2023年2月1日、イギリスで大規模なストライキが行われました。参加者の業界は交通や医療、更には教師や公務員など多岐にわたり、その人数は実に50万人以上に達しました。この規模は過去十数年間で最大であり、これによりイングランドの小中高校の85%が授業の一部を行えなくなるなどの影響が出ました。そしてストライキの余波はイギリスだけでは留まらず、現在欧州各国で大規模なストライキが相次いでいます。 ちなみに今欧州でストライキが起きている主な要因の一つが、「物価高に賃金上昇が追い付いていない」というものです。確かに昨年のロシアのウクライナ侵攻以降、天然ガスを始めとした資源の高騰が続いており、それにより庶民の生活は大きな打撃を受けています。一方で賃金は上昇しているものの、物価の高騰には到底追い付いておらず、生活は厳しさを増しています。このような環境ですから、各国でストライキが起きるのも容易に理解できます