JR東海は14日、2027年としていたリニア中央新幹線の品川―名古屋間(286キロ)の完工時期を「27年以降」に変更すると決め、斉藤鉄夫国土交通相に認可申請した。JR東海の沢田尚夫・常務執行役員はこの日、記者会見で「現時点で開業時期は見通せない」とした。27年を目指すとした開業は事実上、延期されるとみられる。
流量予測「不適切」 平均値でのJR試算問題視 静岡県が見解【大井川とリニア】 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、静岡県はこのほど、JR東海の上流域支流の流量推移予測に関する見解をホームページに掲載した。流量予測が月間や年間の平均値で試算していることを問題視。1日ごとの降雨でみると、沢の流量がゼロになる日があるとし「月平均流量で生物への影響を判断することは適切ではない」と指摘した。 トンネル掘削による沢の流量変化(県作成のイメージ図) 流量予測は静岡工区近くの沢5カ所を取り上げ、このほど開かれた県有識者会議の生物多様性専門部会でJRが提示した。着工後14年間、トンネルがある場合とない場合を試算し、月別、年別の流量予測の推移をグラフ化した。流量はトンネルなしの場合と比べれば減少するものの、ゼロの予測はしなかった。 県は、工事前は沢の位置よりも地下水位が高いため、雨の少ない冬季も含
【11月3日 AFP】ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)は、鉄道工事予定地で保護対象生物の有無を確認するため「野生生物探知犬」を導入している。探知犬は、建設計画を迅速に進めるための手助けをしてくれる。 ドイツでは、建設予定地に保護の対象となっている生物がいないか調査することが法律で義務付けられている。 保護すべき生物がいれば、現地で保護、あるいは別の場所に保護区を用意しなければならない。工事開始後に保護すべき生物が見つかれば、工期の遅れや建設中止もあり得る。 調査員が現地を調べる従来の方法では1年ほどかかるプロセスが、探知犬を使えば2か月以内で終わるという。 映像は10月26日撮影。(c)AFP
京都市が特例で仁和寺門前にホテル建設を認めた事業者について、特例の撤回を求めた弁護士ら(4日午後、同市中京区) 世界遺産・仁和寺(京都市右京区)の門前で計画されているホテル建設を巡り、特例で誘致する「上質宿泊施設誘致制度」で選定された計画事業者「共立メンテナンス」(東京)が不当労働行為を行ったなどとして、京都の弁護士有志が4日までに、市に対して選定の撤回を求める申し入れ書を提出した。 共立メンテナンスは、仁和寺の門前で規制を上回る規模のホテル建設を計画し、4月に市から同制度の適用第1号に選定された。 一方で、同社は昨年4月、大阪府守口市から業務委託を受けた学童クラブ事業を巡り、労働組合との団交を拒否したとして、府労働委員会から不当労働行為と認定された。これを受けて京都市は、違反が是正されるまで同社の入札参加を2カ月以上停止している。 学童クラブ事業では、学童保育指導員10人が雇い止めされた
アルバニアのテペレナ近郊を流れるビヨサ川の写真を撮る観光客(2021年5月6日撮影)。(c)Gent SHKULLAKU / AFP 【6月7日 AFP】ギリシャとの国境にまたがるピンドス山脈(Pindus mountains)に源を発し、アルバニアの岩山地帯と平野を抜けて、きらめくアドリア海(Adriatic Sea)に流れ込むビヨサ川(Vjosa River)。その手付かずの景観はアルバニアの宝とされるが、今や脅威が差し迫っている。 活動家らはビヨサ川を、都市開発やダムなどによって人の手が加えられていない欧州最後の主要な「野生の川」と呼んでいる。川を守るために残された時間は少ないと判断し、自分たちの運動に米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんら著名な環境活動家を引き入れている。 目下の問題は、トルコとアルバニアの合弁企業が高さ50メートルの水力発電ダム
6月2日 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が会長を務める原子力ベンチャーのテラパワーと電力会社パシフィコープは、米ワイオミング州にナトリウム冷却型の次世代原子炉第1号を建設する。2018年4月、フランスのパリで撮影(2021年 ロイター/Charles Platiau) [ワシントン 2日 ロイター] - 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が会長を務める原子力ベンチャーのテラパワーと電力会社パシフィコープは、米ワイオミング州にナトリウム冷却型の次世代原子炉第1号を建設する。同州のマーク・ゴードン知事が2日、明らかにした。 ゲイツ氏は約15年前にテラパワーを立ち上げ、「ナトリウム」と呼ばれる次世代原子炉の開発を支援してきた。パシフィコ―プは著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの傘下企業。今回建設されるナトリウム原子炉実証プラントの詳しい建設地は年末までに
5月9日午後、香川県丸亀市のため池に釣りに来ていた小学1年生の男の子と33歳の父親の2人が死亡しました。なぜ、ため池に落ちると命を落とすのでしょうか。繰り返される事故にどう対処すればよいのでしょうか。 事故の概要 9日午後3時40分頃、香川県丸亀市綾歌町のため池で、「人が落ちている」と近隣住民から110番があった。駆けつけた救急隊員が、水中に沈んでいる男性(33)と、水面に浮かんでいる小学1年の息子(6)を発見。男性は現場で、息子は搬送先の病院でいずれも死亡が確認された。 丸亀署の発表によると、ため池の水深は約6メートル。周囲に柵はなかった。父子で釣りに来ていたが、帰宅が遅いため、妻が現場に行き息子を見つけ、近くの住民が通報したという。同署は誤って転落した可能性があるとみて調べている。 (記事中の氏名等を筆者が改変) 最終更新:5/10(月) 9:35 読売新聞オンライン 筆者が現場を直接
中国四川省成都で、植物に覆われた集合住宅のベランダ(2020年8月3日撮影)。(c)STR / AFP 【9月15日 AFP】中国の大都会で緑に囲まれる暮らしを提案した実験的な集合住宅は、売り出された当初、「階層的な森林」の中での生活を約束した。各部屋のベランダには、手入れされた庭があるはずだった。 この集合住宅の不動産業者によれば、全826室が今年4月までに埋まったという。ところが、建物は環境に優しい都会の楽園となる代わりに、荒涼とした世界滅亡後を描く映画のセットのようになってしまった。 蚊も植物を好む、ということが問題だった。 国営環球時報(Global Times)によると、四川(Sichuan)省成都(Chengdu)にあるこの集合住宅には、蚊の来襲が原因で現在およそ10世帯しか入居していないという。 地元メディアによると、2018年に建設されたこの集合住宅には、植物を育てるための
エジプトの首都カイロ近郊のギザに建設中の高架道路と隣接する建物(2020年5月14日撮影)。(c)Khaled DESOUKI / AFP 【5月17日 AFP】エジプトのカイロ首都圏で、集合住宅のバルコニーにほぼ接するほどの至近距離に高架道路が建設されており、ソーシャルメディアや報道などで不信感が噴出している。 匿名を条件に新聞の取材に応じた住民は、「車が通ったら、うちのバルコニーで一緒にお茶でもいかがと招待できそうだ」と話した。 建設計画への批判にさらされているカメル・アブデルハディ・ワジル(Kamel Abd El-Hady Al-Wazir)運輸相は、公共テレビに対して「アパート1、2棟、あるいは10棟のために、行政区域全体の利益を犠牲にすることはできない」と語った。 建設中の高架道路は、ギザ(Giza)地区の北側と南側の区域を結ぶルートで、1日に推計75万台の車が利用するとみられ
冬場に寒い室内で生活することは、健康に悪影響を及ぼすとされています。部屋を暖かくするには暖房を強めることよりも、むしろ断熱性を高めることが省エネの見地からも重要です。近畿大学建築学部建築学科の岩前篤教授の研究によると、ほぼ無断熱の家から断熱性の高い家に引っ越した人に対する調査では、9つの症状に顕著な改善がみられたといいます。 岩前教授は2009年、無断熱の家から「まぁまぁ断熱」、「ちゃんと断熱」、さらに「もっと断熱」された家に転居した計24000人を対象に、健康状態について「断熱グレードと改善率」というアンケート調査を行いました。 「その結果、気管支ぜんそく、のどの痛み、手足の冷え、せき、アトピー性皮膚炎、肌のかゆみ、目のかゆみ、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎の、なんと9つの症状について、明らかな改善効果がみられました」(岩前教授) 岩前教授によると、「改善率」とは、前の住まいで症状
東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場で21日、オープニングイベントが開かれた。一般の観客が入場するのははじめて。6万人が客席を埋め尽くした。一方、新たな競技場建設によって立ち退きを強いられた野宿者やその支援者らが、五輪モニュメントが置かれている「オリンピックパーク」前で抗議の声をあげた。 観客のお目当は嵐? 「HELLO OUR STADIUM」と題されたオープニングイベント。午後6時半から3時間、「スポーツ」「音楽」「文化」をテーマに盛りだくさんのプログラムが展開された。 青々した芝生が敷き詰められたピッチに最初に足を踏み入れたのは、カズこと、サッカーの三浦知良選手。「今日、新国立競技場のオープニングに招待していただき、ここに立てていることを誇りに思います。新しい歴史を作ってゆきましょう。」と語ると、観客席から大きな拍手が沸いた。 競技場の熱が最高潮に達したのはやはり嵐。
「海の日」の前日の朝、東京・羽田空港付近を漁船で回る機会に恵まれた。招いてくれたのは「NPO法人東京湾 藍い海の会」の亀石幸弘専務理事(59)。地元・羽田で400年続く漁家の生まれである。 午前9時半、東京モノレール/京急電鉄の天空橋駅からほど近い海老取川に留めた漁船に乗り込んだ。多摩川の河口付近でエンジンを切り、亀石さんが海に入った。羽田空港の施設を真横に見るこの辺りは浅瀬で、引き潮時には腰までしか水は来ない。 亀石さんは手製の大型漁具「鋤簾」(じょれん)を巧みに操り、川底の砂をすくい取り、その網に入れる。前日の大雨で巻き上げられた、嫌気土壌の重たい泥だ。15分程度で2回すくった結果は、大型のハマグリが4つと、あとは小さな貝ばかり20個ほどだけだった。 「15年ほど前は調子が良く、1日で20万~40万円分くらいのアサリやシジミが獲れた」と亀石さん。休漁すれば1日で4万円近い補償金が出ると
受動喫煙を防ぐために改正された健康増進法の一部施行が進められ、2019年7月1日からは学校や病院、行政機関といったいわゆる第一種施設で建物内を含む敷地内禁煙が施行される。敷地内には条件付きで喫煙所(特定屋外喫煙場所)を設置することができ、各自治体で対応がまちまちだが、東京都板橋区が区役所に隣接する場所に設置した喫煙所が問題になっている。 第一種施設は敷地内禁煙が原則 第一種施設への施行では敷地内禁煙が求められているので、各行政機関は敷地内を全面禁煙にするか、一定の条件で認められている特定屋外喫煙場所を敷地内に設置するしかない。特定屋外喫煙場所は、第一種施設の敷地内で「受動喫煙を防止するための必要な措置がとられた場所」とされる。 設置条件は、喫煙が可能な場所とそうでない場所が明確に区画されていなければならず、特定屋外喫煙場所というような標識を目立つように掲示する必要があり、第一種施設を利用す
信号のない円形の交差点「ラウンドアバウト」が増加しています。導入のメリットは様々ですが、見通しのよい田園地帯の十字路を、わざわざこれに改築して導入するケースもあります。 事故多発でも、信号が設置できない交差点も 日本語で「環状交差点」と訳される信号のない円形の交差点「ラウンドアバウト」。これが、田園地帯のど真んなかの交差点に導入されるケースがあります。なぜでしょうか。 静岡県焼津市の市道交差点に導入されたラウンドアバウト。周囲は田園地帯で、交差点の見通しもよい(画像:焼津市)。 ラウンドアバウトは、2014年9月の道路交通法改正でその定義と交通方法が定められ、2018年末時点で全国およそ80か所まで増えています。交差点の中心に「中央島」と呼ばれるスペースがあり、その外周を取り囲むドーナツ型の通行路「環道」から放射状に道路が伸びる、というのが基本的な構造です。通行には次のようなルールがありま
カナダ・ブリティッシュコロンビア州バーナビーで、パイプライン拡張計画に抗議する先住民たち(2018年3月10日撮影)。(c)Jason Redmond / AFP 【6月19日 AFP】カナダ政府は18日、内陸部と太平洋岸を結ぶパイプライン「トランスマウンテン(Trans Mountain)」の拡張計画を承認した。カナダ産原油の大半が割安な価格で米国に売られる中、アジアなどの新市場への輸出を目指す。同計画は論争を呼んでおり、選挙を前に大きな争点が生まれた形。 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は2016年、カナダの「国益」にかなうとして同計画を承認したが、先住民や環境活動家らによる訴訟や抗議を受けて進行が滞った。さらに、連邦裁判所は昨年8月、政府に計画の見直しを命令。政府は難局を切り抜けるため、エネルギーインフラ企業キンダーモルガン(Kinder Morgan)から
大規模マンション建設の規制が予定される神戸市中心部=神戸市中央区の県庁で2019年6月6日午後2時47分、春増翔太撮影 神戸市は、市中心部でタワーマンションなどの建築を規制する条例改正案を24日、市議会定例会に提案する。三宮地区約20ヘクタールで住宅新築を禁止、周辺約290ヘクタールで大規模住宅の建設を規制する方針だ。逆に、高層マンション開発で若年層が流入した川崎市に人口を追い抜かれ、20政令市中7位に転落したばかり。だが、久元喜造市長は「タワーマンションを林立させて人口増を図るべきではない」と強気の姿勢を見せる。 神戸市によると、5月1日現在の推計人口は152万4749人。1995年の阪神大震災で減少し、いったん回復したものの、2011年の約154万人をピークに減少を続ける。神戸市企画課は「東京への一極集中に加え、大阪や阪神地域、子育て政策の充実を掲げる兵庫県明石市への転出も相次いでいる
マーシャル諸島・エニウェトク環礁ルニット島にある、放射性廃棄物を投棄したコンクリート製ドーム。米国防総省核兵器局提供(1980年撮影)。(c)GIFF JOHNSON / US DEFENCE NUCLEAR AGENCY/FILES / AFP 【5月16日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は16日、核実験で生じた汚染物を投棄するため20世紀に建設されたコンクリートのドームから、放射性物質が太平洋へ漏出することへの懸念を表明した。 【特集】原爆忌、AFP収蔵写真で振り返る悲劇──広島、長崎 太平洋の島国フィジーを訪れ、学生らを前に演説したグテレス氏は、マーシャル諸島のエニウェトク(Enewetak)環礁に建設されたこのドームについて、冷戦(Cold War)期の太平洋における核実験の遺物であり、「一種のひつぎ」だと表現した。 さらにグ
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