米アカデミー賞授賞式で9日、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が英語以外の映画として初の作品賞を受賞した。ほかにも、脚本賞、外国語映画賞、監督賞と4冠を得たポン・ジュノ監督のこの作品は、薄暗い半地下の狭い空間で暮らす家族と、高台の豪邸に暮らす裕福な家族との格差をまざまざと描いた。 昨年5月のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得し、アメリカや日本、イギリスと各国で公開後も高く評価されてきた「パラサイト 半地下の家族」。経済的に対極にある家族の格差と交錯を描いた物語は、フィクションだ。しかし、「半地下(バンジハ)」と呼ばれる住居は、作り事ではない。そして、韓国の首都ソウルでは大勢がそこで暮らしている。