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ズレていた「3年間、抱っこし放題」 忙しい子育ての日々は戦いであり、幸せの最前線でもある。幼い娘の世話に忙しかった日々を思い出しながら、前回はそんな話を書いた。実を言うと、小さなためらいもあった。「子育ては大変だけど、その中に幸せがある」。…こういった言葉は個人的な実感として語られることもあれば、「政治」に利用されることもあるからだ。 「3年間、抱っこし放題です」。これは2013年、安倍元首相が女性社員の3年間の育休取得を推進するよう企業に求め、母親たちに向けて掲げた言葉だ。しかし当時は保育園に入れず職場復帰がかなわない問題が今よりも深刻で、育休の延長より保育園不足の解消が急務なのは明白だった。また「抱っこし放題」とは、まるで母親たちが子どもをひたすらに可愛がりたくて育休取得するかのような表現だ。「ズレてる」。当然、批判が集中した。 子育ての幸せを大事にしてください。少しくらい大変でも、母
先月、乳児が保育園で出された離乳食のリンゴをのどに詰まらせたとされる重大事故が相次いで発覚した。幼い子どもは空気が通る気道が狭く、のみ込んだり吐き出したりする力も弱いため窒息しやすい。リスクが高いことを頭に入れ、離乳食を作る時の注意点や万が一の際の対処法などを学んでおきたい。 乳幼児の気管は、本人の小指くらい 「のどの奥は食べ物と空気両方の通り道なので、食べた物が気管に入って窒息するリスクは常にある。特に4歳以下の子どもは窒息しやすく、注意が必要だ」。子どもの事故防止に取り組むNPO法人「セーフ・キッズ・ジャパン」理事長で、小児科医の山中龍宏さん(75)は言う。 山中さんによると、通常はのどを通って食べ物は食道に、空気は気管に入る。食べ物をのみ込む時は通常、突起状の喉頭蓋(がい)が気管の入り口をふさいで誤嚥(ごえん)を防いでいるが、乳幼児ではその機能が未熟だ。3歳児が口を大きく開けた時の直
小学校でも習う「日本国憲法」。でも、実は子どもも大人も憲法のことをよく知らないのでは―。5月3日の憲法記念日、そして5月5日のこどもの日を前に、憲法に詳しい弁護士・伊藤真さん(65)に、小学校高学年くらいの子どもにも分かるように「日本国憲法」についての解説をお願いしました。最終回の今回は、「13条の考え方は世界の平和とつながっている」と話す伊藤さんと、日本国憲法の大きな特徴でもある「平和主義」について考えます。 〈子どもと学ぶ日本国憲法〉 ①憲法と法律の違いって? 「誰が何のために守るルールか」が異なります ②憲法で一番大切な条文は? 「子どもの生き方」とも深く関係します ③平和をうたう9条 世界の現実とのズレをどう受け止めればいいの?(このページ) 実は9条と13条はつながっています ―伊藤さんが最も大切な条文だと考える13条の「個人の尊重」。平和主義や戦争放棄をうたう9条も、子どもたち
人材はあるのにお金は出ない ダウン症のある次男がこの春、中学校へ進学しました。障がいのある子はほとんどが「支援級」や「支援学校」を選択します。その子の特性に合わせて学ぶ場所は用意してもらっている。にもかかわらず次男は小学校の6年間を「地域の子どもたちと共に学ぶ」通常級を選択しました。中学進学を前に再び立ちはだかった「進学先はどこへ」問題。見学した教室はそれぞれが素晴らしく、迷いは深まるばかり。 しかし、その選択が決定に至った出来事がありました。中学校の校長先生から「通常級の場合、フォローしてくれる人材を見つけてもらえたら安心」とご提案くださったのでピッタリの方をご紹介したのです。が、そのお仕事は「有償ボランティア」という扱いで謝礼は1時間500円。この条件では難しいと辞退されてしまいました。人材はあるけれどお金は出ない。この出来事に「いやいやお金は支援級という障がいのある子の居場所のために
父親の尻にはばんそうこうの形に似たあざがあったんですが、一緒に風呂に入ったときにそれをはがすようなしぐさをして笑わせたり。駅前でもらったチラシを持ったまま、百貨店の婦人靴売り場に行って、くしゃくしゃにしたチラシを靴の中に入れて、「これで靴の形がくずれんやろ」と、いたずらしたり。今なら許されないかもしれませんが、とにかく変わり者でした。 両親と4人きょうだいの6人家族の中で、食卓を盛り上げるのは末っ子の僕と、父親の役目でした。子どもながらに「今日どうやって笑わそう」って、いつも食事前はそわそわしてたんですが、父親がボケたら、僕がつっこむみたいに連携できた。笑いを取る気持ちよさを知って、お笑いってええなあと思うようになりました。 高1の時、事故で…
漫画家・水谷緑さんに聞く 本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行う「ヤングケアラー」を題材にした漫画「私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記」(文藝春秋)がロングセラーとなっています。統合失調症の母をもち、幼稚園のころから一家の世話をしてきた主人公が、失っていた「感情」を取り戻すまでの物語。2年間で10人以上に丹念な聞き取り取材をした漫画家水谷緑さんは、当事者への声かけを「『大丈夫?』と聞いてしまいがちだが、日常の普通のことを話しかけてみては」と考えています。
椅子をガタガタ揺らす、爪や洋服をかんでしまう、特定の洋服しか着たがらない…。子どものこんな「困った行動」に、ついイライラして、「やめなさい!」と怒鳴ってしまうことはありませんか。実はこうした行動には、脳の発達の問題が潜んでいることがあります。発達支援「キッズセンス」(東京都練馬区)を主宰する茂木厚子さんは、こうした「困った行動」を改善する方法として、脳内の3つの感覚分野の発達を促す簡単な遊びを日常に取り入れることを提案しています。家庭でもできることを教わりました。 専門家が解説「自覚しにくい感覚」 子どもの「困った行動」と関係のある感覚にはどんなものがあるのでしょうか。感覚と聞いて思い浮かぶのは、「視覚」「嗅覚」「聴覚」「味覚」「触覚」の五感ですが、総合的な運動や行動に重要な役割を果たすのは、自覚しにくい「バランス感覚(前庭覚)」「筋肉や関節の運動に関する感覚(固有覚)」「触覚」の3つの感
全身にかゆみや湿疹が出るアトピー性皮膚炎。症状の原因とされる特定のタンパク質を標的とした新しい治療薬が、ここ数年で次々に登場している。薬の選択肢が限られる中、症状が慢性化してあきらめる患者も少なくなかったが、治療を巡る環境は変化してきている。 従来より副作用も少ない アトピー性皮膚炎は皮膚のバリアー機能の低下や免疫の異常により起きるとされる。2020年の厚生労働省の調査では患者数は125万人に上り、皮膚疾患の中で最も多い。 これまで治療の基本は、皮膚の表面に塗って炎症を抑えるステロイド薬だった。独協医科大皮膚科学講座主任教授の井川健さん(53)は「今でも治療の中心であることは変わらない」と説明する。ただ、中等症から重症の患者には効果が薄いケースも多いほか、正常な細胞も対象になるため、使いすぎると副作用の懸念があった。ステロイド以外にも免疫の反応を抑制する飲み薬や塗り薬はあったが、長期的に使
埼玉県の公立小学校で働く男性教員(62)が、未払い賃金などを求め、法廷で争っている。男性を支援するのは、いつか教壇に立ちたいと志す学生たち。教員による裁判の多くは従来、教職員組合の支援が中心だったが、学生は「一人の教員の問題ではなく、未来の社会をつくっていく運動の一つ」と幅広い支援を呼び掛ける。 「子どものために朝から夜まで」に違和感 先生が健康でなければ 「教育の当事者というと、全ての人が当てはまる。社会の根幹をつくる教育の当事者として、教員の長時間労働をどう解決していくか、考える必要がある」。昨年11月20日、東京学芸大4年の石原悠太さん(24)=埼玉県蕨市=は、4人の学生による支援事務局設立への思いをこう表現した。さいたま地裁で行われた、第10回口頭弁論後のオンライン会見でのことだ。 石原さんが教員の働き方に関心を持ったのは、3年次の授業。外部講師の中学校教員が「朝から夜まで学校にい
【第4回】子どもが多いと、大学の費用も心配ですが、日常的な生活でも費用がかさみがちです。2024年10月からの児童手当拡充で、第3子の支給額が倍増。保育料の支援内容も充実しているので、上手に活用していきたいものです。 2024年10月から拡充 どう活用? 第3子の児童手当は、従来の月1万5000円から月3万円に倍増します。現行の児童手当は中学生までが対象ですが、第3子への加算期間が「第1子が22歳になる年度末まで」に延長されます。 言い換えると、第1子が22歳になった年度末を過ぎると、第3子は第2子とみなされ、月3万円だった手当は月1万円に減額されます。第3子だけで年間36万円なので、フルで受け取ることができれば600万円以上が見込めますが、誕生月やきょうだいの年齢差によって受取額に差が出るでしょう。 ファイナンシャルプランナーの八木陽子さんは「相談などでは児童手当は2人目までは教育費に充
バレーボール元日本代表選手の益子直美さん(57)をご存じですか? 現在は日本スポーツ協会(JSPO)副会長、日本スポーツ少年団の本部長を務めるなど、子どもたちが安全にスポーツを楽しめる環境づくりに取り組んでいます。そんな益子さんに東京すくすく・今川綾音編集長がインタビューしました。今回、筆者の私・谷野哲郎はコーディネーター役。「子育て」×「スポーツ指導」のスペシャル対談を前・後編の2回でどうぞ。
2024年度の障害福祉サービスの報酬改定では、障害の有無にかかわらず差別なく受け入れる「インクルージョン」の推進が柱の一つに掲げられた。障害のある子もない子も一緒に育つ環境づくりを進めるため、必要な制度や報酬のあり方は何か。現場を訪ねた。 自然によだれをふいてあげるように 平日の放課後、宿題をした後、おやつのハヤシライスとアイスクリームを食べながら約20人の小学生はにぎやかだ。神奈川県横須賀市の学童保育「sukasuka-kids(すかすかキッズ)」は、みんな一緒に、という意味のインクルーシブ学童を掲げる。定員31人のほぼ半分が発達障害や知的障害がある子というが、どの子なのか区別がつかない。 当初は、おもちゃの取り合いなど障害児と健常児のトラブルがあった。お互いが思っていることを言葉にして伝え合うよう、指導員が丁寧に繰り返し理解が進んだという。 「障害児に『よだれが汚い』と言っていた子が、
すくすくボイス ランキング 私も一緒だなと思いました。16から付き合い、20でできちゃた結婚。1男2女も... 114 ユーザーコメントを読む
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