小説投稿サイト「カクヨム」で、ホラージャンルとしては異例の1400万PV(2023年8月30日時点)を叩きだしたWebホラー小説『近畿地方のある場所について』が書籍化され、8月30日にKADOKAWAより刊行された。 Web掲載時からネット上で「怖すぎる」と話題になっていた本作。雑誌・新聞記事、ネット掲示板のコメント、インタビューの書き起こしなどで構成された文章を読むにつれ、“怪異”の正体が明らかになっていく。フィクションをドキュメンタリーのように演出して表現する「モキュメンタリー」の手法によって、現実世界で本当に“怪異”が起きているかのような恐怖を感じられる。 著者の背筋さんはいったいどのようにして、ネットを騒然とさせた“怖すぎるホラー小説”を生み出したのだろうか。本人に詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く) ◆◆◆ 不可解なコメントを書き込んだのは… ――雑誌や新聞、ネット