「BS1スペシャル」報道に関する調査報告書 2022年2月10日 日本放送協会 「BS1スペシャル」報道に関する調査チーム 1 はじめに 2021 年 12 月 26 日に放送したBS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」について、本 調査チームは、関係者のヒアリングを進めるとともに、取材・制作の進め方などを調べ、見解と 再発防止に向けたポイントをまとめ、公表します。 今回の調査では、問題の原因や背景を報道機関として可能な限り自ら解明し、同様の事案を二 度と繰り返さないという姿勢で臨みました。 その結果、あいまいな情報をもとに、裏付け取材が行われないまま、番組の制作が進み、上司 によるチェックも十分行われず、誤った内容の字幕をつけたシーンが放送されたことが明らかに なりました。さらに、担当者の間で、当該シーンが視聴者にどう受け取られるかという認識が欠 落していたこと、すでに導入している
金 広報中 会2021 − 1 − インドに家族と引っ越して2年半ほどたったある日、大事件が起こりました。 2016 年 11 月8日午後8時にナレンドラ・モディ首相が演説を行い、 「高額紙 幣の 1,000 ルピー札と 500 ルピー札は4時間後に法的通用力を失う。 」とテレ ビで発表したのです。 インドの通貨の1,000ルピーは、 日本円の価値だと約1,600 円です。持っているお札が突然に使えなくなり、紙くずに変わることは、すぐ には信じることができませんでした。 ですが、 それは正式なインド政府の政策で、 インド人だけではなく、そこに住む外国人の私たちにも大きな混乱を巻き起こ し、大変な事態となりました。 モディ首相の演説があった翌日から、どこのお店に行っても 1,000 ルピー札 と 500 ルピー札は拒否され、使えるのは小額紙幣の 100 ルピー以下のお札と硬 貨だけになってい
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