NPO「オーシャン・クリーンアップ」のミッションは、世界中の海からプラスチックを回収することだ。私たちの取り組みが始まったのは「太平洋ごみベルト」と呼ばれる、世界最大のプラスチック集積地。 いま直面している課題が2つある。 1.8000万キログラムものプラスチックが集まっているものの、広がっているエリアがあまりにも大きい。その大きさはフランスの3倍、テキサスの2倍もある。 2.そのエリアがとても遠くにあり、中心と陸地の距離は地上と国際宇宙ステーション(ISS)の距離の5倍も離れている。そのため、そこまで船を動かすにかかる費用が莫大だ。 これらの課題に対する解決策は、回収する前にプラスチックを集め、船の使用時間を減らすためにも、回収装置を長時間、自動で稼働できるようにすることだ。 落ち葉だらけの芝生を掃除する熊手と比較すると分かりやすいだろう。落ち葉を片付けるのに、一枚一枚拾うこともできるが