ITアウトソーシングは、業務のすべてを外部に切り出すフルアウトソーシングや、運用・保守を中心に委託するホスティングなど、いくつかの手法がある。いずれの手法にせよ、たとえ社内のIT人材が乏しくても、既存のIT資産を容易に維持できる点が強みだ。 同手法はまた、委託範囲の拡大を行うことで業務効率化のために用いることもできるほか、自社になかった知見や技術を借りることで、デジタルビジネスの加速にも活用できる。 しかし、そんなITアウトソーシングについて、過信は禁物であると警鐘を鳴らすのはガートナー バイス プレジデント アナリストのギャビン・テイ氏だ。 「当社が2021年に実施した調査では、2024年までにITアウトソーシング契約の半数でコストや効率、俊敏性、変革に関する企業の期待に応えられなくなると予測しています。その後のデジタル化の急進などの環境変化を勘案すれば、現段階で少なからぬ企業がアウトソ