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『すずめの戸締まり』に登場するミミズや閉じ師、猫のダイジンら、民俗学的なモチーフの意味を読み解く | CINRA
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『すずめの戸締まり』に登場するミミズや閉じ師、猫のダイジンら、民俗学的なモチーフの意味を読み解く | CINRA
新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』は、厄災(カタストロフ)をモチーフにしている点で『君の名は... 新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』は、厄災(カタストロフ)をモチーフにしている点で『君の名は。』(2016年)『天気の子』(2019年)と共通している。隕石の衝突、降り続く長雨という厄災に続けて、新海監督が取り組んだのは大地震だった。 多くの日本人にとり、記憶が鮮明な大地震といえば、2011年3月に発生した東日本大震災だろう。この大震災は東北東日本大地震と、それにともない三陸沿岸を襲った大津波、福島第一原子力発電所の事故などを総称していう。 いくつかの表象から明らかなように、『すずめの戸締まり』は東日本大震災を意識している。そして、『君の名は。』『天気の子』と同じように、宗教的・神話的・民俗的な素材が作品の各所に散りばめられていて、物語を推進する動機にもなっている。 前2作の興行的な成功を受けて、破格の規模でロードショー公開されているこの新作を、筆者が研究領域とする民俗学の視点から、目