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howtoreview.md 査読の仕方 査読の仕方についての覚書。初めて査読をすることになり、どうして良いかわからないような人向けに書いてある。分野、雑誌、個人によって流儀が異なるので、全てを鵜呑みにしないで欲しい。なお、私の専門は数値計算であり、主な査読経験はPhys. Rev.系、J. Chem. Phys.、そしてJPSJなどである。 査読とは 査読システムに登場するプレイヤーは三種類、「著者」「エディタ」「査読者」である。 論文が投稿されると、まずエディタと呼ばれる研究者が論文を受け取る。エディタはその論文を読み、適切な査読者を選んで査読を依頼し、査読レポートを著者に送り、著者の反応を見て、最終的にその論文を出版するかどうか判断する。この一連の処理の責任を負うことを「ハンドルする」と呼んだりする。査読システムは著者と査読者のやりとりが主となるが、論文の生殺与奪権はエディタが握って
kakenhi.md 科研費の話 はじめに 最近、少し科研費が話題になっています。どうせ話題になっている理由などは一か月もしないうちに忘れ去られるでしょうが、研究者でない人には科研費は馴染みが薄いかもしれません。せっかくなので、科研費がどういうものか簡単に説明してみたいと思います。 大学の経理状況 まず、大学の経理状況をちょっと見てみましょう。例えば東大の令和元年度財務情報を見てみることにします。令和元年度の支出は2376億円、収入が2368億円となっています。収入のうち36%が国費、つまり税金ですが、そのメインは運営交付金という大学に毎年支給される補助金で763億円です。授業料は165億円と収入に占める割合は7%程度です。支出では、人件費が1009億円で42%ほどを占めます。つまり、毎年入ってくる運営交付金と授業料では人件費に届かないくらいです(附属病院による収益はかなり大きいですが、こ
watanabe-chiba-report.md 2.4 富士通C++コンパイラの最適化機能の改善について 東京大学物性研究所 物質設計評価施設 渡辺宙志 富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部 千葉修一 ※ 本稿はメニーコア時代のアプリ性能検討WG 成果報告書にて公開された内容を整形したものです。 2.4.1 はじめに HPC分野においては、FortranないしC/C++言語が広く使われている。Fortran、C言語、C++言語のいずれも活発に仕様が改定され、現在も発展し続けている言語ではあるが、数値計算向けの「普段使いの言語」としては、おそらくPythonやJuliaなどの方が広く使われていると思われる。特にPythonは、昨今の機械学習ブームの牽引役として広く使われているようである。今後、PythonやJuliaといった言語によるスパコン利用も増えていくと思われる
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スパコンと円周率の話 はじめに 2019年3月14日、Googleが円周率を31兆桁計算したと発表しました。このニュースを聞いて僕は「GoogleがノードまたぎFFTをやったのか!」と大変驚き、「円周率の計算には高度な技術が必要」みたいなことをつぶやきました。しかしその後、実際にはシングルノードで動作する円周率計算プログラム「y-cruncher」を無改造で使っていることを知り、「高度な技術が必要だとつぶやいたが、それは撤回」とつぶやきました。円周率の計算そのもののプログラムを開発していなかったとは言え、これだけマッシブにディスクアクセスのある計算を長時間安定実行するのは難しく、その意味においてこの挑戦は非自明なものだったのですが、まるでその運用技術のことまで否定したかのような書き方になってしまい、さらにそれが実際に計算を実行された方の目にもとまったようで、大変申し訳なく思っています。 こ
研究者として生きていくコツ これは卜部さんの優秀なプログラマーになるためのコツに影響されて書いたものです。 著者について 自分を構成する要素は、大きい順にシステムエンジニア、プログラマ、研究者だと思っています。でも、おそらく給料は「研究者」として払われているため、研究者として生きていくコツとしました。僕はさほど優秀とは言えませんが、とりあえずそれなりに長いことそれで食っています。大学の教授のウェブサイトに「研究者としてのコツ」みたいなことが書いてあることがありますが、これには「既に大学の教授になっている人が書いている」という強烈なバイアスがかかっています。もちろん参考になることも書いてありますが、「死ぬほど研究しろ、研究のことだけ考えろ」的な文章が多い印象です。これは普通の人にとって役に立たない助言です。これは平均的な研究者として生きていくための戯言、ポエムだと思ってください。 健康第一
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