ここのところ、毎年天候の変動が大きく、水稲の本田期の防除においても、「例年どおり」が通じなくなってしまっている。加えて、作付け品種も各県の推奨品種や飼料用米品種など出穂時期が異なる様々な品種が作付けされ、一時期出穂・開花が一定期間続くような現象も見られるようになった。これに起因してか、稲のみを加害するイネカメムシの発生が問題となる地域が多くみられるようになった。 このように、天候の変化に伴って、発生する病害虫雑草の発生消長や種類まで変化するようになっており、毎年そういった変化に目を光らせて対応に追われる場面が本当に増えた。とはいえ、こういった変化にしっかりと対応しなければ豊かな収穫は得られないので、防除関係者の苦労が忍ばれる。 こういった変化が多い時こそ、安定した効果を発揮するのは病害虫発生前の予防散布だ。 近年のみどりの食料システム戦略にも挙げられている農薬の使用量低減のためにドローン等