彌彦神社事件 (いやひこじんじゃじけん、やひこじんじゃじけん)、彌彦神社丙申元旦事故(やひこじんじゃひのえさるがんたんじこ)または彌彦事件(やひこじけん)[1]:124は、1956年(昭和31年)1月1日午前0時過ぎ、新潟県西蒲原郡弥彦村の彌彦神社(弥彦神社)拝殿前で初詣客が新年の餅撒きに殺到して発生した群集事故である[1]:125[2]。 事件の概要[編集] この日、彌彦神社には前日の1955年(昭和30年)12月31日から約3万人[3][1]:124が殺到していた。弥彦神社では当時、二年参りにおいて、紅白の「福もち」撒きが行われていた。福餅まきは、午前0時の花火を合図にする旨が掲示されており、午前0時の花火の打ち上げを合図に、神社の職員8名が、随神門の両翼舎の屋根に組まれた櫓から拝殿前の広場にいた数千名の参拝者に向かって餅まきを行った[1]:124-125。餅まきは3分ほどで終わったが