雌の鶏の臀部に発生した重度の蝿蛆症。画像右下に3-4cm大のぽっかりと開いた傷口があり、蝿の幼虫が肉を食べている。 蝿蛆症(ようそしょう[1]、英: myiasis, 独: Myiasis, 仏: myiase, 羅: myiasis)は、ハエの幼虫(蛆)が生きた哺乳類の体内に侵入したことによって発生する感染症(寄生虫性疾患)[2]である。つまり、何らかのハエの幼虫である蛆が寄生虫となった状態とも説明できる。蛆は宿主の生体組織を食べて成長する。ハエは開放創や尿、便に汚染された毛皮を好むが、一部の種(よく知られている蝿蛆症を引き起こす蝿、ヒツジバエ、クロバエ、ラセンウジバエなど)は傷のない皮膚であっても侵入することができ、蛆の媒介者として湿った土や蝿蛆症を引き起こさないハエ(イエバエなど)を利用することが知られている。ヒトに寄生したものを真性ハエ症(obligate myiasis)として区