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誰もが知る人気イタリアンレストランチェーン、サイゼリヤ。海外にも多くの店舗を展開するサイゼリヤだが、日本の店舗との違いはあるのだろうか? サイゼリヤ元社長で、著書『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』を上梓した堀埜一成氏が、日本と中国の注文のしかたを比較しつつ、「食のローカライズ」の重要性について語る。 中国のサイゼリヤでは何が売れている? 日本では、日本人の口に合わせたイタリアンが売れるように、中国のサイゼリヤでは、中国人の好みに合わせた麻辣パスタをメニューに加えていて、やはりこれも人気があります。 その土地の好みに合わせた「食のローカライズ」が大事なのは、日本だけではないということです。 日本と中国を比べると、注文のしかたにも顕著な違いが表れます。 ジャンルごとの注文数を比較するために、日本の注文を標準偏差50としたときの中国の偏差値を見ると、「前菜」「スープ」「パスタ」
---------- 誰もが知る人気イタリアンレストランチェーン、サイゼリヤ。海外にも多くの店舗を展開するサイゼリヤだが、日本の店舗との違いはあるのだろうか? サイゼリヤ元社長で、著書『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』を上梓した堀埜一成氏が、日本と中国の注文のしかたを比較しつつ、「食のローカライズ」の重要性について語る。 ---------- 【写真】日本で暮らす外国人がこぞって「サイゼリヤ」を絶賛するワケ 日本では、日本人の口に合わせたイタリアンが売れるように、中国のサイゼリヤでは、中国人の好みに合わせた麻辣パスタをメニューに加えていて、やはりこれも人気があります。 その土地の好みに合わせた「食のローカライズ」が大事なのは、日本だけではないということです。 日本と中国を比べると、注文のしかたにも顕著な違いが表れます。 ジャンルごとの注文数を比較するために、日本の注文を標
「競合に勝とう」という視点がそもそもない サイゼリヤにはもともと他社を見るとか、競合に勝とうという発想がありません。ライバル企業を分析して自社の戦略に役立てよう、他社がこうやっているから自分たちはこういうメニュー構成でやっていこう、といった比較すらほとんどおこなわれてなくて、「おいしいのできたから、食べてみて」がすべての基本なのです。要するに、お客さまと自分たちしか視野に入っていない。誰かと競争している感覚がないのです。 そういう会社ですから、競争や競合に「勝つための戦略」という言葉がそもそも似つかわしくありません。誰かに勝つために何かすることはないけれど、「おいしいから食べてみて」を続けるためには、容易なことでは倒れないことが必要です。言い換えれば「勝つための戦略」はいらないけど、「負けない戦略」は求められるわけです。
<昨今のいわゆるウォーキズム(日本の文脈に合わせると意識高い系とでも訳すべきか)へのカウンターとして「贅沢品としての信念」(luxury beliefs)という概念が話題だ。ようやく米国の右派が、左派と勝負できるだけのナラティヴを手に入れつつある......> 米国で「贅沢品としての信念」(luxury beliefs)という概念が話題になっている。元は2019年ごろににちょっと話題になったらしいのだが、私は見逃していた。それが提唱者のロブ・ヘンダーソンが最近自伝「Troubled」を出したこともあって見直され、昨今のいわゆるウォーキズム(日本の文脈に合わせると意識高い系とでも訳すべきか)へのカウンターとして持ち出されているようだ。 ヘンダーソンの顔を見ると分かると思うが、ヘンダーソンという欧米系の姓の印象に反して、彼はアジア系米国人である。彼の母親は韓国からカリフォルニアに渡り、大学を中
サイゼリヤはなぜ定期的に「炎上」するのか 「最初のデートでサイゼリヤに行くなんてありえない」 SNSで定期的に上がってくる話題なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか? 気合いが入った初デートであんな安い店に連れていくなんて、とんでもない!というわけですが、この手の書き込みがあるたびに、「なぜサイゼリヤデートが悪いのか!」と文句を言う人があちこちから現れて、その人たちが最初の投稿を「炎上」させるのです。 こうしたやり取りを見るたび、私はとても「ありがたいこと」だと思っていました。 一般に、デートに使うレストランは「ハレ(晴れ)」のレストランじゃないといけない、とされています。特別な日の「ハレ」の舞台となるべきレストランは、高級店がふさわしいというわけです。 それを「ありえない」と感じる人がいるということは、サイゼリヤは「ケ(褻)」のレストランだと思われているということです。「ケ」という
――――――――――――――――――――――― 株式会社日立アカデミーは、日立グループの人財育成を担うCenter of Excellence(CoE)として、「事業起点の人財育成」と「個人の成長意欲に基づく学び」の加速をめざし、多様な角度から刺激し、視座を高めるための「学びの場」づくりを推進しています。 この取り組みの一環として、2023年12月に日立グループ向けのイベント「Hitachi Academy Open Day 2023」を開催しました。このイベントは、各界著名人の講演や対談を通じて参加者が新たな知識や視点を得、より良い未来に向けた一歩を踏み出すことを目的としています。 イベント当日は、「AIと人類の共存」をテーマに、株式会社電通デジタルの大木真吾氏、オムロン株式会社の諏訪正樹氏、脳科学者の茂木健一郎氏、MBZUAIの客員教授である乾健太郎氏、映画監督の押井守氏、教育学と学習
1月17日に緊急出版される広野博嗣『奔流 コロナ「専門家」は、なぜ消されたのか』(講談社)が発売前から話題になっている。当事者である西浦博氏自身が、自身のXで「自分で言ったこととはいえ、この国に関するエピローグの締めくくりを読んでつらい気持ちになってしまいました」と語っている。 政権と世論に翻弄されながら危機と闘ったコロナ感染症「専門家」たちの悲劇とは何だったか? 弩級ノンフィクションの一部を紹介しよう。 海外では惜しみない拍手が 2023年9月5日、私は京都駅の上にあるホテルの喫茶店で、京都大学大学院教授の西浦博に会った。尾身茂が新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長として最後に岸田文雄に面会してからちょうど1週間後のことだ。官邸からの去り際の朗らかな尾身の表情をどう見ていたのか。それを質問したかった。西浦は、こう答えた。 「あんまりだという思いはあります。キックアウトですよね」 なぜ
日本でいま社会問題となっている「子どもの貧困」。不景気の影響で親の所得が減少し、子どもたちの間でも徐々に格差が広がっています。友達はみんな塾に通っていても、自分は月謝が高くて通えない...という子も珍しくはありません。そんな格差を自己責任として切り捨ててしまって良いのでしょうか? 本稿では作家の佐藤優さんが、中学生のナギサとミナト、ロダン先生の対話形式をとって「教育格差とかくれ貧困」の問題について易しく解説します。 ※本稿は佐藤優著『正しさってなんだろう 14歳からの正義と格差の授業』(Gakken)から一部抜粋・編集したものです 【ロダン】「格差」という言葉が入っていることでわかるように、これは単なる「差異」ではなく、持てる者と持たざるものの「格差」そのものです。 【ナギサ】でも、子どもにはどうしようもないですよね。それこそ親は選べないわけで。 【ミナト】だけど、自分の親がお金持ちかどう
記事やイベントで抜群の存在感を誇る一方で、運営が赤字続きだったことは周知の事実。独立後も赤字が続く見通しだという。新会社は林さんの“1人会社”でオフィスもないため、屋根や壁もなくなる。 それって大丈夫なのだろうか? そもそもなぜ今独立したの? サイトは本当に維持できるの? 赤裸々な実情から収支構造、サーバやCMSの詳細まで、林さんにぶっちゃけてもらった。 自分でやれば、「やめろ」って言われないから ――2002年から21年間、大手企業の傘下で運営されてきたサイトが独立とは驚きました。 「自分でやりたいな」という気持ちはずっとあったんです。そうすれば「やめろ」って言われないから。雇われている限り、サイトをやめろって、いつか言われるんじゃないかと。 続けるかやめるかの判断を、自分じゃない人が握っているのは嫌だなあと思っていて。仮に黒字化したとしても、次の年は5%成長とかを期待されますよね。何の
ジュリアーニ氏にとって最新の痛手になったのは15日のワシントンの連邦地裁の陪審評決。大統領選のジョージア州集票作業で職員2人がトランプ氏に不利になる不正に関与したという陰謀論を広めたとして、同氏は2人に1億4800万ドルの賠償金を支払うよう命じられた。 ジュリアーニ氏の破産専門弁護士ヒース・バーガー、ゲイリー・フィショフ両氏は、「今回の申し立ては誰も驚かないだろう。ジュリアーニ元市長がこのような高額な懲罰的金額を支払うことができると合理的に考えられる人は誰もいない」とコメントした。 連邦破産法第11条による保護は、債権者に透明性と公平性を提供する一方で、ジュリアーニ氏にジョージア州での訴訟の上訴を目指す時間を与えることになると弁護士らは述べた。 ジュリアーニ氏はまた、9月に法律事務所ダビドフ・ハッチャー・アンド・シトロンから弁護士費用136万ドルが未払いだとして提訴された。元市長の背中を不
中国のフードデリバリーアプリは、ユーザー間の紛争を解決するために公開陪審員裁判システムを導入している。今のところうまく機能しているようだが、過去のアリババの実験から得られた教訓がある。 by Zeyi Yang2023.12.22 2 7 この記事は米国版ニュースレターを一部再編集したものです。 フード・デリバリー・サービスで食事を注文したことがある人なら、配達まで長時間待たされたり、やっと届いたと思ったら頼んだものと違っていたりして、ストレスを感じた経験があるはずだ。悪いことに、事態を解決しようとアプリを開くと、さらにストレスが悪化してしまうことも多い。 中国で一番人気のフード・デリバリー・アプリ「メイトゥアン(Meituan:美団)」は、この問題の解決策をひとつ提案した。顧客と飲食店の間で起こった紛争について、アプリのユーザーが「陪審員」として審議することだ。この場合の紛争とは、ご飯の
How AI assistants are already changing the way code gets made 生成AIアシスタントは プログラマーの仕事を どう変えているか 生成AIによるコーディング・アシスタント機能が高機能化し、実際に利用するプログラマーが増えている。AIアシスタントはソフトウエア開発にどれほどの違いをもたらし、業界にどのような影響を与えるのだろうか。 by Will Douglas Heaven2023.12.21 2 17 この春、ノースカロライナ州のデューク大学で自身が担当しているコーディングの授業が始まって2週間が経った頃、ノア・ギフト講師は以前渡していた教材を処分するよう生徒たちに告げた。最もポピュラーな入門レベルのプログラミング言語の1つである「Python(パイソン)」を使う代わりに、生徒たちはこれから「Rust(ラスト)」を使うことになる。
英最高裁は20日、人工知能(AI)システムが考案した発明品の特許登録を認めない判断を示した。AIが特許権を保有できるかを巡り、英国で画期的な判決が下された形になった。(2023年 ロイター/Dado Ruvic) [ロンドン 20日 ロイター] - 英最高裁は20日、人工知能(AI)システムが考案した発明品の特許登録を認めない判断を示した。発明者は人間か企業でなければならないという知的財産庁の見解を支持し、AIシステムを開発した原告の米科学者の敗訴となった。 原告である米国のコンピューター科学者スティーブン・ターラー氏は、自身のAIシステム「DABUS」が考え出した発明について英国で2件の特許を申請したが、英国の知的財産庁(IPO)は、発明者は機械ではなく、人間か企業でなければならないとして申請を拒否。これを受け、ターラー氏が訴訟を起こしていた。 最高裁は全会一致で同氏の訴えを退け、英国の
収入は上がらないのに教育費だけは膨らみ、つい子どもに「お金出してるのは親なんだからね!」と言ってしまった...。そんな経験はありませんか? 現代の子育て家庭の教育費負担は、なぜ増加し続けているのでしょうか。 本稿では作家の佐藤優さんが、中学生のナギサとミナト、ロダン先生の対話形式をとって「賃金と教育費」の問題について易しく解説します。 ※本稿は佐藤優著『正しさってなんだろう 14歳からの正義と格差の授業(Gakken)』から一部抜粋・編集したものです 【ナギサ】こっちがお金を出せないのを知ってて言うんですよね! 【ミナト】この理屈なら、親の言うことは何でも聞かなきゃいけなくなる! 【ロダン】たしかに、そう言いたくなる気持ちはよくわかります。ひと昔前は、子どもの前ではお金のことは口にしない、という人が多かったけど、最近は、こういうことを言う親がふえた気がします。お金の話が露骨に出てくるように
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