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青空のシミ (広島8:15) - nyoraikunのブログ
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青空のシミ (広島8:15) - nyoraikunのブログ
千九百四十五年八月六日(月)午前8時。雲一つない青空が広がっている。広島第一中学校一年一組の席に... 千九百四十五年八月六日(月)午前8時。雲一つない青空が広がっている。広島第一中学校一年一組の席に座って、鈴木は、日に照らされている校庭を眺めている。夏真っ盛りの強い日光は、赤っぽく照り映えている。鈴木は、酸化鉄の違いで土の色は変わることを、小学校の頃、理科の先生に教わった。先生は、家の庭をミニ農園にして、朝から、精を出して働いていると噂されていたし、こんな暑い日でもやっているのだろうと思うと、鈴木も、将来、あれほど、のどかな物知りになりたいと思った。 「先生くるの遅いね」 鈴木が、臨席の友人に話しかける。 「いつもそうだよ。今朝、アメリカの飛行機が、空を何機も通っていたじゃないか。あれでもめているんだろう」 鈴木は、あくびをした。 新築されたばかりの校舎は、木の香りに満たされている。 駅の近くにある太陽館(映画館)の中は、幼い頃、連れていってもらったけど、中はリンゴ箱の匂いのようで、剣を振