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世界禁煙デー
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シリーズ累計発行部数が1200万部を超え、アニメやTVドラマ化もされた山本崇一朗の大人気コミック『からかい上手の高木さん』が、実写劇場版となって5月31日(金)に公開される。監督は、一筋縄ではいかない愛を描かせたらピカイチの今泉力哉。永野芽郁、高橋文哉という、今、最も勢いのある俳優が共演する。小豆島の明るい日差しとノスタルジックな風景の中で展開するこの物語、悩み多き中学生から「恋なんて忘れちゃった」というおとなまで、期待以上にこころに刺さる映画です。
日生劇場で上演中の至高の日本オリジナルミュージカル、『この世界の片隅に』。音楽を手掛けたアンジェラ・アキを開幕直後に直撃し、手応えと創作秘話を語ってもらったインタビュー前編に続き、後編ではアメリカ留学中のことや今後の展望を聞く。『この世界の片隅に』ファンやミュージカルファンはもちろん、これからミュージカル音楽作家を目指す若者にも必読の内容だ。 「ミュージカルを分析したノートが、家には山のように積まれています」 ――アメリカの音楽大学では、具体的にどんな勉強をされたのですか? 音楽理論と楽曲分析が主ですね。クラシックからポピュラー音楽まで、様々なジャンルの楽曲を何から何まで細かく分析したんですが、天才と呼ばれる作曲家たちって本当にすごいんですよ。たとえばバッハの譜面なんて、もう得体の知れない数学的なことが行われていて、宇宙人が書いたんじゃない?と思うくらい。音の動きとその効果が分かってくれば
人と人が関わればそこに誰かの居場所が生まれ、この世界のあちこちにあるそうした居場所は他者の記憶の中で生き、戦争という出来事もまた記憶によって風化を免れる――そんなことが直接的に語られるのではなく、詩情あふれる音楽と演出によって頭ではなく心に届く、至高の日本オリジナルミュージカルが誕生した。5月9日に日生劇場で初日を迎えた、アンジェラ・アキ音楽、上田一豪脚本・演出による『この世界の片隅に』である。活動を休止して渡米してから10年、ミュージカル音楽作家になるという夢を叶えたアンジェラに、開幕の手応えと創作秘話【前編】、アメリカの音楽大学での具体的な勉強内容と今後の展望【後編】を聞いた。 ――開幕おめでとうございます。個人的な感想になりますが、こういう日本オリジナルミュージカルを待っていた……!と心から思える素晴らしい舞台でした。 わあ、本当に? ありがとうございます。自分の作品って、「すごく良
Q. 配信を利用していない押井監督は、観たい映画やドラマはDVDやBD(ブルーレイディスク)で楽しんでいるのでしょうか? また、押井監督が観たい作品でまだソフト化されていない映画などがあれば教えてください。 ── 今回は映画のソフトについての質問です。押井さん、ちょうど『紅い眼鏡』(87)の4Kリマスター版を出す話がありますよね。 押井 そういうもの好きがいてクラウドファンディングを始めた(https://motion-gallery.net/projects/red_spectacles)んだよね。商売にはならないだろうけど、同じようなもの好きがいるかもしれないということで1000万円を目指したわけ。私はせいぜい、500万円くらい集まれば御の字だろうと思っていたのに、蓋を開けたらわずか1日で1000万円に到達し、いまや(5月初旬)その2.5倍くらい集まっちゃった。大口の出資者が多かったみ
施設に入居している母の見舞いをした後、タクシーで新宿に向かった。 母は元気で「賢二、ロックは疲れるから辞めな、他の事をしな」などと笑った。「他の事」は「本を書け」や「テレビに出ろ」など毎回変わる。今回は「えーっと、なんだっけ、アレだよアレ、アレやりな」とのことであった。なんだろう? タクシーでは中年の運転手が「お客さん、アレ知ってます?」と話しかけてきた。なんだろう? 「お客さん、アレ、アレですよ、天安門事件」 意表を突いてくる。 「アレ、天安門事件。市民が戦車隊の前に立ちはだかる有名な写真あるでしょ? アレ、実は中国政府側のプロパガンダの為のフェイク画像です」 新宿まで約15分程の距離である。ちょっとそいつはネタが大き過ぎやしないかと戸惑っていると、彼は天安門フェイク説をとても簡潔に解説してから「それとね、アレ」と話を変えた。 「プーチンが大統領になれた理由、知ってます?」 また大きく出
8月2日(金) より公開される映画『赤羽骨子のボディガード』の追加キャストが発表された。 現在、週刊少年マガジン(講談社)で好評連載中の丹月正光による同名コミックを、『変な家』(2024) の石川淳一がSnow Manのラウールを主演に迎え実写映画化。主人公は見た目はオラオラ系、中身はピュアピュアの金髪ヤンキー高校生・威吹荒邦(ラウール)。とある事情から、100億円の懸賞金をかけられた赤羽骨子(出口夏希)。密かに想いを寄せる幼なじみの彼女を守るため、荒邦は卒業までの1年間、彼女にバレることなくボディガードをすることに。だが、骨子のボディガードは荒邦だけではなかった……。 荒邦の父親・威吹丈夫(いぶき・たけお)役には、アニメ『呪術廻戦』や『ゴールデンカムイ』など話題作の声優を務め、ドラマ『大奥』Season2に井伊直弼役で出演するなど、その怪演とイケメンボイスが話題となる津田健次郎。荒邦に影
巨匠映画監督の代名詞ともいえる黒澤明の、デビュー作『姿三四郎』から遺作『まあだだよ』まで、世界30か国にわたる82点もの海外版ポスターを集めた、国立映画アーカイブ開館記念展(展覧会開催時は84点を展示)から生まれた書籍『旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより』が発売中だ。パラパラとめくるだけでも、「これが黒澤映画のポスター!?」と思うような、奇抜なデザインや、日本人が思いもしなかった解釈で作品のイメージを描いたものなど、眺めるだけでも楽しいポスター画像が並んでいる。 関連:【画像】文中で紹介したポスター ここでは、そんな本書『旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより』に収録されているポスターのごく一部を紹介しながら、それらが示しているものや、それらの存在を知る意味について考えていきたい。 撮影現場で邪魔な電柱を撤去させたり、「サーカスの虎では迫力に欠ける」と野生の虎をわざ
映画『マッドマックス:フュリオサ』のロンドンプレミアが5月18日(日本時間)行われ、ジョージ・ミラー監督、主演のアニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワースらが登壇した。 本作は、2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じた戦士フュリオサの怒りの“原点”を描く前日譚。先日開催された第77回カンヌ国際映画祭では約7分間のスタンディングオベーションを受けたことでも話題となった。 会場となったのは、イギリス最大のIMAXスクリーンを有する「BFI IMAX」。コスプレをした多くのファンが駆けつけ、『マッドマックス』の世界観たっぷりに装飾され、ユーロビートでDJがラップを披露するなど、大いに沸く会場。そこへ特別招待ゲストとして、ゲーム『DEATH STRANDING』『メタルギアソリッド』シリーズを誕生させたゲームクリエイターの小島秀夫が日本から駆け
金仁淑《Eye to Eye, 東京都現代美術館 Ver.》2024年 「翻訳できない わたしの言葉」展示風景、東京都現代美術館、Photo:金仁淑 ©KIM Insook 東京都現代美術館で『翻訳できない わたしの言葉』が7月7日(日)まで開催中だ。参加作家は、ユニ・ホン・シャープ、マユンキキ、南雲麻衣、新井英夫、金仁淑(キム・インスク)。この5人の作品を通じて、個人の中に蓄積されてきた経験の総体から生まれる「わたしの言葉」に耳を澄まし、その言葉や思いをそのまま受けとってみようと提案している。同展ではブラジルポルトガル語、アイヌ語、手話などが登場するが、たとえ同じ日本語を使っていても、ひとりひとりの言葉の使い方、語彙の選び方、発音の仕方などに個性があり、ひとりひとり違う言葉を喋っているとも言える。また、誰でも話す相手や場に応じて言葉を使い分けてもいる。相手の言葉も自分の言葉もそんなひとり
『孤狼の血』『死刑にいたる病』の白石和彌監督が草彅剛を主演に迎えた最新作『碁盤斬り』が17日(金)から公開になる。 本作は、主人公の武士が苦境の中でもがきながら復讐を果たそうとするさまを描く時代劇で、“重厚”や“本格時代劇”と紹介されることもあるが、実際に映画を観ると、冒頭からクライマックスまでひたすらに面白い超絶娯楽時代劇になっていた! 「重厚な本格時代劇を撮る気なんてなかったですよね?」との質問に白石監督は 「そんな気は1ミリもないです! 格式の高いものなんて僕にはできないですし、考えたこともないです」 と宣言。美しく、疾走感と熱量あふれる娯楽時代劇『碁盤斬り』がついにスクリーンに登場する! キャリア初期から時代劇を手がけることを希望していた白石監督が本作を手がけることになったきっかけは、2019年の監督作『凪待ち』でタッグを組んだ脚本家・加藤正人からの提案だった。 「加藤さんは前から
自身初となる全国47都道府県弾き語りツアー 2023-2024「ONE STROKE SHOW〜一顰一笑〜」真っ最中の高橋優から新曲「キセキ」が届いた。美しく強いメロディに高橋らしいメッセージが込められた楽曲の根底にあるものとは? 歌うことから逃れられない宿命について、真摯に語ってくれたリアルタイム・インタビュー。 高橋優に解散はないんだなって(笑) ――47都道府県をめぐる弾き語りツアーの真っ最中ですが、途中声帯炎での療養のニュースがありびっくりしました。 青森、宮城と続けてライブをやって、終わった後に喋り声も出ないくらいだったんですけど、一週間療養して完全復活しました。 ――ちょうど宮城と茨城の間が10日ほど空いてたんですよね。 そうなんですよ。だからツアーを飛ばさずに済みました。でも療養している期間は不安でしたけどね。本当に声が戻るのかなって。 ――LINE CUBE SHIBUYA
彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』より、柿澤勇人 (撮影:宮川舞子) 5月7日、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて開幕した『ハムレット』を皮切りに、“彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd”が始動。同劇場で芸術監督を務めた故・蜷川幸雄が1998年にスタートさせ、シェイクスピアの全37戯曲を完全上演することを目指した“彩の国シェイクスピア・シリーズ”の新章にあたる。先のシリーズで残された5作を演出し、蜷川に代わって完結させた吉田鋼太郎が中心人物となり、その奥深さをもう一度伝えたいと彼自身が選んだ作品を、年1本を目安に上演。シェイクスピア演劇をより多くの人々に、気軽に楽しんでもらうことを目指すという。 特徴は、演出の吉田自ら上演台本も手掛ける点。“シェイクスピアオタク”である彼自身の作品愛や伝えたいテーマ、それらが如実に
どんどん気温が高くなるこの時期に揃えておきたいのが「ワークマン」のひんやり冷感シャツ。どれくらいひんやりするのか、実際に外で着てみた感想や、よりひんやり度を上げるポイントを紹介します! ヨガやランニング、アウトドアなどいろんなシーンで活躍するのでぜひ参考にしてみてくださいね。 【ワークマン】持続冷感ドライストレッチ長袖Tシャツ:980円(税込) 作業服で有名なワークマンだけあって、さすが冷感シャツは取り揃えが豊富! 今回は、長袖タイプの冷感Tシャツをピックアップしました。 ■カラー・サイズ・素材 ・カラー:ブラック、ホワイト、ネイビー、ミントグリーン、ピンク、ブラウン ・サイズ:M、L、LL ・素材:本体:ポリエステル100% リブ部分:ポリエステル98%・ポリウレタン2% 定番のブラック、ホワイト、ネイビーなどのほか、ミントグリーンやピンクなどの夏に着たくなる爽やかな色味があるのがいいで
3月8日夜、aikoがZepp Tokyoにて開催した無観客ライブ『Love Like Rock vol.9~別枠ちゃん~』がネットで同時中継され、リアルタイム視聴者数は13万人にまで達したという。コメントの中には「投げ銭したい」という声も多く、イベントそのものを自粛するムードが強まっている今、アーティスト活動の新たな方法を彼女のようなビッグネームが率先して提示した意義は大きい。ライブの終盤、広がる不安を払拭するように彼女が言った「笑っていこうね、みんなで」のひと言には言葉以上の重みがあった。こう言っては誤解を生むかもしれないが、いつもの現場で観るライブ以上に、画面越しに観たこの日の配信は心に深く刺さるものがあった。 (関連:aiko、King Gnu 井口理との「カブトムシ」歌唱を振り返る「すごく気持ち良くデュエットした」) そんな中、aikoの作品が去る2月26日、サブスクリプションサ
兵庫慎司の『昔話を始めたらおしまい』 第二話:23歳になった1991年は、誕生日もクリスマスイブも、ひとりでTheピーズを観に行った(前編) 初回である第一話は、株式会社ロッキング・オンに入社した1991年2月14日に観たライブのことを書いた。そのように、日付をはっきりと憶えているのは、その第一話と、今回の第二話だけである。 前回の日付を憶えているのは、自分の初出社の日だったから。そして今回は、自分の23歳の誕生日と、クリスマスイブだったからである。 1991年9月7日・浅草常盤座と、1991年12月24日・クラブチッタ川崎。観たのはどちらもTheピーズである。 23歳になった今年、誕生日も、クリスマスイブも、俺はひとりでTheピーズを観たのか。 と、チッタの帰り道に思った。で、それが現在の己の何かを象徴しているような、そして下手したらこれからの自分の何かをも暗示しているような、なんとも言
アンジェラ・アキが、東宝ミュージカル『この世界の片隅に』に音楽制作として参加することが決定し、10年ぶりとなる日本での活動再開を発表した。 2005年シングル「HOME」でメジャーデビューし、2008年にリリースした楽曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」がプラチナディスクを獲得。15年が経った現在も卒業ソングとして日本全国で歌い継がれている。2013年には日本での活動停止を発表し、以前からの目標であったミュージカル音楽家になるべく2014年渡米した。 活動再開として2024年2月7日(水) には、新曲「この世界のあちこちに」を配信リリースする。本楽曲は、ミュージカル『この世界の片隅に』の為に書き下ろした楽曲。ミュージカル本公演用に制作した楽曲をリアレンジし自ら歌唱したもので、言わば“ミュージカル音楽作家”として作った楽曲を、“シンガーソングライター”アンジェラ・アキが歌う作品となる。 併せて、
5月3日(金)、4日(土)、5日(日) の全国映画動員ランキングは、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(100まんドルのみちしるべ)』が4週連続の1位となった。 2位も先週に引き続き『ゴジラxコング 新たなる帝国』が順位をキープ。TOP3最後の一枠には、先週6位だった『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が盛り返し、ランクインした。 以降は、多少の順位の上下はあるものの大きな変更はなく、TOP10中にアニメ作品が4本とそれぞれ先週と変わらず勢いをキープしている。 新作では、『青春18×2 君へと続く道』が7位に、『バジーノイズ』が10位に登場。『青春18×2 君へと続く道』は、台湾スターのグレッグ・ハンと清原果耶がW主演する、日台合作の恋物語。ジミー・ライのエッセイ『青春 18×2 日本慢車流浪記』を基に、アルバイトをする高校生とバックパッカーの女性のひと夏の恋を描く。監督は『余命1
全国から3000人以上が応募した声優ガールズユニットオーディションから選ばれた8人で結成されたIBERIs&(イベリスアンド)。昨年3月のメジャーデビュー以来、すでに5枚のシングルをリリースし、1周年を経た5月6日には3回目のワンマンライブを行う。メンバーから小川華果、園田れい、西尾桃子の3人に、これまでの経緯を踏まえたステージへの想いを聞いた。 ――メジャーデビューから1年になりますが、デビュー前の皆さんはどんな生活を送っていたんですか? 小川 高校を卒業してすぐ、焼肉と日本料理を出すお店の厨房で働いていました。もし声優になれなかったら、料理の道もいいなと思って。 ――「特技はキャベツの千切り」とアピールしています。 小川 かつらむきや魚のさばき方も教えてもらいました。覚え切ってない時点でやめてしまったので、うまくはさばけないんですけど(笑)。 ――メンバーに料理をふるまったことも? 園
今回訪れたのは、東京・青山にある岡本太郎記念館。そこは、近くに根津美術館やワタリウム美術館などひっそりしっかりとこだわりの詰まった美術館が点在する大都会の隠れたアートエリアです。 岡本太郎記念館では、何よりも太郎の住居とアトリエを保存、公開している点が見どころの一つ。また、記念館2階の展示エリアでは現在、『タローのダンス』という展覧会が開催されています。本取材では、岡本太郎記念館事務局長の川合衣里さんにお話を伺いながら見学しました。
韓国発のミュージカルがついに日本初演。若きバレエダンサーのイ・チェロクと、70歳にして初めてバレエに挑戦するシム・ドクチュルの交流を描いた感動作だ。チェロクを演じるのは、舞台『千と千尋の神隠し』や舞台『キングダム』、ミュージカル『のだめカンタービレ』と大作への出演が相次ぐ三浦宏規。5歳からクラシックバレエを始めた三浦にとっては、まさにハマり役と言える。さらにドクチュルを演じるのは、純然たる“老人”役は初となる川平慈英。すでに稽古も開始され、相性ぴったりなやり取りを見せるふたりに、作品に寄せる想いをたっぷり聞かせてもらった。 ――脚本を読まれての感想、印象から教えてください。 川平 本読みであんなに涙が溢れてくるなんて、僕は初めての経験でしたね。 三浦 僕もです! 川平 自分でも「おい慈英、しっかりしろよ」って(笑)。 三浦 ラストシーンとか、もう僕は慈英さんの顔を見ただけで無理無理!って感
およそ6年間、この共演を待ちわびた人たちで客席はいっぱいに埋まった。渋谷duo MUSIC EXCHANGEの20周年を記念した特別編成のライブシリーズ、今夜の組み合わせはROLLYと谷山浩子だ。2012、13年にROLLY率いるTHE卍(The MANJI)と共に、『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』『暴虐のからくり人形楽団』の2枚の傑作アルバムを生み、双方のファンに熱烈に支持された、あの素晴しい音楽をもう一度。 サポートメンバーを入れないふたりだけのステージは、1曲目「ROLLY&谷山浩子のからくり人形劇団」で賑やかにスタート。谷山浩子はグランドピアノを弾いて明るく歌い、ROLLYはギターシンセサイザーを駆使し、様々な効果音を繰り出しながら妖しく歌う。混ざらなそうな声がなぜか混ざる、不思議な輪唱が魅力の1曲。 「今日はドラムもシンセもベースも誰もいない。でもなんとかなるかな」(谷
東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第33回は“シネコンでの旧作上映”について。 参考:『タイタニック』も極上音響で! シネコン×名画座『午前十時の映画祭9』が示す、映画館の価値 先日、映画史に残る名作の数々を1~2週替わりで朝10時から上映する企画上映《午前十時の映画祭》(公式サイト)が、コスト負担の厳しさなどの理由で来年度が最終シリーズになることが発表されました。 このコラムの第26回でも取り上げましたが、僕はこの企画をものすごく素晴らしいと思っていますし、同様のことをやりたいと望んでいた熱意を汲んでもらい、シネマシティを上映仲間にいれていただいた大恩を忘れることはなく、ただルール通りに淡々と上映していくだけでなく、音楽モノは音響調整を行ったり、ときには朝だけでなく昼や
この2人が並んでいる姿を見ると、男の美しさの多様さを思い知る。 表情に味わいと色気がにじむ草彅剛。すらりと伸びた四肢から、溌剌さと凛々しさを放つ中川大志。まったく異なる空気をまとった2人が初共演を果たすのが、映画『碁盤斬り』だ。 古典落語の演目「柳田格之進」をベースとした本作で、冤罪事件によって娘と引き裂かれた武士・柳田格之進を草彅剛が、気の優しい萬屋の手代・弥吉を中川大志が演じる。 映画で描かれた清廉潔白、謹厳実直な武士の生き様に、令和を生きる2人はどんなことを感じたのだろうか。 ――お2人が会うのは映画の撮影以来ですか。 中川 そうですね。撮影以来ですから、1年ぶりくらいですかね。 草彅 中川くんは全然変わらなくて。今日もイケメンでさ、悔しいなと思って。映画の撮影のときもね、なんで中川くんこんなカッコいいのかなと思って。 中川 いやいや(照)。 草彅 俺の闘志が負けないぞと思ってね、そ
過去と現在、台湾と日本を股にかけた、『余命10年』(22)、『ヴィレッジ』(23)などの藤井道人監督ならではの壮大なロードムービー。 いや~、藤井監督はどうして過酷な撮影を強いられる、複雑な構造の題材ばかりに挑むのだろう? いつもそう思うのだが、きめ細やかにドラマが進むウェルメイドな本作の“旅”はどこか心地よくて、個人的には近年の藤井ワールドの中ではいちばん好きかも。 ダブル主演の清原果耶と台湾の新星=シュー・グァンハンを始め、道枝駿佑、黒木華、松重豊らキャスト陣がそれぞれに味わい深いキャラを体現しているのも好印象。岩井俊二監督のファンの心を特にくすぐる、視覚に訴える表現の数々も映画ファンにはたまらない。 24/4/29(月)
20世紀美術を代表する画家のひとり、アンリ・マティス。彼が晩年、精力的に取り組んだ「切り紙絵」に焦点を当てた展覧会『マティス 自由なフォルム』が5月27日(月) まで、国立新美術館にて開催中だ。 アンリ・マティスは1869年生まれ。20世紀初頭に鮮やかな色彩を大胆に用いたフォーヴィスムの中心人物として頭角を現し、1954年に生涯を閉じるまで60年以上にわたり美術の世界を牽引し続けた。同展は、彼が後半生を過ごした南仏、ニースにあるニース市マティス美術館のコレクションを中心に、絵画や彫刻、素描などから切り紙絵にいたるまで、約160点が紹介されている。 展覧会は、マティスの作品をテーマごとに並べつつ、ゆるやかな時系列を持つよう5つのセクションで構成されている。マティスが明るい色彩に関心をもつようになるまでの道のりをたどるセクション1「色彩の道」、ニースのアトリエで描かれた作品やアトリエを主題に描
小沢健二が、アルバム『LIFE』の発売30周年を記念して、8月31日に東京・日本武道館でアニバーサリーライブを開催する。 『LIFE』は、1994年8月31日にリリースされた小沢健二の2ndアルバム。「愛し愛されて生きるのさ」「ラブリー」「今夜はブギー・バック」「ぼくらが旅に出る理由」などのヒットシングルを含む全9トラックが収録され、発売から30年を経た今も多くの音楽ファンに愛され続けている。 本ライブでは、『LIFE』の収録曲全曲を演奏するだけでなく、アルバムのサウンドを徹底的に再現すべくレコーディングに参加した主要ミュージシャンのほぼ全員を招集。東京スカパラダイスオーケストラのメンバー、スチャダラパー、ヒックスヴィル、服部隆之指揮によるオーケストラなど、『LIFE』の音を作り上げた面々が日本武道館のステージに集結する。 また、演奏には可能な限り当時の機材・手法が使用される予定となってお
記念すべき第一回は2023年に竣工した東急歌舞伎町タワー。地上48階・地下5階、高さ約225mの超高層複合施設の中には、ここ新宿に縁のある作品がたくさん配置されています。
前回の続きです。 そんなわけで、株式会社ロッキング・オンに初めて出社した、1991年2月14日。川崎クラブチッタ……あ、当時(移転前)は、「クラブチッタ川崎」が正式名称だったが、そこでピーター・フックのバンド、リヴェンジの来日公演を観た僕は、驚愕した。 下手だ! ひでえ! 俺らより下手じゃねえか! なんなんだ、このバンド! ステージの中央には、ヒザのあたりまでベースを下げたピーター・フック。ボーカルとベースは彼なわけだが、もうひとりベーシストがいる。あとはギターとドラムとシンセ。で、本家ニュー・オーダーと同じく、打ち込みのバック・トラックが、バキバキに鳴っている。 だから音はそれなりに分厚い、はずなんだけど、その上にのっかるギターやベース等の各楽器と、ピーター・フックの歌が、もうヘタでヘタで。雑で雑で。ただただヘロヘロで。驚きを通り越して、ムカムカと腹が立ってくるレベルだったのである。 外
目の前の相手が笑っているとつられて笑ってしまう。あの人のプレゼンはなぜかいつも引き込まれる。医者の白衣は無言の威力を感じてしまう……。 これらはもしや“暗示”に掛けられているのかもしれない。私たちが気付かないところで“催眠”は日常に溢れている、と語るのは『はじめての催眠術』(講談社)の著者の漆原正貴氏。催眠術を学ぶことによってセルフコントロールやコミュニケーション能力が高まり、世の中の見方すら変わると話す。 しかし、催眠術はまだまだ不可解で未知な領域、正直オカルト的な雰囲気すら感じてしまう人もいるだろう。催眠と認知科学や神経科学の関係をはじめ、催眠術とは何か、催眠をどう活かすか、話を訊いた。インタビュー後半で編集部が催眠術を実際に体験。 掛かる側の集中力 ――直球ですが、催眠とはなんでしょうか? 催眠術師が言葉やしぐさで人を操っているイメージがありますが……? 漆原正貴(以下、漆原):今日
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