鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備で、島内の仮設宿舎で寝泊まりしている男性作業員ら複数の関係者が12日までに南日本新聞の取材に応じた。1月12日の基地本体着工から半年。「とにかくスピードを求められる」「住環境や作業が過酷だ」と工事の実態を明かした。 【写真】〈比べると分かる今の馬毛島〉自衛隊基地本体の着工から半年がたった西之表市馬毛島=10日午前(小型無人機で撮影) 関係者によると、仮設宿舎には現在500人近くがいる。20~70代ぐらいの男性がほとんどで、関西、関東など全国から集まっている。女性用の設備はまだ少なく、種子島から船で通う女性らもいる。 「食事は冷凍食品。酒やたばこは持ち込むか、馬毛島に来る関係者に頼む」とある作業員。部屋は6畳一間で2段ベッドが二つ。一時4人で泊まる部屋もあったらしい。宿舎5棟ほどが使われ、今後数十棟の建設が見込まれる。 共用のシャワー付き風呂があるが、水