坂本龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。 第14回の書き手は、編著『AA 五十年後のアルバート・アイラー』(2021年、カンパニー社)を手がけたライター/音楽批評家の細田成嗣。「即興演奏における発見の歓び」をテーマに、坂本龍一とデイヴィッド・トゥープの共演盤『Garden of Shadows and Light』(2021年)を取り上げる。 本作を1975年に録音された土取利行とのデュオ作『ディスアポイントメント - ハテルマ』と並べることで、坂本龍一のYellow Magic Orchestra以前と『async』(2017年)以降をつなぐものが見えてきた。