共産党の大山奈々子神奈川県議が、田村智子委員長から1月の党大会でパワーハラスメントを受けたとして、第三者委員会による検証を求める意見書を党中央委員会に送付していたことが、8日までに分かった。認定された場合、田村氏の謝罪と訂正を要求している。 大山氏は党大会で、党首公選制の導入を主張した党員への除名処分を問題視した。これに対し田村氏は、党外の声に依拠しているとして「あまりにも党員としての主体性、誠実さを欠く発言だ」と指摘した。 大山氏は意見書で、田村氏の発言はハラスメントに当たるとして「党への信頼をそぎ、恐怖を植え付けたかについて無自覚であってはならない」と主張。「真に民主的な党ならば、率直に見直すべきだ」と訴えた。田村氏は記者会見で、自身の発言に関し「党大会の場で重大な誤りがある発言を正すのは、中央委員会としての責任だ」と説明。意見書については「コメントしない」と述べた。