心中を図った」などと話していたということです。 警察によりますと、國崎容疑者は逮捕後にはほとんど取り調べに応じず、事もとらなかったため、警察は医師と相談したうえで今月17日、町内の病院に入院させていました。しかし、入院後も事をほとんどとろうとしなかったため、点滴などで栄養補給をしていましたが、23日午前10時ごろ病院で死亡が確認されました。 國崎容疑者を留置していた小川警察署は、「人はほとんど何も話さなかったので、なぜ事をとることを拒み続けたのか理由は分からない。警察としても事をとるよう説得していただけに、このような結果とな

    介護疲れで妻殺害容疑の夫 逮捕後に食事拒み続け死亡 NHKニュース
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    t-kawase 2016/02/24
    ブコメで「安楽死(尊厳死)」という言葉が散見されるけど、これはそれ以前の問題だよ。あと、警察のコメントが荒涼としていてびっくりした。「なぜ食事をとることを拒み続けたのか理由は分からない」なんて・・・。
  • フーコーの歴史敍述の問題、特に『監獄の誕生』のパノプティコンをめぐって

    リンク www.shinchosha.co.jp ミシェル・フーコー 田村俶『監獄の誕生―監視と処罰 ―』|新潮社 今日の監獄は、いかなる歴史的・社会的背景のなかに生れ、変遷をとげてきたか。国家権力の集中機構としての監獄を考古学的手法に捉え、その質と特長を摘出する。 yusuke miyazaki @parages 授業での質問。フーコーに言わせれば近代のディシプリン権力の要点を完璧に説明しているパノプティコン型監獄。かくも画期的なのにベンサムの案自体は実現しなかったし、後世でもそれほど建設されず定着もしなかったのは、なぜなのかと尋ねられた。なぜなんだろう(知っている方教えて下さい…) 2015-10-30 16:28:17

    フーコーの歴史敍述の問題、特に『監獄の誕生』のパノプティコンをめぐって
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    t-kawase 2015/11/05
    僕の発言も1つ引用されている。後でじっくりと。生齧りのフーコーを元に「全ては装置なんだよ」とか冗談かましていた学部時代を思い出しちゃう。